みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

『グランドパワー』ですか?

2011年02月27日 02時34分52秒 | Weblog
 え?今月号の『グランドパワー』誌ですか? もち、買いますよ~。だって、特集「チャーチル戦車」ですからね。いつも頼んでいる書店にまだ届いていないみたい(もしくは私がここ一両日行っていないだけ?)。
 ガリレオ出版のサイトの『グランドパワー』四月号の頁を見る限りは、どうも写真は見たものばかりのような感じですが、問題は記事の中身です。楽しみ楽しみ。

エアブラシ メンテナンスセット

2011年02月23日 23時46分37秒 | 工具・材料
 クレオスの「Mr.エアブラシ メンテナンスセット」なんですけど、出てすぐに買って、ずっと使わずにおりました。だって、エアブラシの手入れは今までのボロ布でもできたもんですから。でも、せっかくですから、やっと使ってみる気になりました。
 このセットの内容は、「掃除用クロス」「メンテナンスグリス」「ノズル着脱機」「洗浄用筆」の四点となっています。これで値段は千円強ですから、いったいどれがいくらなんだと尋ねてみたくなってきます。で、一つずつにちょっと感想を。
 まず「掃除用クロス」。付着した塗料を拭くにはもったいない、とてもよい布です。あらかた掃除が完了した後、本体をぴかぴかに拭き上げるのに使います。次に「メンテナンスグリス」。これはプッシュボタンの動きが悪くなったときに、ボタンの軸の奥に使うものですが、タミヤのRC用(ミニ四駆用?)のグリスが使えると以前聞いたので、そちらを使っていました。と言っても、そんなにしばしば使うものではありませんけどね。せっかくそれ専用のが入っていましたので、今後は安心してこれを使いましょう。
 それから「ノズル脱着機」。回りの人が、何に使うのか分からないと一番言っていたのがこのパーツです。まあこれは私が細かく説明することではありません。中の説明図を見れば、すぐに分かりますよ。滅多に使うものではありませんが、必要なときには他の工具では代用できない役目を果たしますから、ちょっといいエアブラシを持っていて、それをずっと大切に使いたい人には必要な道具です。
 それから「洗浄用筆」。今までも、普通の塗装用の筆は掃除に使っていました。それが専用だということなので、もちろん普通の筆とはいろいろ違うわけです。使ってみますと、いやこれは確かに使いやすい。毛の長さ、コシの強さ、いずれもエアブラシの掃除にぴったり。カップから使ってやると、ニードルのかなり奥までちゃんと届いてくれます。さすがというべきでしょう。
 但し一点だけ。あらかた塗料を掃除したカップにシンナーを少量入れて、さあ初めてこの専用筆で掃除してみようと中に突っ込んだ瞬間…。シンナーがさっとオレンジ色に染まったんです。すわ、何事? どうもこれは、出荷時にパッケージの中で穂先をそろえておくための糊がしみこませてあったためのようですね。それがシンナーに溶け出したらしいんです。あわててシンナーを捨てて、ノズルに糊がつまったら大変だから、余計に洗浄する羽目になってしまいました。筆の方は、シンナーを拭き取った後水洗いして乾かしたら、次から問題なく使えました。ああ、びっくりした。パッケージにも説明書にも、この糊のことは書いてありません。私の見落としかな? みなさんこの洗浄用筆を最初に使うときは、あらかじめ穂を洗って置いた方がようござんすよ。

