みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

AerobonusのSoviet Airforce Colonel, Korean War

2014年04月21日 22時41分11秒 | フィギュア(軍事)
 MiG-15の尾翼については、新しい視点でもう一度今までのキットを見直したいな、なんて思っております。特にGRANは、胴体は細い、尾翼は寝ている、でもKPのコピーではない、というくらいにしか思っていなかったので、もう一度引っ張り出して来て見直そうと思っておりますが、とりあえずMiG-15の尾翼の話は次に回して、今回はまたまた最近買ったレジンパーツ紹介、エアロボーナスのソビエト空軍大佐(朝鮮戦争)です。トップ画像がそれ。正面からの画像と背面からの画像です。
 胴体と首とはよいとして、中央に配置されたパーツが前後に重なっていて分かりにくいと思いますが、これは別部品になっている右手と、畳んだ飛行帽です。このフィギュアのタイトルは「朝鮮戦争におけるソビエト空軍大佐」となっています。べつに大佐でなくとも、将校ならこういう服装になると思います。佐官クラス以外に、尉官でも非戦闘時はこうではないかという気もします。ではなぜ「Colonel=大佐」になっているのでしょうか。
 ここでピンとくるのは、朝鮮戦争時のミグパイロットとして最も有名な人物です。このエアロボーナスのフィギュアって、その特定の人物をモデルにしているのではないのかな。はて、あの人は朝鮮戦争時に大佐だったっけ。
 調べてみると、たぶん当たりです。エフゲーニイ・ペペリャーエフ(Yevgeny Pepelyaev、Евгений Г. Пепеляев) です。文林堂の世界の傑作機『MiG-15ファゴット、MiG-17フレスコ』の78ページ「ソ連空軍のMiG-15エースリスト」にも「大佐」とありますし、その他洋書類も「Colonel」とあるので間違いないと思います。世界の傑作機では撃墜数が19となっていますが、この19以外に非公認のものがもういくつかあったはずです。ウィキペディア(英文)にも項目が立っています
 さてではこのエアロボーナスのフィギュア、顔までペペリャーエフに似ているのでしょうか。

うーん、例えばここなどと比べると、まあ似ているような気もしますが、やっぱり1/48ではそこまで云々するのは無理でしょうかね。しかし全体の雰囲気はよくできていると思います。

 最近エアロボーナスから出ている1/48のフィギュアは、航空機の側に立たせるとちょうどよいものや、射出座席と一切整形になっていて最初から座っているフィギュアなど、なかなか好ましいものが多い。未入手なのですが、Su-7に載せるための射出座席KS-4とパイロット、なんてものもあります。あ、Su-7は既に手持ちのキットと同じ数のコクピットセットを買っているので、これ以上買ったら余ってしまうな…。
 それはそれとして、このペペリャーエフも、MiG-15の横に立たせるのにぴったりです。飛行服や装備品を装着したパイロットと並べても、激励中・指導中という感じでもよさそう。

 もう一つこのフィギュアで気になることは、この飛行帽です。トップ画像では、右腕パーツと前後に並んで成形されているのでちょっと見えにくいのですが、拡大するとこんな感じです。

はて、フィギュアの頭部は将校用の制帽をかぶっていますから、この飛行帽は手に持たせるのでしょうか、それとも脇に挟むんでしょうか。エアロボーナスのフィギュアには特に詳しい説明図は入っていませんが、あ、パッケージ画像を見ると飛行帽は手に持ってますね。
 それから、このポーズのぺぺリヤ―エフ、どこかで見たことがあるんですよ。確か、洋書のどれかに収録されているイラストです。もちろんそのイラストも何らかの写真を基にしているのでしょうから、写真を探しても見つかるかもしれません。さっきから書棚のMiG-15関係の洋書を探しているんですが、はて、どれだったかな。
 あ、ネット上にはありました。
http://georgy-konstantinovich-zhukov.tumblr.com/post/34950466966/korean-aces

これですね。飛行帽の持ち方も、この絵のようにすれば大丈夫。あれ?さっきのパーツの顔の写真、この絵のペペリャーエフの顔とどこか似てませんか? エアロボーナスのパッケージ画像は一応色つきですが、べた塗りでちょっと分かりにくいんです。塗装もこの画像に従って行えば大丈夫です。

