みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

中華民国空軍F-104のデカール

2009年03月28日 22時36分46秒 | 航空機(軍用機)
 いや、台湾空軍F-104Gのデカール、以前これを買っていたんですよ。イーグルストライクデカールの1/48スターファイターセット。もちろん台湾空軍のデカールが入っているから買ったんですが、他には米空軍のC型、西独海軍航空隊のG型、ギリシャ空軍のG型などが入っています。さすがに、前回紹介したAFVクラブのデカールに比べて、やはりこちらの方が発色はよさそうです。
 ただし、今よく見たらこれ、偵察型のRF-104G用ですね。ってことは、機首の機銃口をふさいで、機首下面にカメラ窓を作らなければなりません。チェコのアイリスから改造パーツが出ていないかと探しましたが、どうも出ていないようです。自分で改造するのも大変そうだ…。しかしこの部隊マークは、マスコットの虎さんが望遠鏡で下をのぞいている絵柄で、ばっちり偵察部隊用のものだから、通常のF-104Gに使うと変ですよね。どうするかは、まあゆっくり考えましょうか。
 AFVクラブの方にはこの偵察部隊のマークと一緒に、狼の顔の第7飛行中隊のマークも入っているようですから、ハセガワのキットにそのまま使えるのはこちらということになります。そうそう、AFVクラブからは、機首のコンバージョンレジンパーツ入りのRF-104G用デカールが出ていたんです。ただし1/72ですが。
 ついでに思い出しましたが、ハセガワからは1/48のF-104Gで台湾空軍バージョンのデカール替えキットが以前出ていました。もちろん定番ではありませんので、現在は入手難。あれは確か部隊マークが各種入っていたんですよね。今思えば買っておけばよかった。
 ちなみに、台湾の空軍については、「Sky Warriors Gallery」によい写真がたくさん載っています。
http://skywarrior.cool.ne.jp/rocafsub.htm
http://skywarrior.cool.ne.jp/rocaf%2012rsq.htm
http://skywarrior.cool.ne.jp/rocaf%203ag.htm

台湾みやげ その11

2009年03月27日 14時34分04秒 | 航空機(軍用機)
 次は同じAFVクラブデカールのF-104Gです。中の塗装説明を見ると、グレーの制空迷彩の機体のようです。台湾空軍は全部で282機のF-104が配備されていたそうですが、その内には他国から譲渡されたものも多数あります。我が自衛隊のF-104Jも退役後に30機ほどが台湾に送られたそうで、しばらくは機体色が自衛隊の時のままだったと聞いたことがあります。全機が退役したのが1998年(資料によっては1997)ですから、結構長く使ったんですね。
 このデカールはG型と明記してありますから、あくまでG型である特定の機体用ということになります。しかし部隊マークなどは共通ですから、機体や装備の差異を理解し、機体番号を正しく書き直せば、その他の各タイプを作ることは可能だと思います。私はほとんど知識がないので、まあG型のキットにそのまま使おうかと思っていますが…。

台湾みやげ その10

2009年03月25日 10時38分27秒 | キット評
 台湾みやげの話、まだまだ続きます。おかげさまで評判いいもんで、つい調子に乗って。いや、常連さんからけっこうたくさんいただいたんですよ(彼はもっとたくさん買い込んだらしい…)。
 さて次はデカールです。国籍マーク「青天白日旗」各種詰め合わせ。1/72や1/48はもちろん、一番大きいものは1/32にも使えそうです。よくみると、めちゃくちゃ小さいものも入ってますね。当然1/144でしょうが、でもそれにしてもちっこい。もしかして1/200などにも使えるのかも。
 台湾の空軍の使用機種と言えば、思いつくだけでもF-16やF-104やF-100やF-5、ミラージュ2000、それに自国設計のIDF経国、自強練習機などなど。それにホークアイも忘れてはいけません。この青天白日マークはこれらの機体に使うには大変便利です。特にハセガワ新製品のホークアイを台湾仕様で仕上げてやりたいものです(以前フジミからデカール替えで出てましたが)。しかし、青天白日マークだけあっても、部隊マークなどを何とかしなければなりませんが。
 メーカーはご存じAFVクラブ。ん?ってことはこのデカールも日本に輸入されているんでしょうか。AFVクラブの製品は基本的にすべて日本で手にはいると思っていたのですが、そう言えばデカールはあまり国内ではみたことありません。よく見ると製品番号はNo.001となっていますよ。記念すべきデカール第一号だったのでしょう。「國徽」は国の徽章ということで、国籍マークのこと。「貼紙」はデカールとかシールとかいうことだそうです。150台湾ドルは、約450円。

