みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

王海著「我が闘いの生涯」(上)06

2013年08月18日 01時01分37秒 | 書籍
6対1の戦闘
 1951年12月11日から1952年11月13日に至るまで、我々の主要な任務は新たに参戦した仲間の部隊を率い、或いは援護しつつ、同時に単独の作戦任務を継続して実施することであった。12月15日の戦闘は成功した例の一つである。
 その日の午前6時58分、平壌上空で活動中の米軍機4群52機を発見。10分後、空軍合同指揮所は第14師団第42連隊に18機のミグ15を離陸させ、副連隊長辺逢積の指揮の下で平壌上空に進出し、敵戦闘爆撃機を迎撃するよう命令し、また第3師団第9連隊副連隊長林虎に20機のミグ15(後で4機が故障のため引き返したため、実際に参戦したのは16機のみ)を率いて上空援護の任務に当たるよう命令した。
 我々の集団は戦域に向かって迅速に飛行した。清川江付近に達したとき、仲間の部隊が自分に有利な目標を捉えて攻撃できるように、林虎は第42連隊に4000メートルまで降下して索敵するよう命じ、第9連隊は9000メートルの高度で援護するよう命じた。全編隊が戦闘隊形を保ったまま高速度で前進していると、すぐに米軍機を発見した。直ちに戦闘開始である。第42連隊は我が連隊〔訳注:第9連隊〕の緊密なる援護の下勇猛に突進し、連隊中の8人が発砲し、相次いでF-84戦闘爆撃機2機を撃墜した。
 空戦になかなか決着がつかないその時に、仲間の部隊の一機が4機の米軍機に囲まれているのを発見した。直ちに我が大隊の4機を引き連れて敵機に突進した。敵機はこちらに援軍が現れたと知るや、攻撃を放棄し、旋回して我々4機に対処しようとした。砲火を交えたと思った瞬間、右後方に更に8機の米軍機が密かに忍び寄っていることを、僚機の焦景文が発見し、すぐに私に知らせてきた。
 この時、我が編隊の他の12機は既に別の空域に向かっており、目下4機しか残っていない。
 4対12、我が大隊は明らかな劣勢に陥った。指揮官として、状況が複雑で危機的であればあるほど、冷静に対処しなければならない。私は直ちに命令を発した。
 「103号、俺の後ろの敵機を阻止してくれ!」
 「102号、後ろについてるぞ、攻撃に専念せよ!」ヘッドフォンからは焦景文の声がはっきりと聞こえてきた。(続)

あずまんが大王フィギュア その2

2013年08月11日 18時53分48秒 | キャラクター・SF等
 前々回のトップ写真の右上に置いてある、メディアワークスの1/7スケール「水原暦」です。原型製作は「あぺとぺ」さんと書いてあります。WFの販売承認マークが貼ってあるので、ワンフェスで販売されたものだと分かります。
 で、その胴体パーツです。プロポーションも良好。レジン樹脂の手流しのようですが、湯回りもよく、外から見える気泡はほとんどありません。一つだけ気になるのは、水着の襟の部分、というか首回りです。縁に厚みがあり、肌からの高さがある。また水着の縁取り部分は比較的はっきりしているので、ぱっと見水着と言うよりTシャツの襟みたいにも見えます。

それから、胸の前に見える逆三角形の小さな皺、これもやや水着の材質に合わないように思えます。もっと肌にぴったり張り付いていてよいような気がする。もちろんこのままでも何ら問題はなさそうですが、もし対処するとしても簡単ででしょう。肌はそのままで、水着の縁だけ削って薄くすればよさそうです。三角形の皺も、削って平らに整形するのはそう難しくはなさそうですし。
 比較的湯口は大きいのですが、これは仕方ないところです。こういう時はやはり超音波カッターの出番。すぱすぱ削れます。湯口カット、パーティングライン処理、バリ処理、接着面の調整など、順次丁寧に行って、まずは塗装前の準備をすませたいと思っております。