こんなことやってます

2011年02月20日 21時15分44秒 | AFV(独)
 いや~、あれこれ仕事が重なるときは重なるもんですね。あれをすませたかと思えば、こんどはこれを頼まれて。そんな中、フジミの1/76ティーガーI、少しずつですが塗装が進行中です。詳細はWebマガジン「i-modellers」の方に書きますね。これは、サーフェイサーを吹いた状態です。
 ミニスケールの場合、私は必ずしもサーフェイサは使わないんですが、今回はツィメリットコーティングがありますので、塗装をしやすくするために薄く吹いてみました。一度は筆塗りで、と思っていたものですから。でも、結局エアブラシを使うことにしたんですけどね。
 写真でお分かりのように、サーフェイサは下地が透けて見えそうなくらい薄く吹いてあります。缶スプレーでも結構薄く吹けるものですね。以前愛用の0.2ミリ径のエアブラシで機嫌よくサーフェイサを吹いていたら、詰まってしまったことがありました。自分でノズルを掃除してもだめで、ニードルが途中で止まって最前進位置まで進まなくなったんです。買ったお店に持って行ってノズルを掃除してもらう騒ぎになりました。それからは、サーフェイサを吹くときには、もう一つ補助用に買ったクレオスのプロコンBOYシングルアクションの0.4ミリ径と決めていたんです。しかし、缶スプレーでこれくらい薄く吹けるんなら、何もいちいちエアブラシで吹く必要はありませんね。
 もう一つ、今回サーフェイサを吹いたのは、プラのままではいま一つ見えにくかったツィメリットの具合を早く見てみたかったからなんです。既に書きましたが、今回のツィメリットはヒートペンで施しました。だから、パテでやるよりはやや溝が深くなっているはずなんです。それと、コーティングの剥がれがうまく表現できているかどうかも要チェック。ヒートペンだと、一部剥がれたように表現するのが難しい。剥がす部分だけ一応先にマスキングをしておいたんですが、ヒートペンの熱って結構マスキングテープを通ってしまうんですよね。だから、とりあえずマスキングをした上からそのままヒートペンを使い、後から剥がれたような感じに筆とラッカーシンナーで整えたんです。
 結果は、写真ではやや見にくいのですが、一応剥がれた感じにはなったようです。ラッカーシンナーを筆で塗りつけて剥がれた面を平らにしたのですが、やはりその分プラが溶けて、コーティングより一段低い感じになってくれました。この後は、足回りを茶色系で塗り、サーフェイサの上から黒でシャドーを入れ、さらに車体色を吹きました。これから迷彩塗装と細部塗装に入ります。

スケールアヴィエーション今月号雑感

2011年02月19日 01時10分18秒 | 書籍
 スケールアヴィエーション誌の今月号が「冷戦時代のソ連軍機2」だったので、買ってみました。スケアビも久しぶりだな。最近はアーモデばかり買っていたので。
 今回のソ連軍機は爆撃機など大型機がメインなので、キットも大型のものばかりです。まあ最近はMiG-15や17や21など小型機ばかりいじっているし、作っても置き場所もないし、大型機の保管は作らずに箱のままが一番などとけしからん事を考えているしで、完成品を雑誌で眺めるのを楽しむことにしましょう、ってことで。
 ソ連機の大型キットということになるとメーカーも限られてくるので、Aモデルの独壇場って感じもします。おお、買った買った、スホーイT-4「Sotka」。出て割とすぐに買ったので、箱絵は白黒イラストでした。この白黒のものは今では見かけないので、ある意味貴重かも。友人に聞くと、複合素材のパーツは中の布状の補強剤が表面に露出しているものもあったそうなのですが、私のはたまたま大丈夫でした。M-3バイソンもM-50バウンダーも、すげえ。バイソンは、私は古いレベルの半端スケールキットしか持っていません。あれも結構よかったんだけど。
 大きいものばかりではなく、TOKOの1/288ミニキットも採り上げられています。これも懐かしい。そういえば最近はあまり店頭で見ませんね。1/32のMiG=23フロッガーやSu-25フロッグフットも作例が載っています。ええっと、最近は中国製キットは極力避けているので、これも誌上で鑑賞のみ。
 それ以外には、ニュルンベルクホビーショーの速報も載っています。へえ、ハセガワが1/72でSu-33の新金型キットをだすのか。昔のSu-27は寸法や機首のラインが不正確だったそうですから、こちらには期待できます。トランペッターも1/72でSu-27を出すの?ハセガワがあるからイラネ。こがしゅうと氏の「アナタの知ラナイ兵器」はまだ続いているのか。今回は「紫電」だから私の守備範囲外。「ヤタラと」とか「するツモリ」とか「シゴク当たり前」とか、カタカナで書くのはやめたのかな?「我が陸海軍というグンタイは」って、まだやってらあ。「MiG-十五」とか漢数字を使うのはやめたのかな?「TBM-三W二」って、まだやってらあ。
 それから、竹縄昌氏の連載「飛人探訪」も面白かった。組み立て説明図の作画を手がけたイラストレータ摺本好作氏の話です。いや~、我々の世代にとってはやはり「組み立て説明図」ではなく「設計図」ですよね~。あれは立派に読み物、もしくは鑑賞の対象だったな。プラモの組み立てのためにだけあるのではない。それなら作り終わったら捨ててしまえばよい。でもずっと取ってて、かなりの量になっていました。もちろん、子供の頃はプラモをどういう人達が設計しているか、箱絵や説明図をどういう人達が描いているか、なんてことは意識に上りません。しかし、そうした作った人々にも目が行くようになる、それが大人の趣味ということだと思います。映画もアニメもドラマもそうですよね。私も友人に同行して、飛行機プラモの木型の原型師にお会いしたことがあるんですよ。このソ連機特集にも作例が載っている、エッシーのTu-22はその方の原型だそうで、設計図、もとい組み立て説明図にサインをいただきました。仕事場や木型の本物も見せていただきましたが、本当に我々からすればまさにネ申ですね。

