みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

MiG-15の37mm機関砲 タミヤのパーツのディテールアップ

2015年01月06日 00時03分34秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、ポーランド・マスターのMiG-15機関砲・ピトー管・アンテナ基部セットですが、そのすばらしいディテールに惚れ込んだものの、考えて見れば、機関砲だけディテールがすごくても他がだめなら不釣り合いですよね。他もそれなりにディテールアップしなければならないし…、この種のパーツとしては比較的安価だとは言え、いい加減に使うともったいないし…、などと言うことを考えていると、おいそれとこのメタルパーツを使えません。まあ、そんなこと言ってるのでなかなか完成しないんですけど。
 そこで、このとっておきのディテールパーツとは別に、タミヤのキットのパーツをそれなりにディテールアップする方法を考えてみました。要するに、砲口以外に、砲身側面の、マズルブレーキの役割をする四角い穴4か所を開口しよう、というわけです。
 その際に、砲口と側面の穴と、どちらを先に開けておくべきか、ちょっと迷ってしまいます。脳内シミュレーションをしてみますと、先に砲口の穴が十分な深さまで達していた場合、側面の穴を開けようとすると、その作業を行うための強度が足りなくなること考えられます。みなさんご存じのとおり、ピンバイスによる穴開けは、意外と外に向かって穴を押し広げる力が働くことがあります。慎重に、まっすぐ掘り進める必要があります。
 そしてこの場合はプラ棒に側面から穴を開けるのですから、パイプ状の穴が先に開いていると、パイプ側壁が薄い状態になって裂けやすくなりそうです。そこで先に側面の穴から開けてみることにしました。穴を四角に整えるのは後でやるとして、まずピンバイスで丸い穴を開けてみます。0.4mmのピンバイスを使いました。穴を広げることは後でできるので、最初は細めの刃を使います。
 そうやってとりあえず側面4か所、それと砲口を開けてみたのがトップ画像です。ここまでは割と上手くいきました。砲口はもうちょっと広げる方がよさそうです。砲口を広げるには極細丸ヤスリを使うことになりますが、これが意外と穴を広げる方向に力が加わり、パイプを裂いてしまうことがあるので、注意を要します。
 側面の穴は、まずはピンバイスで開口していますので、

まだきちんと四角になっていません。極細ヤスリやデザインナイフの先で形を整えて行きます。
 まだまだ荒削りですが、

10分ほどの作業でまずはこんな程度にはできました。これならまあ十分使えるのではないかと思います。

MasterのMiG-15用機関砲パーツ その3

2015年01月03日 09時24分06秒 | 航空機(露・軍用機)
 みなさま明けましておめでとうございます。ここのところ仕事の関係でなかなか模型が作れませんが、まあゆったり続けたいと思っております。

 さて年越しになりましたが、ポーランドのマスターのMiG-15機関砲用真鍮製ディテールパーツの続きです。特筆すべきはそのN-37D、37mm機関砲です。実物については、Wikipediaに鮮明な写真が載っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Chinese_NL-37_Cannon.jpg
この写真の、リコイル用のバネ部は実機ではカバーの中で見えません。マスターがパーツ化しているのは、カバーから出ている砲口付近、マズルブレーキ(ガス抜き穴)のある部分です。このディテールがすごいんです。トップ写真とは別の角度から見ると、

こうなっています。何と2パーツからできていて、実物同様にマズルブレーキのあるジャケット部に砲身部を差し込むようになっているんですね。真鍮削り出しだからこそできる表現です。この機関砲に見合うように他もディテールアップしようなんて考えたら、いつまで経っても全体が完成しそうにありませんね。これが1/32用だともう一つパーツが多いようで、こうなると、トランペッターのキットに使うと言うより、機関砲だけの観賞用として欲しくなります。
 ちなみに、この機関砲の発射シーンは、亡命機を米軍がテストした際に撮影されておりまして、Youtubeで見ることができます。ここ
https://www.youtube.com/watch?v=NPOWfXhCWkI
の7分8秒あたりからです。さすが37mmだけあって、すげえブローバックです。