王海著「我が闘いの生涯」(上)05

2013年08月09日 23時11分12秒 | 書籍
 「我に続け!」私はここぞと即断し、大隊の6機を率い敵機の群れに向けて一気に6000メートルの高空から1500メートルまで急降下し、さながら迅雷耳を覆うに及ばずという勢いで、イナゴの群れのごとき米軍機の群れに対して攻撃を開始した。ほんの一瞬、敵味方の飛行機は入り乱れた。米軍機は数こそ多かったが、迅速に兵力を展開することができず、しかもいきなり撃たれたため、慌てて爆弾を投棄し応戦に移った。
 米軍パイロットの多くは実戦経験が豊富で、戦術にも長けていた。自分たちより性能の上回るミグ戦闘機を前に、最初の混乱から立ち直って、即座に新たな戦術を採った。8機の戦闘機が互いの機尾につき、大きな円形を作るのである。その内のいずれか一機を攻撃しようとすれば、その後ろの米軍機に背後を取られ、後ろから撃たれる状況に追い込まれる〔訳注:いわゆるワゴン・ホイール〕。
 敵機の「円形陣」を目の前にして、私はその対処法を急いで考えた。まさに「眉頭一たび皺(しか)むれば心を計上し来たり」である〔訳注:原文は「眉頭一皺、計上心来」。元曲『趙氏孤児』に出てくる言葉で、眉をしかめて考えているとふとアイデアが浮かぶ、ということ〕。
 「上昇して敵の上へ!」私は命令を下した。6機の戦闘機はこれに応じて舞い上がった。
 「急降下して攻撃!」私はまた命令を発した。我が隊は飢えた虎が獲物を襲うがごとく突進し、そしてまた引き起こし、再び急降下する……6機がまるで巨大な一つの鉄槌となって米軍機の「円形陣」の上に振り下ろされたかのようだった。
 我々は自分の戦闘機の優れた垂直機動性能を十分に活かし、数回の上昇・降下を繰り返して、敵の「円形陣」をけちらした。
 そうして私は好機を逃さず、編隊を率いて攻撃と援護のいずれにも偏らずに米軍機に攻撃を加え、数分間の戦闘で自ら敵機2機を撃墜した。私の僚機焦景文も2機、孫生禄も1機を撃墜した。我が大隊は連続して敵機5機をあっさり撃墜し、見方の損害無しに、5対0の戦果を上げたのである。(続)

あずまんが大王フィギュア その1

2013年08月04日 22時15分30秒 | キャラクター・SF等
 さて、模型の方の話ですが、ちょっと棚を整理しないと新しいものを買っても(作る閑がないので)置く場所がない。ということで、どかどか積んであったフィギュアのレジン組み立てキットの在庫をチェック中です。「あずまんが大王」のキャラを並べてみたら、 げっ…
 こんなにありました。コトブキヤとトイズワークスのシリーズがメイン。真ん中辺りのサイバーファクトリーの「榊さん」はちょっと珍しいかも。右上のメディアワークスの「水原暦」もややレア。で、すみません、この「水原暦」ちゃんは撮影時に出してくるのを忘れていたので、卒業アルバムの欠席した子みたいに、後から画像を貼り付けました。
 コトブキヤのは、近年塗装済み完成品として何度か発売されましたね。生徒達は覚えがありますが、先生二人は完成品あったかな? ゆかりちゃんみたいな先生がいたら、生徒も大変だけど、一番振り回されたにゃも先生も大変でしょうね。コトブキヤのは水着ばかりで、トイズワークスのは制服がほとんどですが、たぶん偶然です。特に私が選んだのではありません。そもそも新品で買ったものばかりではなく、中古屋でみつけて、今買っておかねばと飛びついたものもかなりありますので。
 トイズワークスの「ちよちゃんと榊さん」は、単に二人組であるだけではなく、榊さんの足にちよちゃんが抱きついています。別々に作っておいて、榊さんの足をちよちゃんの手の輪っかに通すだけ、ということならまだ楽ですが、そうでないと、台座に固定する際に面倒かも。このシリーズも塗装済み完成品がありましたよね。あと問題なのは「よみちゃん」の眼鏡ですね。メディアワークスのキットには、金属線で眼鏡を作るための型、というかガイドのレジン製ブロックが入っています。まあ私は、コトブキヤのエッチング眼鏡パーツを使うつもりですが。
 しかしこれ、全部作るのって、いつになるんだろう。実は、「エヴァンゲリオン」についても、綾波レイとアスカラングレーを中心に、カヲル君とか委員長の洞木ひかりちゃんとか、同じくらいの数の在庫があるんですよ。まあぼちぼち離型剤落としを一つずつやっておきましょうかね。