みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ハセガワのレオパルト2A4 車載機銃その1

2008年04月29日 15時55分19秒 | AFV(独)
 現在製作中のレベル+ハセガワ二個イチレオパルト2には、エクストラテックから出ているエッチングパーツを使用しています。これは元々レベル用なので全部は使いません。砲塔のハッチ、エンジンの吸気口メッシュなどを使用中。
 ところでこのエッチングパーツには機銃も入っています。エッチングで機銃を作ってもあまりに薄すぎる、ってことでご覧のように三枚を重ねて接着して厚みをかせぐようになっているんです(後ろの線はいつものカッティングシートのマス目です)。もちろんそれで厚くなったところで、断面形は四角いわけですから機銃に見えるかどうか問題ですが、このMG42(現用戦車に搭載されているのでMG3ですか)はもともと四角いので、まあそれらしく見えるでしょう。よく見ると真ん中に挟まれるパーツからは照星と照門が飛び出しており、三枚重ねるとちゃんと軸線上に突起が出るようになっています。
 さあて、問題はこれをどうやって正確に重ねたまま接着するか、ですね。プラなら流し込み接着剤を使って、固着する前に調整ができるのですが、金属ではそうはいかない。まず三枚を正確に重ねた状態で、どこかをクランプで挟まなければなりません。

ドラゴンのチャレンジャーII キャタピラの処理 その2

2008年04月24日 23時34分41秒 | AFV(英)
 チャレンジャーIIの足回りに車体上面を接着しました。このように、履帯の欠けた部分はサイドスカートに隠れて見えません。もちろん下からのぞき込めば見えますが、イラク仕様や後のアップデート仕様ではこれにさらにスペースドアーマーのサイドスカートが付きますので、もっと見えにくくなります。とりあえず履帯はこれでよし、と。
 もう一つ、このドラゴンの履帯材質が比較的柔らかいために、起動輪の部分で履帯が内側に入り込んで曲がってしまう、という問題もあります。今回は途中で履帯がとぎれていますから引っ張られるということはないはずですが、それでも起動輪に左右から挟まれているために履帯が左右から押され気味になり、履帯の接地面が内側にやや折れてしまうんです。それを出来るだけ防ぐために、内側と外側の起動輪を貼り合わせるときにスペーサーを挟んで若干幅を広げ、さらに履帯が曲がらないよう中から支えるために、起動輪内側の見えない位置に突起を作ってあります。それでもどうしても履帯若干内向きに曲がってしまいます。まあこれはもう仕方がないか。
 このように履帯には手こずりましたが、他の部分はなかなか良さそうです。ドラゴンのチャレンジャーII用のエッチングパーツも見かけたことがありますが、まあわざわざ使わなくてもキットのままでも十分いけそうだという感じがしたので、結局買いませんでした。

ドラゴンのチャレンジャーII キャタピラの処理

2008年04月23日 20時44分57秒 | AFV(英)
 また突然現用車輌、ドラゴン1/72のチャレンジャーII、イラクバージョンです。実は買ってすぐに、めんどくさくて途中で放り出していたんです。だって、ご覧下さい。履帯が短くて、一周巻こうとしてもとどかないんですよ。現在はDS素材の履帯になって、長さも改善されているようです。しかし、履帯が短いなんて初歩的なミス、しかも接着不能な材質、当時はめちゃくちゃ腹を立てました。これが私のドラゴン嫌いを助長したのは事実ですぞ。
 実際の履帯は写真よりもうちょっと長いのですが、でもなまじこれより長くても、きちんと真ん中の上部支持輪までとどかなければ、強度的には意味がありません。どうせここはサイドスカートで隠れてあまり見えない、ということで前後の上部支持輪にとどく程度でカットしました。カットした残りは、別のチャレンジャーを作るときに流用して不足分を補うことにします。
 そして履帯の接着には、以前ブログに書いた魔法のスプレーと瞬間接着剤を使います。まず起動輪のスプロケットに履帯を噛ませておき、それから転輪と上部支持輪に履帯を回して接着します。その際、履帯の上辺をややたるませておきます。
 ふう。これでやっと先に進む気になりました。しかしドラゴンのこと。まだこの先にどんな罠が隠されているか、分かりません…