MasterのMiG-15用機関砲パーツ その2

2014年12月31日 00時12分30秒 | 航空機(露・軍用機)
 MiG-15の機関砲の話の続きです。ポーランドのマスターのメタル砲身セット、中身は37mm機関砲身×1門、23mm機関砲身×2門は当然として、それにピトー管、それからコクピット右舷下方のアンテナ基部パーツが入っています。アンテナ基部はここの写真の右上隅に見えているぽっちりです。パーツがシャープなのは大変結構なのですが、はてここにアンテナ線を、私の技術でどうやって接着したらよいものやら…。
 マスターからは、MiG-17用のパーツも出ています。MiG-17A/P/F(フレスコA/B/C)用と、MiG-17PF(フレスコD)用の二種類です。要するに、37mm機関砲1門/23mm機関砲2門のものと、23mm機関砲3門のもの、ということですね。いずれも1/32、1/48、1/72があり、合計6種類出ているわけです。。1/32と1/72はMiG-15と同様の理由でパス。1/48はやはりホビーボスに使うことになります。でも23mm機関砲身は特に凹凸があるわけでもなく単なる真鍮パイプですので、ここはやはり37mm機関砲の入っているMiG-17A/P/F用を買い込みました。

機関砲身以外には、ピトー管が入ってますが、このピトー管がなかなかの優れもので、クイックブーストよりもよいかも知れません。これはまた別の機会にレポートするとして、次に37mm機関砲身を見て見ましょう。

 ではみなさま、良いお歳をお迎え下さい。

MasterのMiG-15用機関砲パーツ その1

2014年12月29日 00時07分53秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、MiG-15の機関砲の話の続きなんですが、機関砲ベイのディテールパーツと一緒になっているものはあっても、機関砲の砲身のみに特化した、というパーツは今までなかったような気がします。それが最近、ポーランドのマスターから出ました。それも、ご丁寧に1/321/481/72とそろっての発売です。1/32はわざわざディテールアップパーツを使うほどのキットがない(なにしろ古いトランペッターしかない)のでパス。1/72は、まあここまでしなくても、というのでパス。1/48は、これぞ待ってたぜ、ってことですぐに複数買い込んでしまいました。このマスターのパーツ、真鍮製でして、その素材を生かしたシャープなディテールはまさに逸品です。

Modelsvitの新製品 その1

2014年12月14日 21時57分32秒 | 航空機(露・軍用機)
 ModelsvitのSu-7シリーズも順調なようで、ついにSu-7の胴体を利用した可変後退翼機Su-7IGが出たばかりか、それに合わせSu-17Mまで発売されました。これは何を意味するかと言うと、 Su-7IGはSu-7BMの機体をそのまま利用して、主翼パーツのみ新規の可変翼にすればよい、Su-17MはそのSu-7IGの可変翼をそのまま利用して、胴体パーツを新規に加えたものだ、つまり既存のパーツをうまいこと使いながらどんどんバリエーションを出しているということです。Su-7IGとSu-7BMとの関係は、同一パーツが使えるものを○、別パーツにしなければならないものを×とするならば、
       主翼 胴体
Su-7BM  ×  ○
Su-7IG   ×  ○
となります。続くSu-7IGとSu-17Mとの関係は同様に、
       主翼 胴体
Su-7IG   ○  ×
Su-17M  ○  ×
となります。すると、もし将来このシリーズがSu-17/Su-22の後期型に続いて行くならば、例えばSu-22M3ならば、
       主翼 胴体
Su-17M  ○  ×
Su-22M3 ○  ×
ということになり、さらなるバリエーションが期待できそうです。もちろん主翼にハードポイント等細かい違いはありますが、基本パーツは使えるはず。このメーカーは積極的にバリエーションを出してくれそうです。だとすると、今まで十分とは言えなかったSu-22シリーズの1/72に、久しぶりに新製品が出るかもしれない、ということですね。1/48ならKPのキットがあるからいいんですが、1/48はイタレリかパンテーラしかなくて、イタレリはキャノピーが胴体にフィットせず、パンテーラは妙なところでバリエーションパーツが分割されていて作りにくく、モデルスヴィットの水準で新製品が出るなら体へうれしいことになります。特にドーサルフェアリングの細いSu-17Mはパンテーラしか出ていなかったので。