Eduardの1/72、MiG-15 その11 尾翼の角度は…(the tail wings)

2014年04月16日 00時02分38秒 | 航空機(露・軍用機)
 タミヤのMiG-15の尾翼は明らかに先細り、Eduardの尾翼は前縁の後退角はタミヤと似ているものの幅広に見える。ところが、今まで両者をきちんと比べたことはなかったんです。タミヤのキットは1/48で、EduardやKPのキットは1/72。そもそもスケールが違うので、そのままでパーツを並べても尾翼角度や平面形の違いというのが意外と実感しにくい。両者のイメージの違いはどこから来るのでしょうか。1/48ではタミヤのキットに対してCIROモデルの改造パーツを基準に考えていました。一方1/72ではKPを基準に考えていました。ここは一つ、1/48のタミヤと1/72のEduardを比べてみる必要があります。

 最近画像加工用ソフトの使い方もだんだん分かってきました。私は一太郎同梱の花子フォトレタッチを使っているんですが、アドビのフォトショップよりも随分使いやすい気がします。これを使って比較用の画像を作ってみましょう。
 まずできるだけレンズの収差が出ないように、ズームレンズの望遠側の画面中央をなるたけ使って撮影し、周りをトリミングします。そして傾き調整機能によって、水平尾翼翼弦線が水平になるよう調整します。あとは、1/48のキットと1/72のキットができるだけ同じ大きさに見えるように拡大縮小をします。そうして二つの画像を並べたものがトップ画像です。左がEduardの1/72、右がタミヤの1/48です。
 意外や意外。両者の垂直安定板前縁の角度はほとんど違わないんですね。今までCIROモデルに比べてタミヤの尾翼が寝ているので、問題は前縁の後退角だとばかり思っていたのですが、Eduardの新製品は実はタミヤとそう変わらなかったんです。さて、そうすると違いはどこにあるのか。トップ画像をご覧いただければお分かりになると思います。そうなんです。問題は垂直尾翼の後縁だったんです!
 両者を比べると明らかにタミヤの方が先細りです。Eduardは幅広に見える。それはタミヤの尾翼後縁が立ちすぎているからだったようです。そしてもう一つ重要なのが、方向舵の角度と幅です。方向舵の前縁、つまり方向舵と垂直安定板との接線、可動軸線。これの後退角がタミヤではやや大きい。その結果、タミヤの方向舵は先細りで、尾翼全体の平面形もまた先細りに見えたわけです。補助線を入れてみました。

水平尾翼の翼弦線は両者でだいたいまっすぐにしてあります(細い水平線)。そして、黒の太線の垂直尾翼前縁が水平尾翼翼弦線に対して成す角は、両者それほど違わない。問題は赤の太線で示した方向舵の前縁後縁で、タミヤは前縁が寝ていて後縁が立っている。Eduardは前縁が立っていて後縁が寝ている。言い換えればEduardの前縁後縁はより平行線に近い。よってEduardは方向舵が幅広で、その結果尾翼全体が幅広に見えた、タミヤは方向舵が先細りで、その結果尾翼全体が先細りに見えた、ということです。もう一つついでに、青の矢印で示した方向舵の上の角、これはEduardのように丸みが強くて下に落ち込んでいる方が実機に近い。タミヤのは角が立ちすぎです。
 これで長年気になっていたことに答えが出ました。いや、今までだってパーツと実機写真を見比べれば分かったはずのことなのですが、特に実機写真ではなかなか方向舵の幅まで気がつきません。Eduardの製品を手にして、尾翼が寝ているのに気づいて、あれこれ比較して、やっと気づいたんですね。まあ気にせず作ってしまえば分からない程度の話かもしれませんが、でもわざわざレジンパーツを出してここを修正しようとしたCIROモデルの担当者の気持ちが、ちょっと分かったような気がします。

Eduardの1/72、MiG-15 その10 尾翼の角度は…(the tail wings)