マスターボックスのUS NAVY WAVES その2

2011年02月13日 13時10分13秒 | フィギュア(軍事)
 さてこのキットを買ったのは、女性兵士のスカート部分がうまく組めるかどうか、マスターボックスのパーツ精度に興味があったからなんです。一昔前ならスカートの裾の内側には一切空洞が無い、スカートの裾より内側は無垢のプラの面でした。昔のタミヤの将校セットの地図を持った将校のコートの裾みたいな状態ですね。しかし今はそれで済ませるような時代ではありません。最近はコートの裾も巧みな部品分割で内側がちゃんと凹んでいる、というキットが増えてきました。しかし、スカートの場合、プリーツってんですか、襞があったりしますししますから、そこがうまくつながらずに途切れてしまうと、出来損ないのチャイナドレスみたいになってしまいます。
 で、スカートの裾はそれぞれこんな感じになりました。裾も側面も綺麗につながっています。さすがはマスターボックス。スカートの中にちゃんと足があるような皺や盛り上がりを見ると、原型師の技を感じます。特に白い制服の方の人は、スカートの前面に大きな襞がありますので、ここを上手につなげないといけません。

問題無くつながってますね。
 でもやはり全くズレが無くピタリ、というわけにはいきません。パーツの合わせを見ながら慎重に削って行かなければなりません。コツは、別パーツになっている部分の上下左右全部を合わせようと思わないこと。どちらかに寄せて片方で余らせるんです。どこか優先して合わせたいところを決めて、そこを合わせて、反対側は合わなくても無視しておく。この場合スカートの裾の方を合わせた方がよい。裾を削って自然さが無くなっては困る。腰の方、上半身との接着面の方で余らせておけばいいんです。そうすると、腰の方は若干でこぼこになりますが、それは接着剤が乾いた後で、ハードコートヤスリで強引に平面に均してしまえばOK。ついでに上半身の接着面も平らにしておく。そしたら接着はピタリです。だからカッティングシートにこんな風に置いても、シートとの間に隙間ができません。本当によく削れるヤスリってのは必需品ですね。
 ご覧の通り、スカートの裾がやや厚すぎて、拳銃弾くらいは止めてしまいそうですが、まあ1/35のフィギュアですからこれくらいは許容範囲。てか、この裾を薄く削るなんて、大変な作業になりますし。
 さあて、これで練習してうまくなったら、次は同じマスターボックスのフランスレジスタンスの女の人。そしてさらには「Scotland the Brave!」のバグパイプ手へとステップアップします。

マスターボックスのUS NAVY WAVES その1

2011年02月11日 22時59分55秒 | フィギュア(軍事)
 メインの模型製作の時間がなかなか無いときは、なぜ買ったのかも定かではないような過剰在庫を適当に凝らずに組んでみる、というのもよいもので。途中で挫折して塗装まで行き着かなくても、それはまたそれ。
 で、写真ですが、犬神家のシーンではございません。マスターボックスの「Women at War」の米海軍婦人部隊をちょっと組み立ててみました。このUS NAVY 「WAVES」というのは何の略だろうと調べてみたら、「Women Accepted for Volunteer Emergency Service」なんだそうです。甚だ訳しにくいのですが、志願の緊急軍務のために受け入れられた女性、ということだから、直訳すれば戦時婦人志願兵かな。「Emergency Service」だから、これは平時には通常行わない制度で、もちろん平時にも女性の軍人はいるわけですが、WAVESは戦時体制における女性志願兵、なのかな。もちろん検索すれば英語の説明は出て来ますが、ええい面倒だ。婦人部隊でよかろう。
 そもそも、先に制度とその名前があって、それを略称したらたまたま「ウェーブズ」になったと言うよりは、かっこいい略称にしたいというのが先にあって、「ウェーブズ」になるように名称を後からむりやり作った、という感じもしないでもありません。西洋人はこういう略称の語呂合わせが好きですからな。F-16などが搭載している夜間低高度赤外線航法および目標指示システム「LANTIRN」ってのがありますよね? これも元は(Low Altitude Navigation and Targeting Infrared for Night」なんだそうですが、略称が「ランタン」になるように無理して作った感じがしませんか? まあそういう言葉遊びはあってよいわけで。日本語だってそういう語呂合わせがあるおかげで、歴史年代や平方根が覚えやすくなったりしますし。
 さてこのキット、さすがはマスターボックス、というすばらしい彫刻です。スカートのパーツがちゃんと合わなかったらどうしようと思っていたのですが、そんな心配は無用でした。

ドラゴンのチャーチル?