 さらにModelsvitからは、MiG Ye-150が出ました。箱絵では「E-150」となっていますが、これはキリル文字の「E」(イェー)でして、アルファベットでは「Ye」が当てられます。
 Mikoyan I-3U(I-420)が出た時に、その箱絵側面や組み立て説明書に、シリーズ予告が並んでいたのを見て、それでも本当に出るのか信じられなかったんです。こんな機体までインジェクションキットで出るとは、すげえ時代になりました。Ye-150と言えば、昔オータキから1/144で出ていましたね(もっとも機種名が間違ってMiG-23になっていましたが)。
 もっとすごいのが、VVA-14です。いわゆる地面効果翼機、エクラノプランの特に巨大なやつですよね。エクラノプランと言えばA-90オリョーノクがレベルから出た時は、喜んで買い込みました。しかしあれは1/144でしたから、キットとしても手頃でしたが、このVVA-14は元が巨大な上に1/72ですからね。買おうかどうしようか考え中です。何しろ、大型機は1/144と決めているもんですから。確かこのVVA-14は、地面効果で滑空するだけではなく、主翼で通常飛行もできるんでしたよね。

クイックブーストのMiG-15機関砲砲身 その2

2014年11月05日 00時17分41秒 | 航空機(露・軍用機)
 そのままでも十分いけるエデュアルドの1/72のキットですが、その機関砲をクイックブーストのレジンパーツで置き換えるのですから、一番気になるのは、機関砲の砲口が開いているかどうかですよね。23ミリと30ミリで大口径だとはいえ、1/72で砲口を開けるのはプラパーツには厳しい。ではレジンパーツは?ということで、マクロレンズ(100ミリ)で拡大してみました。但し、白い紙やクリーム色のカッティングシートの上にレジンパーツを置くと、コントラストの加減かなかなかシャープに撮れません。そこで黒い紙の上に置いて撮影し、後でレタッチソフトでディテールが見える程度に明るくしてみました。
 まずトップ画像は30ミリ機関砲の先端部です。さすがクイックブースト。ちゃんと砲口が開いています。残念なのは、砲口近くの、四角いガス抜き穴が開いていない点です。まあ型抜きの方向からしても、また先端部の強度という点からも、難しいところでしょう。なにしろ1/72ですから。この写真でも見えますが、機関砲カバーにも細かいディテールがあります。もっとも、エデュアルドのキットのプラパーツでも、この部分に筋彫りはちゃんとあるんですが。
 続いて23ミリ機関砲の砲口。これもしっかり開いています。写真は後期型bisの方です。


 1/48ですと、前回触れたKMCのパーツ構成はこうなっています。

上の方に真鍮線とプラ棒が見えますが、この真鍮線は機関砲の機関部の乗ったパレットを機体から引き下ろす際に、パレットを吊り下げるためのワイヤーとして使います。23ミリ機関砲砲身にはプラ棒を使うようになっています。プラ棒ですから、砲口は自分でピンバイス等で開けなければなりません。しかし23ミリ機関砲の目に見える部分には実物でもディテールはありませんので、単なる棒でも大丈夫です。30ミリ機関砲の方は、砲身全体がレジンパーツになっていて、砲口近くのガス抜き穴も表現されています。