2014年04月14日 00時17分39秒 | 航空機(露・軍用機)
 EduardのキットとYefim Gordonの本の写真とを、できるだけ同じ大きさにして並べてみました。いずれも水平尾翼の翼弦線が水平になるように調整してあります。もちろんレンズの画角も焦点距離も異なるので厳密な比較はできませんが、まあだいたいの角度を見ることはできるのではないかと思います。いかがでしょう。これで見ると、Eduardのキットと実機写真における尾翼の角度や平面形は、非常に近いんですね。
 今までは垂直尾翼側面形がタミヤの1/48に比べて幅広だから、ということでKPの方が正確だと思っていました。ただこの比較からは、Eduardの垂直尾翼後退角は意外と正確だと思えるんです。ということはEduardの垂直尾翼よりも後退角の小さいKPは、尾翼が立ちすぎだったということに今度はなるわけです。作る暇はなくてもしょっちゅう触っているKPのパーツは手に馴染んでしまっているため、Eduardの新製品を手にした時に尾翼後退角がKPより大きいと感じておりました。しかし、もしかしてこっちの角度の方が正しかったのかも知れません。
 但しEduardのパーツ、方向舵まで取り付けた上で尾翼全体の平面形を見ると、あくまで幅広に見えるんです。KPに比べて後退角が大きいからと言って、先細りには見えないんですね。この点は明らかに先細りなタミヤとは異なっています。えーと、では、後退角は大きいのに先細りに見えないEduardの尾翼の秘密はどこにあるのでしょうか。

Eduardの1/72、MiG-15 その9 尾翼の角度は…(the tail wings)

2014年04月12日 21時53分48秒 | 航空機(露・軍用機)
 前回掲載した画像は、あしゅら男爵みたいに左右胴体を貼り付けたMiG-15を、Eduardを手前にした状態で撮影したものでした。そこで今度はひっくり返して、白いKPが手前に来る状態にしてみました。垂直尾翼前縁後退角が違っている以上は、後縁後退角も当然違っているわけですが、それにしてもKPの尾翼は結構立ってますね。また垂直尾翼の全高もかなり違います。

 最近は画像処理ソフトの使い方も少しずつ覚えてきたので、EduardのMiG-15の尾翼比較をいろいろな画像で試してみようかと思います。まず尾翼の後退角をどの部位で比較するかです。胴体背面は緩やかにカーブしていますし、その曲面や胴体太さが各社キットによってやや違っていたりしますので、胴体背面の稜線と垂直尾翼前縁の成す角度、というのは意外と面倒です。MiG-15の主翼も尾翼も、その取り付け角は機軸と平行ですので、水平尾翼の翼弦線と垂直尾翼前縁の成す角というのがよさそうです。まずキットの垂直尾翼の真横から撮影した画像を、いわゆる「傾き調整」で水平尾翼翼弦線が水平になるよう調整します。そして実機写真も、できるだけ水平尾翼と同じ高さで水平尾翼に直行する向きから撮られた写真を選びます。そしてそれを比較してみたらどうかな、と思うわけです。
 まず、できるだけ垂直尾翼に対してまっすぐの位置で撮られた実機写真を探してみます。いろいろな書籍を探せばそれなりにあるのですが、新たにスキャンするのも大変なので、とりあえず先日本ブログで紹介した、Yefim Gordonの分厚い本、『Mikoyan MiG-15 (Famous Russian Aircraft)』(Ian Allan Publishing, 2011)の表紙写真を使ってみることにしました。

カメラの位置は機尾よりやや後ろにあるようですが、ご覧の通り水平尾翼とほぼ同じ高さから撮影されています。尾翼のだいたいの角度を見るにはこれで十分でしょう。EduardのMiG-15のパーツ写真の大きさを、これと同じ大きさに見える程度に拡大縮小し、両者を並べてみるとどう見えるのでしょうか。

Eduardの1/72、MiG-15 その8 尾翼の角度は…(the tail wings)

2014年04月09日 22時58分08秒 | 航空機(露・軍用機)
 EduardのMiG-15、今まで私が何となく基準に考えてきたKPのキットよりも垂直尾翼の後退角が大きい気がしたので、それを分かりやすく比較するために、Eduardの胴体右半分とKPの胴体左半分をセロテープで貼り付けてみました、というのがここまでのお話です。その結果はトップ画像のようになりました。うわ、すげえ違う…。
 画像向こう側の白いパーツがKPです。手前のグレーのEduardから大きくはみ出しているのがお分かりいただけると思います。胴体の背中のラインは揃えてありますし、また胴体から垂直尾翼前縁が立ち上がる基点も揃えてあります。それで前縁の後退角がこれだけ違うんですね。またKPのは後退角が小さい分、垂直尾翼頂点の高さもかなり高くなっています。
 Eduardが手前にあるこの画像では、垂直尾翼後縁が見えません。そこで、別パーツになっているEduardの方向舵パーツを取り外してみました。すると、こうなります。