ハセガワのレオパルト2A4 砲塔その3

2008年04月20日 11時15分39秒 | AFV(独)
 レオパルトの防盾製作途中です。プラ丸棒の薄切りで照準器口と同軸機銃口のキャップを作ります。いや、奇才みにすけ屋殿にはとてもかないませんが、でもこういう細かい作業をしていると思わず没頭して、とても楽しいものですね。ピンセットはタミヤの高い方のやつ。先端まで固いので、しっかり掴むだけではなく、曲げ加工にも使えます。
 この中央に主砲を接着するのですが、ごらんのとおり取り付け穴などは掘っていません。とにかく防盾前面を、光パテとクラフトヤスリで平面にするのが要点です。主砲は直づけでも構わないでしょう。特に力が加わるところではありませんので、主砲の接着面の平面さえ出ていれば、流し込み接着剤で綺麗に接着できます。

ハセガワのレオパルト2A4 砲塔その2

2008年04月19日 23時46分28秒 | AFV(独)
 防盾周辺を拡大してみました。照準器口と同軸機銃口にキャップをした状態です。実物と形状が違う、なんてことは言いっこなし。一体成形のパーツのままよりは、まあマシってことで。プラ棒のカットを接着しただけではなく、一応直径の違うプラ棒の組み合わせで段がついているのが見えるでしょうか。1/72ならば、このくらいでも見栄えが違うぞ、っと。
 砲身根元の、レベルから接ぎ木した部分には、実車ではボルトのようなものがあります。作りかけたのですが、却って変だったので埋めてしまいました。

ハセガワのレオパルト2A4 砲塔製作中

2008年04月18日 22時55分33秒 | AFV(独)
 ハセガワのレオパルト、砲塔の製作中です。主砲の根元の色が違うのは、ここだけレベルの余った主砲から切り取って流用したからです。なんでそんなことをするかと言うと、問題は照準器口と同軸機銃口です。ハセガワの主砲は防盾と一体成形で上下抜き。だから照準器口と同軸機銃口の位置と形状が変。それを一旦切り取って作り直すのですが、そのためには主砲が邪魔になる。だから一旦主砲を切り取った上で、まず防盾前面を平面に削るわけです。
 ミッションモデルのマイクロチゼルは、それだけでかなりの平面を出せる、優れものツールです。主砲や照準口や機銃口を切り取った後、これでできるだけの平面を出しておいて、凹んだところに光パテを盛る。光パテは流動性が高いので、自然に平面が出来る。そうすると、あとのヤスリがけで平面を出すのがとても楽なんです。
 そうした上で、レベルから主砲の根元を移植し、ハセガワの主砲を接ぎ木します。なにも接ぎ木しなくても、レベルをそのまま使えばよいと思われるかも知れませんが、レベルの主砲はちょっと細いので、あくまでハセガワのパーツを使いたかったんです。さらにエバーグリーンのプラ棒から照準器口と同軸機銃口を作ります。いずれもキャップをした状態にするので、敢えて開口していません。

ミリキャストのチャーチル勢揃い

2008年04月14日 23時48分28秒 | AFV(英・チャーチル)
 さて、ミリキャストのチャーチル戦車、どれくらい集まったんだろうと、ずらりと並べてみました。げっ… こんなにあったのか… ハセガワやエッシーからは簡単に改造できないタイプだけをミリキャストで買うつもりだったんです。でも、だんだん店頭から見かけなくなって、ミリキャストを扱うお店も少なくなって、それで見つけるたびに確保しておいたら、こうなってしまいました。でもこれでも、UKナンバーの従来製品で出ていたチャーチル全部ではないんです。
 買ったらその都度まず部品チェック、そしてすぐにMウォッシュで離型剤を落とし、ランナーから取れているパーツを別の小袋に整理して、全体を一旦チャック付き整理袋に入れる。似たような製品が多いので、一目で分かるようにキットのタイトルや製品番号の記されている紙を一緒に封入する。そしてその整理済みのものを並べたのがこの写真です。
 ご存じのようにミリキャストはバリエーションが多い。ちょっと写真が小さいのですが、砲塔が二種類入っているキットもあちことにあることがお分かりでしょう。でもそのバリエーションの多さゆえに、メーカー側も混乱しているのか、また生産時期によってパーツ割りが違うためなのか、その整理がなかなか大変でした。組立説明図とパーツを照らし合わせるのも一苦労。またレジンゆえに、折れたり紛失したりしたパーツもちらほら。ところが別のキットで余る部品をその足りないところに流用すると、全体では過不足なく製作予定のタイプが作れることが判明。またさらに余ったパーツは、ハセガワやエッシーに流用することも可能です。
 でもそうしたパーツのやりとりの算段は、一つずつキットを買った時では無理です。ある程度たまってから、全体を見回しつつ考えなければなりません。ちょっと想像してみてください。六畳の客間を一旦占領し、全てのキットのパーツを客間中に並べ、こっちのパーツをあっちへ、あっちのパーツをこっちへ、とレジンキットの神経衰弱を展開しました。ちょっと間抜けな光景かもしれませんね。ま、楽しいのは楽しいんですが。