台湾みやげ その9

2009年03月21日 09時26分51秒 | キット評
 88ミリの攻撃砲の説明図も、めでたく完成図までやってきました。全体の組み合わせもカクカクしていて、やはりペーパークラフトに見えます。それに、このリンバーですが、砲座に取り付けてもいいし、射撃時にするなら外して横に置いといてもいい、という重要な説明がどこにも書かれていません。まあ箱絵を見れば分かるのでしょうが。写真には載せませんでしたが、この攻撃砲にも、チャーチルや油のトラックや8T車と同じ、各国国旗の混じったシールが入っています。一体どこに貼れと言うのでしょうか。
 それから、まるでキューブリックみたいなお人形の説明も、逆にかわいくていい味が出ています。いや、それぞれ説明図として間違ってはいないんですがね。ふう、笑わせてもらいました。
 図6の英文タイトル「GROUPS LADE SOLDIERY」というのも、英語としてどこか変ではありませんか? これでいいのかな? ちなみに「士兵」というのは中国語で「兵士」ということだそうです。

台湾みやげ その8

2009年03月20日 12時07分51秒 | キット評
 説明図の図3と図4です。これもみんな平べったい線画になっています。特に88ミリ砲独特の十字型砲座にご注目下さい。全く厚みがありません。これって、やはり「二次元萌え」と言うべきでしょうか? いや、べつに萌えやしませんが。各パーツの形状もいい加減なので、取り付け方もはっきりしません。図4の右下に組み立て後の絵が載っていますが、これでは組み立ての参考になりませんよ。
 ここでもパーツの名前が変なことになっています。例えばパーツ44。
  中国語=小子弾、英語=trintro toluol box
やっぱりこれを砲弾(小型の)と思っているようですね。で、英語の方に至っては、一体どんな単語の綴りを間違ったのかさえ、判然としません。え?もしかしてトリニトロトルエン(Trinitrotoluol)のことか? それがbox=箱に入っているの? そりゃそうと、このパーツ、本来は何のパーツなんでしたっけ? 形からして空薬莢に見えるんですが。それからパーツ10は
  中国語=照準器、英語=gunsight
となっています。えらく長~い照準器ですね。おまけに後部トレーラーに載せるんですか。ええと、これも本来は何のパーツでしたっけ?

台湾みやげ その7

2009年03月17日 20時41分04秒 | キット評
 で、今度は88ミリの攻撃砲の説明図です。これが、めっちゃ下手くそな線画なんですよ。あはははは、図1の、このいかにも厚みのない、平べったい線画の表現をとくとお楽しみ下さい。砲身も砲架も駐退器も、みんな平らです。これって、ペーパークラフトの組み立て図ですか?
 特に面白いのが、図2の前部トレーラーの表現です。筆力の無いイラストレーターが、車輪泥よけの丸みを描こうとして、苦労した割には失敗している。また板バネの形の表現も彼の手に余ったらしい。
 それから部品番号と部品名が掲載されていますが、うちのサイトの常連さんのご意見では、この説明図を編集した人間が、模型や兵器のことを全く分かっていないのでは、とのことです。例えば、パーツ45をご覧下さい。
  中国語=中子弾、英語=pellet
となっているんです。「子弾」は中国語で「砲弾、銃弾」のこと。つまりこの説明図を書いた人はこれを砲弾(中型の)だと思っているんですね。わはははは、こんなところに砲弾をつっこんで、どうする? これは砲身俯仰用のシリンダーですよね?
 いやいや、いじわるですが、あまりに面白いので、次回とその次と、この88ミリ攻撃砲の組み立て説明図をしつこく紹介しようと思います。

台湾みやげ その6

2009年03月15日 23時49分14秒 | キット評
 で、このハセガワのパチモン、製造しているのはどこの会社だろうと、箱を隅から隅まで見てみましたが、製造者はどこにも書いてありません。さすがは海賊版。ところが箱の裏側に1~2枚シールが貼ってあり、これになにやら漢字が書いてあります。おみやげでいただいた時にはすべてシュリンクパックしてあり、1枚のシールは箱の裏に直接、もう1枚はシュリンクパックした上に、それぞれ貼ってありました。写真がそのシールです。もひとつは値札で、120台湾元は日本円で約350円に相当するそうです(安っ!)
 うちのサイトの常連さんにちょっと読んでもらいました。右側の、大きく「合格証」と印字してあるもの(箱に直接貼ってある)が製造者のシールのようです。「貨名:軍事之宝」の貨名ってのは「商品名」のこと。「品名」は「品目」でしょうか。「児童智力型玩具」って、まあ模型を作るにはある程度の知力が要りますよね。他も漢字だから何となく分かります。「勿放入口中」ってのは「口に入れるな」ってことですよね。「禁止在高圧電線附近使用」つまり高圧電線の近くで使ってはならない、って別にプラモに限ったことではないぞ?プラが帯電するんでしょうか?
 で、みなさんお気づきでしょうか。この製造者のシールは中華人民共和国独特の略字体が使われているんです。工場の名前は「美豊プラスチック玩具有限公司」と読むんだそうです。住所が「中山三郷鎭平南工業区」となっていますが、調べたらこれは広東省中山市三郷鎭で、やはり製造地は大陸側でした。しかし箱や説明図に使われている漢字は旧字体ですから、もっぱら台湾や香港に供給されているんでしょう。
 左側のシール(シュリンクパクの上から貼ってある)は、台湾の輸入業者のものです。だから旧字体が使われています。「産品功能:鑑賞、収集」って、そりゃまあそうですね。輸入業者は台北の「心新企業有限公司」。製造商地址にはなにやら香港の住所が書いてあります。製造商の名前に「TRADING COMPANY」と書いてありますから、おそらく香港の会社が広東省中山市の会社に下請けで製造させ、そして台湾の会社が香港から輸入した、ということなのでしょう。