Eduardの垂直安定板から覗いている白いKPパーツを見ると、後縁がこんな位置に来るくらい違うんですね。やはりKPに比べてEduardは、垂直尾翼全体がかなり寝ている感じになっていることが分かります。
 さて、これをどう解釈すべきでしょうか。今までも一応、いろいろなキットを手に取りながら、いろいろな本やネット上の写真を見比べながら、考えたんですけど、やはり実物の写真では後退角がやや小さく、その分翼弦長が長い(幅広に見える)方が、より正しい垂直尾翼だと判断していました。つまりKPを基準に考えていたんですね。しかしKPに比べて後退角の大きいEduardが単なるミスだ言ってしまっていいかどうか、不安になりました。だって、信頼できるメーカーの、新製品なんですから。もうちょっと調べてみましょう。

Eduardの1/72、MiG-15 その7 尾翼の角度は…(the tail wings)

2014年04月07日 23時56分55秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、EduardのMiG-15の尾翼角度についての続きです。1/48のキットをめぐっては、タミヤのものは後退角が大きく、尾翼平面形がやや先細りに見える、それを修正するためのCIROモデルのパーツは平面形がやや幅広に見える、Trumpeterは尾翼の角度についてはCIROモデルに近い、というのが大雑把なところです。では1/72では? 後退角がやや小さく、平面形がやや幅広に見えるという点で、KP(Kopro)のキットが比較的正確だろうとこれまでは考えておりました。では新しいEduardのキットはどうでしょうか。これまで基準と考えてきたKPと比較してみたいところです。
 今までですと、1cmの升目が入っていて便利なので、カッティングシートの上にパーツを置いて比較ていました。しかし、透過画像にして重ねてみない限り、画像を並べただけではちょっと分かりにくい。そこで、これも大雑把なやり方ではありますが、EduardとKPの胴体左右パーツを無理矢理合わせてセロテープで留めてみることにしました。トップ画像のように、Eduardの右胴体とKPの左胴体を合わせてテープで貼り付たわけです。あしゅら男爵みたいになりました。
 但し、EduardとKPでは、胴体の太さや長さが微妙に違います。今回は垂直尾翼の後退角や側面形の比較が目的なので、まず垂直尾翼前縁根元の位置を揃え、さらに胴体背面をツラ位置で揃え、その上で胴体背面をテープで留めました。後は機首や胴体下面をテープで留めたらできあがり。パーツの状態と違って胴体を貼り合わせてしまうと、カッティングシートの上に平らに置くことができません。そこで、パーツ保持用のクリップで機首側を挟み、胴体後半が宙に浮いた状態にし、垂直尾翼側面をまっすぐ撮影することにしました。さて、結果は…。

Eduardの1/72、MiG-15 その6 尾翼の角度は…(the tail wings)