2011年02月08日 23時08分03秒 | Weblog
 前回触れたニュルンベルクトイフェアのフォトレポート、ドラゴンのページの一番最後に、
http://data6.primeportal.net/models/thomas_voigt5/dragon/images/dragon_59_of_59.jpg
こんな発売予定のパネルの写真があって、ここにチャーチルMk.IIIが載っているんですね。いや、みに・ミーがチャーチルの新製品にコメントはないのか、と友人に言われてしまいまして。以前も文字の予告はありましたし、今回も予告と言っても実車写真だけで、おまけに肝心のチャーチルのところに光が反射してるし…。まだ海のものとも山のものともつかぬ状態です。でもドラゴンでしょ~? なんかうれしくないんですよね~。まあ4号みたいに、各タイプをシリーズ化してくれるなら、他に流用できるパーツを山盛りなら、そして安ければ、まあ1個ずつは買ってもよいのだが。
 うーん、製品番号からすれば、3号とか4号とかよりも早く出るのかな。ん?パネル左上をよく見たら、「ドラゴンアーマー」じゃん、これっ! ってことは、塗装済み完成品? なーんだ。イラネ。ドラゴンアーマーで先に出て、後から組み立てキットも出る、ってパターン、今までありましたっけ? 塗装済み完成品はほとんど興味ないので、すぐには思いつきません。大抵はキットが先にあるものがドラゴンアーマーになるんだったと思うんですが。まあ後からでもいいからキットは出してくれよ~。

エデュアルドの新製品!

2011年02月05日 00時00分30秒 | Weblog
 エデュアルドのウエブサイトを見たら…   おおっ、1/48でMiG-21MFの新製品があっ! 待ってました~!
 旧ソ連機としてはMiG-15と並んで有名機だった割には、そして各社キットは歴代いろいろ出ていた割には、各スケールともにロクなキットに恵まれなかったMiG-21です。フジミの1/72なんて寸法も外形も不正確だし、アカデミーの1/48なんてフジミのスケールアップみたいなもんだし、トラペの1/32なんてクソだし…。
 最近になって1/72では良いキットが揃ってきました。初期型はレベル、中期型と後期型はズベズダ。レベルはもちろんのこと、ズベズダもかなり良いキットです。その内製作レポートします。一方1/48はと言うと、外形の正確なMiG-21を作ろうと思えば、OEZのキットに各種別売りパーツを贅沢に使い、アカデミーから使えるパーツを流用するしかなかいという状況がずっと続いていたんですからね。
 さて、エデュアルドの新製品、どんなものなんでしょう。最近の限定版キットのように、OEZのキットにレジンパーツなどを贅沢に加えたものだったらいやだな。いや、OEZはとても良いキットですよ。ただ、キャノピー回りがかなりきつい…。それにすでに何個も持っているし…。Su-22は喜んで買いましたよ。あれはOEZの元キットがとても良いものだったから。
 で、ここ
http://www.eduard.cz/info/photos/1153X
を見てみると…。おっ、これ、新金型じゃないの?やった!こりゃうれしい。この写真
http://www.eduard.cz/info/photos/1153X/1153X_molds-00b.JPG
を見ると、明らかに新金型です。こういう部品分割のキットは今まで見たことありません。いや、MiG-15とMiG-21なら歴代のキットはだいたいみんな持っているはずですから(たぶん…)。いやあ、発売が待ち遠しい。
 ついでに、ニュルンベルクのトイフェアの写真を見ていたら、
http://www.primeportal.net/models/nuremberg_2011.htm
エデュアルドのところにこのMiG-21も出ていますよ。
http://www.primeportal.net/models/thomas_voigt5/eduard/
デカールも細かいし、透明パーツも良さそうだし。これで後はスタイルさえよければと、期待してしまいます。おや?これ…
http://data4.primeportal.net/models/thomas_voigt5/eduard/images/eduard_15_of_20.jpg
おおおっ、1/72のMiG-15も箱絵が提示されていますよ。…ってこのMiG-15、一体何年前から予告されているんですかね。今度は本当に発売されるのかな。Hobbybossから中途半端なキットが出ちゃったので、エデュアルドはあきらめたのかと思っていたんですよ。こちらも期待してます。