ミリキャストのチャーチルMk.7/8

2008年04月13日 22時47分13秒 | AFV(英・チャーチル)
 前回は「バトルフィールド」バージョンチャーチル戦車の部品割りを見ました。今回は比較のために、従来製品の部品割りを見てみましょう。以前買っていたUK93、チャーチルMk.7/8です。Mk.7と8の違いは主砲のみ(75ミリ砲と95ミリ砲)ですから、これ以外のパーツは同一です。厳密には95ミリ砲の取り回しのため、砲塔にわずかに違いがあるらしいのですが、どっちみち1/76では分かりませんね。
 さて、従来製品はバトルフィールドに比べて格段に部品が細かいことがお分かりだと思います。なにしろハッチもスコップも排気管も履帯も、みんな別部品なんです。砲塔をよく見ると、ハッチだけではなく車長用キューポラまで別部品になっているのが分かるでしょうか。Mk.7の砲塔は、その初期にはMk.6までと同じ旧式キューポラをつけていたものがあり、後に全周型の新型キューポラに変更されました。ここでは新旧のキューポラどちらかが選べるようになっているんです。確かにディテールは凄いし、コンバージョンの楽しみもあります。でも、作業量は増えますよね。今度製作途中の写真も挙げたいと思いますが、部品の合わせは割といいんです。

 ミリキャストのウエブサイトを見ると、このバトルフィールドシリーズについては、
  ミリキャストの正確さとディテールを保ちつつも、
  より組み立てやすくかつ強度も備えた、
  コレクターにもゲーマーにもふさわしい模型が欲しい、
  とのお客様のご要望に応じて、
  2004年からバトルフィールドシリーズを始めました。
といったことが書いてあります。まさにそのコンセプトはパーツを見れば明らかです。従来製品で出ていた車輌も、順次バトルフィールドシリーズに置き換えてゆくんでしょう。
 そもそも従来の製品でも、同じ製品番号のキットなのに発売時期によって部品の構成が変わる、ということがよくありました。ひどいのになると、この組立説明書は実際の製品とはパーツが異なります、なんて堂々と書いてあったりします。ところがよく見ているとそうした変更は、バトルフィールドのコンセプトの方に近づけるという方針のようなんです。先日紹介したカーペットレイヤーも、従来製品の番号で、車輌はバトルフィールド仕様でしたもんね。こうしたミリキャストウォッチングは、ファンの一人としてこれからも続けたいと思います。

 さて余談ですが、この「バトルフィールド」って、何のことでしょう? 戦場のこと? これはウォーゲームのコマとして使うことを意識して組み立てやすくしているから、戦場という名前を付けたのかしら。いやどうも違うようなのです。ミリキャストのウエブサイトをご覧下さい。お店の住所は次のごとし。
  Milicast Model Company
  9 Rannoch Street
  Battlefield
  Glasgow G44 4DF
  Scotland, UK
ああ、バトルフィールドって、地名なんだ。グーグルマップでもちゃんで出てきます(あたりまえだけど)。