2014年04月05日 23時06分15秒 | 航空機(露・軍用機)
 EduardのMiG-15も既に、最初のチェコ空軍のデュアルコンポ、それにMiG-15bisのプロフィパックが出ていて、さらに新たにMiG-15(初期型)のプロフィパックがそろそろ入荷するようです。塗装例のバリエーションがいっぱいで、楽しみです。
 さて、最初のデュアルコンボのキットを開けてパーツを目にしたとき、ちょっと気になったことがありました。垂直尾翼の後退角です。今までも本ブログで何度も採り上げてきましたが、MiG-15の垂直尾翼・水平尾翼の後退角というのが、各社のキットによってかなりまちまちで、それぞれの解釈の違いがなかなか面白いのです。前回、作る暇は無くても毎日模型に触るだけは触っている、と書きましたが、1/48も1/72もパーツを引っ張り出してはしょっちゅういじっているので、今までのキットの尾翼の角度は割と印象に残っています。それからすると、このEduardのMiG-15、垂直尾翼の後退角がやや大きい、つまりやや寝ているような気がしたんですね。
 ええと、後退角という場合は、機体軸と翼が成す角ではなく、機体軸に対して直角方向の直線と翼とが成す角を言うんですよね。だったら翼が寝ている場合は後退角が「大きい」でいいんですよね? 違っていたらごめんなさい。百科事典を調べてみたら、翼の前縁から翼弦長の25パーセントの点を連ねた線が、機体の軸に直角な左右軸と成す角度、となっていたので、それでよさそうですね。
 1/48については、タミヤのMiG-15の尾翼後退角が大きすぎることは、海外でも指摘されているところで、CIROモデルからはタミヤの尾翼を切り落としてすげ替えるという、「正しい角度」の尾翼レジンパーツが出ていたくらいです。やはりあちらの人にもタミヤの角度は「正しくない」と認識されているんでしょう。但し、地上に立つ人の目線で斜め前から見上げた場合、確かに垂直尾翼がタミヤのパーツのような感じに見えることはあります。ネット上の写真でも、書籍に掲載された写真でも、そう感じられる写真はたくさんあります。この点からすれば、タミヤの尾翼というのは、模型表現としてのデフォルメと言うことは可能です。
 ただし私が気になっているのは、前縁角度だけの問題ではなく、これが垂直尾翼の側面形に影響するということなんです。タミヤの場合は垂直尾翼前縁の後退角が大きいため、それが側面形に影響して、やや先細りに見えます。尖った感じになるんですね。実機を真横から撮った写真や、CIROモデルのパーツを見ると、水平尾翼直上のあたりの長さ(幅)、と言うか翼弦長と言うか、幅広に見えるんです。一方Trumpeterのは、全体は明らかにタミヤのコピーのくせに、アゴ下機銃パネルは型抜きの関係で劣化しているくせに、この尾翼の角度と側面形に関してはタミヤよりCIROモデルの修正パーツに近い、というのが1/48の状況です。以前掲載した、タミヤのパーツとCIROモデルの修正パーツの比較画像を参考のためもう一度引用しておきます。

 1/72に関しても、以前各社の胴体パーツを比べてみたことがありました。ざっとした結論は、Airfixの古い金型のキットは細かいことを言っても仕方が無い、ドラゴンは不正確、KP(Kopro)は作りにくいけどサイズや形状は正確、GRANはKPのコピーかと思ったら違ってて尾翼後退角が大きい、Airfixの新しい金型のはそもそも全体がオーバースケールで不正確、HobbyBossは全体的に精度が低いけど尾翼についてはやや小さい後退角となっている、というところです。
 では今度もそれに倣って、EduardのMiG-15についても比較を行ってみます。

Eduardの1/72、MiG-15 その5

2014年04月03日 23時59分53秒 | 航空機(露・軍用機)
 三月は一度も更新できず、随分間が開いてしまいました。模型に触らない日は無いんですが(注:模型を作らない日、ではない)、写真を撮って本文を書いて、という時間がなかなかとれないんです。作らないのにやっぱりいろいろ買い込むので、ますます作業台周辺が混沌としてきます。

 さて、EduardのデュアルコンポMiG-15、初期型と後期型bisとの二機セットになっています。初期型とbisとは、細かいところが結構違っていて、最も目立つ違いが胴体後部のエアブレーキ形状、胴体背面のVHFアンテナの形状、そして胴体前部アゴ下の機銃パネルの形状です。Eduardのキットでは、金型の差し替えにより、初期型とbis型の胴体主要部が完全に別パーツになっています。エアブレーキや背中のアンテナは特に切ったり貼ったりしなくても、胴体と一体になっているんですね。これは楽だ。
 そしてご覧の通り、アゴ下の機銃パネルが別パーツになっています。仮り組みしてみたら、パーツの合わせはばっちりでした。その機銃パネルは、別のランナーに前期型後期型の両方が用意されています。もちろん、エアブレーキが後期型で機銃パネルが前期型ということはあり得ませんので(改修は両者ほぼ同時に行われている)、機銃パネルはどちらか一つ必ず余ります。しかし余ったところでこれは別に使い道はありませんねえ。
 ん…? 待てよ? HobbyBossのMiG-15は型抜きの関係でアゴ下機銃パネルの形状がダメダメなので、これに流用できないかな? まあEduardがあるのに今さらHobbyBossを作るなんて、無駄のような気もしますが。
 ところが…。ここに来てちょっと気になることが出てきました。Eduardのパーツを切り離しただけで、まだ接着剤も塗料も手にしていないのに、前置きはまだまだ続きます。