光硬化パテによる複製 その2

2011年02月03日 00時00分06秒 | 工具・材料
 光硬化パテによるキャタピラ複製の話の続きなんですがね。これなら十分使えるなあと思ってあれこれ触っていたんですよ。触った感じは、ポリパテのような硬くてもろい感じではなく、むしろレジン樹脂に近いような、硬いけれどもどこか柔らかく、柔らかいようでどこか芯がある感じがしたんですね。そこで、どうせテストでやってみただけのものだからどうなっても惜しくない、というんで、熱湯に漬けてみたんですよ。そしたら…









こいつ、曲がるぞ!



へええ、知らなかった。光パテって、熱湯である程度柔らかくなるんですね。こりゃ大発見! ってことはキャタピラの複製に持ってこい、ってことですね。カーブの部分やたるんだ部分もこれで再現できるわけですよ。
 今まで光硬化パテは、ヒケを埋めたり、隙間を埋めたりという使い方が多かったんです。あるいは、粗いヤスリを掛けた面に一度うっすらと塗ると、ヤスリの大きな傷が埋まって、サンドペーパーが掛けやすいよ、とか。だから今まで、曲げられるなんてことに気づかなかったんですよ。だって大抵は、本体パーツに埋まったりくっついたりした状態で作業をします。光硬化パテだけの無垢で、ある程度の大きさや長さのあるもの、って普通あまり作ったりしないんですもん。
 この「型想い」による複製、以前ポリパテで試したことはあったんです。しかしポリパテは全く曲がらない。曲げようとするとポキリと折れる。だから部分的にキャタピラの補正をするとか、予備キャタピラを作るとかには何とか使えそうでも、やはり裏側を薄く削ってある程度長いキャタピラにする、というのは難しそうでした。
 ところがこの光硬化パテ、持った感じがレジン樹脂みたいに、少ししなる感じがしたんです。で、試しに熱湯に漬けてみたら、見事に曲がってくれました。
 ただし、みなさんレジン樹脂を熱で変形させたことありますか? あれって意外と素直に曲がってくれますよね。文章で表現しにくいんですが、つぶれたりちぎれたりせずに、同じ形態・同じ体積を保ちつつ曲がってくれる、とでも言いますか。光硬化パテもそれに近い感じです。ただ、レジン樹脂ほどには柔らかくない、という感じがしますので、強いRのカーブに曲げるのはちょっときついかも。しかしながら今回のテスト品は、流し込んだだけで裏から削って薄くはしていませんから、もっと薄いものだったらしなやかに曲がってくれるのかもしれません。これは今後また工夫してみます。
 さあて、この方法が実用レベルにまで達したら、ぜひやってみたいのが、エッシー=イタレリのカーロアルマートやセモベンテのキャタピラ。あれは、あまりに厚くてあまりに硬かった。おまけにサスペンションがあまりに繊細で、キャタピラの弾性に耐えられそうにない。キャタピラのパターン面を活かして複製し、薄く削って使えば、これ、いけるんじゃない?

光硬化パテによる複製 その1

2011年02月01日 17時31分35秒 | 工具・材料
 ということで、「型想い」に流し込んだ光硬化パテを外してみました。特に離型剤等は塗っておく必要はないようです。「型想い」自体が柔らかいので、すぐにぺりっと剥がせます。
 結果は、なかなかのもの。硬化したパテはある程度の堅さがあるので、裏側からヤスリで削ることができます。だからもっと薄く、厚さも均一のキャタピラができると想います。さて、アクリル塗料の溶剤で拭いた後、サーフェイサーを吹いてみました。そしたら…、

あちゃー、結構気泡が入ってますね。写真中央あたりの溝がごちゃごちゃっとなってますが、これは「型想い」の方にホコリがついてしまっていたためです。全般的にはきれいに抜けているので、十分使えるはずなんですが、気泡は何とかしなければなりません。
 たぶん、前回報告したように、気温が低いためにパテの流動性が低くなっていたことが原因だと想います。新品の時はもっとさらさらと細部に流れ込んだ気がしますから。よし、残る課題はこの気泡と、あとは型の方をシリコンゴムで作ってみる、ということかな。
 ところで、ここでちょっと面白い発見をしてしまいました。その報告は次回をお楽しみに。