クイックブーストのMiG-15機関砲砲身 その1

2014年11月02日 23時49分26秒 | 航空機(露・軍用機)
 11月になってしまいました。現在タミヤのMiG-15の尾翼平面形を、本格的大改造無しで、方向舵中心に最小限手を加えることでそれらしく修正する方法を考え中です。それはそれとして、先月は、MiG-15関連のキットやパーツがいくつか連続で入手できた月となりました。
 クイックブーストからMiG-15の機関砲砲身のレジンパーツが出たので、これも早速買いました。このメーカーは、これ全部使うのは大変だぞというてんこ盛りパーツではなく、ここをレジンにすると引き立つぞというピンポイントのパーツに絞って、しかも比較的安価に出してくれているので、好きなんですよね。
 今度の新製品、MiG-15の30ミリ機関砲・23ミリ機関砲の砲身も、プラパーツと置き換えると効果を発揮する目立つパーツなので、クイックブーストから出るべくして出たと言えますが、でも、スケールが1/72なんですよね。もちろんエデュアルド用です。エデュアルドのパーツも十分いいので、1/72というスケールなら敢えてレジンパーツを使わなくても、という気もしましたが、でも実物を見ると、やはりレジンパーツは違います。
 しかも、エデュアルドのキットが初期型MiG-15と後期型MiG-15bisと両方出ているのに合わせて、クイックブーストも砲身と砲身カバー部を含めて二種類出してくれました。トップ画像の左が初期型MiG-15用、右が後期型MiG-15bis用です。太い方の30ミリ機関砲は両者共通です。23ミリ機関砲二門については、初期型のNS-23KMは比較的カバーが長く、後期型のNR-23は比較的カバーが短い。これは機関部の形状がかなり異なり、それを受けて機体表面の形状もかなり違うためのようです。この後方にある薬莢排出口の形状もかなり違いますので、この辺りが写っていれば写真での初期/後期の識別も容易です。ちなみに後期型の23ミリ機関砲はかなり発射速度が速くなっていたようで、手元の資料によると、初期型NS-23KMが500発/分であったのに対して、後期型NR-23は800~950発/分だったようです。携行弾数は一門につき80発と決して多くはなかったのですが。

 そう言えば、1/48ではこの機関砲砲身に絞ったパーツってありましたっけ。機関砲部をディテールアップするパーツとしては、AIRESとKMCのがありました。でもあれは機関砲用のパネルを開き、機関部や弾倉のパレットを降ろした状態にするためのパーツでした。パネルはみんな閉じた状態で、お手軽に機関砲砲身のみ置き換えるような砲身パーツは、1/48では思い出せないんです。何かあったかな。と、思っていたらこれがポーランドのマスター(Master Modeol)から発売されました。これは後でレポートします。
 KMCの機関砲パーツについては、過去の日記、
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/2c0d1ec7c346ee7a13ac2f1987657a64
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/60fbeac45041a49605ed071c8dbb150c
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/115780f69647ad6c8b2dac022324f01d
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/783e42bac90862b7a544149998ce59b4
で触れたことがあります。これもとてもよいパーツでした。でも、タミヤのキットの胴体をカットしてこれを組み込むのはなかなかの大仕事です。

MiG-15、動翼パーツ その3

2014年10月16日 22時41分26秒 | 航空機(露・軍用機)
 また間が空いてしまいました。コンピュータがクラッシュして、Win8に買い換えたら慣れなくて使い方が分からなかったり、いろいろありまして。さてMiG-15の尾翼の話の続きです。CMKやKMCのパーツに、タミヤの方向舵の形状を修正するという機能があるかどうか、ということでした。タミヤの尾翼の問題点は、垂直尾翼前縁の後退角のみにあるのではなく、方向舵の側面形、なかんずく方向舵後縁の角度にもある。そうすると、本来は方向舵のエッジを薄くするために用いるレジンの動翼パーツを使うことで、後縁の角度も修正できるのはないか、と思いついたわけです。
 ただし、この動翼パーツを使うには、湯口を慎重にカットしなければなりません。タミヤのパーツ側も同様で、動翼部を除去する際、慎重にカットしなければなりません。なにしろ垂直安定板側にレジンの方向舵がぴたりとはまらなければなりませんので。しかしCKM・KMCともに現在入手難です。うかつにカットして、失敗したら困ります。カットは後で慎重に行うことにして、本日のところはパーツのまま並べて比較してみましょう。トップ画像がそれです。タミヤのパーツの横に置いてあるレジンパーツは、KMCのものです。もう一枚、同じ画像を回転させ、水平尾翼の取り付け位置が水平になるようにしてみたのがこれです。

いかがでしょう。いきなりですが、このパーツで見た限り、KMCの動翼パーツは、タミヤのパーツの方向舵部分と、幅に関してはほぼ同じなようです。後縁の角度も同じのようですね。これを、単にタミヤの方向舵と置き換える形で取り付けても、側面形はあまり変わらないような気がします。結局、タミヤの尾翼後縁角度を修正する、という機能はあまり期待できないかも知れません。
 しかし、問題はその接着位置です。方向舵の作動軸をタミヤのパーツより内側(つまり機首寄り)にするか、外側(つまり機尾寄り)にするかで、かなりイメージは変わるはずです。この辺りは、パーツをカットした上で検討しなければなりません。