ミリキャスト・バトルフィールドのチャーチルMk.9/10/11

2008年04月12日 16時11分34秒 | AFV(英・チャーチル)
 またチャーチル戦車の話に戻ります。ミリキャストのバトルフィールドシリーズのチャーチル、先日Mk.7の車体と砲塔の写真を掲載しました。今度は全体の部品構成をご覧いただくために、同じバトルフィールドシリーズの新製品BB84「Mk.XI/X/XI」の写真を見てみましょう。ご覧のとおりで、かなり一体化された部品構成になっています。ミリキャストの従来製品と比較すると、部品がずいぶん少なくなっています。
 車体、砲塔、それに前部泥よけ、機銃、操縦手バイザー、スモークディスチャージャー、それに主砲。それだけです。ハッチが二枚見えますが、これは小さい袋に詰められて折れていたもので、本来は砲塔と一体成形の装填手ハッチです。主砲は三種類、6ポンド砲、75ミリ砲、95ミリ砲が入っていて、Mk.9/10/11を作り分けられるようになっています。
 ここで、チャーチルの強化型についておさらいしてみましょう(以前ブログで整理したんですが、私も記憶が曖昧に…)。Mk.9/10/11はいずれもMk.4/5/6の再生車輌で、新造されたものはありません。すでに配備されているMk.4/5/6にアップデートの改造を施して、Mk.7の仕様に近づけよう、というものです。Mk.9/10/11の共通点は車体と砲塔で、いずれもMk.4/5の車体にアップリケアーマーを装着して装甲を強化し、さらにこれにMk.7の新型砲塔を載せています。
 一方その相違点は武装で、
●Mk.9は6ポンド砲(つまりMk.3/4と同じもの)
●Mk.10は75ミリ砲(Mk.6/7と同じ、いわゆるQF=クイックファイアー・速射砲)
●Mk.11は95ミリ榴弾砲(Mk.5と同じもの、つまり近接支援用)
を、それぞれ装備しています。つまり、主砲のパーツが三本入っていれば、いずれのタイプも製作可能なんですね。

ハセガワのレオパルト2A4 手摺りの加工

2008年04月07日 23時39分29秒 | AFV(独)
 なぜかいきなり現用です。ハセガワの1/72レオパルト2A4の砲塔をディテールアップ中。レオパルト2A4の四角っぽい砲塔は、ハセガワとレベルで少々形状が異なります。特に前面装甲の大きさと、それに繋がる側上面の角度です。写真のアングルによってはレベルの方が正しく見えることもありますが、全体的には私はハセガワの砲塔の方が好き。ちなみにドラゴンの砲塔は、レベルに近い(もしかしてコピー?)。
 ところが、ハセガワのレオパルト2は、キャタピラはロコ式で一体成形だわ、砲塔の手摺りは板状で一体成形だわ、組み立てやすさの方を重んじた設計になっていました。だから、ハセガワのパーツを極力使いながら、ディテールアップをすればよいのではないか。で、ちょこちょこ手を加えています。
 今回は以前から計画していた砲塔の手摺りの作り替えにチャレンジ。レオパルト2A4の砲塔手摺りは、単に金属棒を曲げた形にはなっていません。まず支えが二箇所あって、そこにさらに両端を曲げた金属棒が取り付けてあるような形状です。レベルから流用しようとも思いましたが、それほどよい出来ではありません。そこで自作することにしました。
 手摺り本体はエバーグリーンの0.3ミリ丸棒。その支えの部分は、プラストラクトのH型鋼というのの頭を切り飛ばして、⊥の形にして使っています。
 さて、この手摺りなどに使うプラ棒の曲げ方についてちょっと。こちらの意図通りにきちんと曲がってくれるのはやはり真鍮線ですが、こういう細かいところになると金属棒は接着が大変。できれば接着の簡単なプラ棒を使いたいところ。ところがプラというのはきっちり直角に曲げても、弾性でじんわり元に戻ろうとするので困ります。以前穴を開けずに装甲板に直接接着したプラ棒の手摺りが、しばらくしたら曲げた部分が伸びてきて接着部分がぽろりと外れたことがあります。
 ではどうするか。エバーグリーンの材質は接着剤やシンナーに比較的弱く、曲げたい部分に接着剤を塗ってから曲げると、曲がるどころかカーブの外側が割れてきます。その割れたところに光硬化パテをちょんと盛って修正する、というのも一つの方法です。光パテの固まる前は結構流動性が高いので、すっと流れ込んでくれます。ただしこのやり方は手間が掛かる。
 そこで試しに、ヒートペンを使ってみました。ピンポイントあるいはベンダー(ここ参照)を使います。まずクラブハンドラーでプラ棒を必要な長さであらかじめ曲げておきます。ただプラ棒はきっちり曲がってはくれませんので、これはあくまで曲げ位置を決めるため。そして、一番低い温度に熱したヒートペンを台座に置いたままにしておいて、プラ棒を両手で保持しつつ、曲げ位置をヒートペンに少しずつ当てながら必要な角度まで曲げてゆきます。そうすると、プラ棒はぴったり曲がってくれるわけです。曲げ位置が一度融けて固まってますので、弾性で元に戻ることもありません。
 いや~、これで長年懸案だった、手軽な手摺りの作り方が確立されました。プリースト自走砲の側面の手摺り(足かけ?)のように、同じ幅のものをたくさん作らなければならない場合など、非常に便利です。