MiG-15、動翼パーツ その2

2014年09月16日 00時00分12秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、CMKとKMCの動翼パーツ、それぞれの構成を見て見ましょう。左がKMCの「MiG-15bis Control Surfaces」、右がCMKの「Quick & Easy」シリーズの「Control Surfaces」です

ご覧の通りほご同様の構成です。
 タミヤの尾翼を修正するためのパーツとしては、CIRO Modelのレジンパーツがありました。

写真には、タミヤの後期型MiG-15bisを初期型MiG-15に改造するためのエアブレーキ周辺と機首下面機関砲周辺のパーツも写っています。右半分に写っているのが水平・垂直尾翼です。ご覧のようにこのCIRO Modelのパーツは尾翼全体をごっそりキットに移植するというもので、なんだか技術的に難しそうですごく不安で、まだ使っていません。もし失敗したら、タミヤのキットはどうにでもなるとして、このレジンパーツは今や手に入りませんからね。
 一方、CMKやKMCは動翼のみです。垂直尾翼全体をカットして付け替えるのと、動翼部のみカットして付け替えるのと、どちらが楽かと言われれば、両方とも大変だと言わざるを得ません。CMKやKMCのパーツに、タミヤの方向舵の形状を修正するという効果が期待できるなら、もしかしたらそれを手本にして、毎回レジンパーツを消費しなくても、最小限の手間でそれらしい効果を上げることのできる改造方法が見つかるかもしれませんし。

MiG-15、動翼パーツ その1

2014年09月14日 21時13分46秒 | 航空機(露・軍用機)
 もう九月も中旬になってしまいました。あれこれ仕事が立て込んで、相変わらず模型の方は、買ってきたものをちょこちょこいじったり、これから作ろうかなというものをちょこちょこいじったりしています。で、エアフィックスの1/48スピットファイアMk.I、セロテープで仮組してみたら、胴体と主翼の間にこんなに隙間が出来てしまいました。はて、どうしたものでしょうか。ネット上ではこのキットをちゃんと作っている方がおられますので、なんとかなるはずなんですが。

 さて、話はまたMiG-15の尾翼の話に戻ります。MiG-15のディテールアップパーツにも数ある中に、方向舵・昇降舵・エルロン・フラップなどの動翼関連のパーツも各社から出ています。もっとも、フラップで1セット、方向舵・昇降舵・エルロンで1セット、ということが多いわけですが。1/48スケールで言えば、フラップはKMCやエデュアルドから出ています。桁や軽め穴があって見栄えがしますが、さすがにエッチングパーツでこれを組み立てるのはなかなか大変。
 今回採り上げるのは、方向舵・昇降舵・エルロンのセットです。これは同様のレジンパーツがCMKとKMCから出ています。

左がKMCの「MiG-15bis Control Surfaces」、右がCMKの「Quick & Easy」シリーズの「Control Surfaces」です。双方ともパーツ構成は同様で、また双方ともタミヤ用ですから、サイズも基本的に同じはずです。
 この動翼パーツを使用する目的と言えばやはり、プラでは再現できない薄いエッジを再現する、ということでしょう。これを使うには、キットの動翼を正確にカットしておかなければならず、かなりの手間ですが、でもちゃんと取り付ければその効果は絶大です。端のエッジの薄さだけではなく、本来可動の部分の縁がちゃんと切れ目になるわけで、キットのままの単なる筋彫りとはわけが違います。

 ところで、パーツを眺めていてふと気付きました。まてよ、これ、エッジを薄々にするためだけではなく、方向舵の側面形を修正するという役割を期待できないものだろうか、と。つまり、以前当ブログで、タミヤの尾翼形状の誤りは、その水平尾翼前縁の交代角度だけにあるのではなく、むしろ水平尾翼後縁を形作る方向舵の幅と側面形にある、ということを考証しました。もしCMKやKMCのパーツがそのことを意識したものであるならば、タミヤの方向舵の形状を修正する目的でタミヤのパーツとすげ替える、ということもできるはずです。その辺をちょっと調べてみましょう。