台湾みやげ その5

2009年03月13日 23時24分53秒 | キット評
 さて、ハセガワミニボックスのパチモン、もう一発。今度は「8トンハーフトラック」と「88ミリ砲」です。いずれも箱の左右側面の写真ですが、ごらんの通りやはり日本語がどこか変。ハーフトラックのタイトルは、
 兵員運送
 用の8T車
それから88ミリ砲のタイトルは、
 ドイツ軍88mmの攻撃砲
ですよ。あははは! うーん、間違ってはいないんだがな~。でも、やっぱり絶対に変。「兵員輸送用の8トン車」と言いたいらしいのですが、「兵員運送」となっています。中国語には「運送」という単語も「輸送」という単語もあるそうですが、日本語では兵員輸送であって、兵員運送とは言いませんよね。それに「用」のところで改行し、しかも文字の色が変えてあるので、「用の8T車」となっちゃってて、わけがわからない。そもそもハーフトラックというのはどこに行ったんだ?
 88ミリ砲の方だけ、なぜかわざわざ「ドイツ軍」と断ってあるんですね。この「攻撃砲」というのも変ですが、尋ねてみると中国語にも「攻撃砲」ということばはないそうです。箱絵はハセガワのものがそのまま使われています。紙質も印刷も、なんだかざらざらしていますが。

台湾みやげ その4

2009年03月11日 23時58分45秒 | AFV(英・チャーチル)
 台湾みやげの話、まだ続きます。これは組み立て説明図の後の方のページ。ここの英語もなんだか下手くそですが、注目すべきはこの写真。いやあ、こういう組み立て順序もあるんですね。普通は車体上下を先に接着し、その後組み立て済みの左右スポンソンを車体にくっつける、という手順を取ると思うんですが、この図はそうではありません。車体下部にまず左右のスポンソンをくっつけておいて、そこにパーツを接着済みの車体上部を組み込むんですね。しかし、そうするメリットはいずこに? 絶対ハセガワオリジナルの説明図の方が正解だと思うんですが。だって、後部機動輪も前部誘導輪も、片側でくっついた状態で作業することになるんでしょうに。
 おまけにこの写真、細かく見るとおかしなところがいっぱい。まず、車体下部に左右スポンソンがくっついていますが、そこにはめ込もうとしている車体上部にもすでに車体下部が接着してある。つまりこの図には、車体下部パーツが2個存在しているんです。それから車体後部上面の排気管の辺り、写真が不鮮明なのですが排気管以外に何かドラム缶みたいなものが見えます。それから車体前部、操縦手用バイザーは確かにあるのですが、その隣の、3インチ榴弾砲あるいはベサ機銃の付く装甲板が取り付けられていないんです。それから極めつけ…。みなさんお気づきになりました? 車体上半分と車体下半分で、向きが逆なんですよ! 上半分は写真向かって左が前。でも下半分は、向かって左が後ろですよね?
 この説明図のための見本を組み立てた人、この後どうしたんでしょうね? まあもちろん、あくまでカメラマンや編集者のミスであって、この後ちゃんと正しい方向に組み立てたんだとは思いますが。

台湾みやげ その3

2009年03月09日 23時57分52秒 | AFV(英・チャーチル)
 偽物チャーチルの組み立て説明図です。意外なことに、ハセガワの説明図の丸コピーではありませんでした。ご覧の通り、制作中のパーツの写真を使って説明図を作っています。確かに、図を描き直すよりは写真を使った方が手間がかからないことでしょうが、でも細部がつぶれていて分かりにくいんですけど。それにしてもこの英文、なんだか下手くそではありませんか?
 中国語の方は、漢字だからなんとなく分かります。まあ詳しいことはうちの常連さんに教えてもらえばいいし。で、「組装」は「組み立て」のこと。ってことは「車頭」が「砲塔」のことでしょうか。でも常連さんの話では砲塔はやはり中国語でも砲塔と言い、この車頭というのは文字通り車の頭部・車の上部のことだろうとのこと。
 中国語に「轉盤=転盤」という単語が何度も出てきて、そのパーツの英文には「turnplate」とあります。これは回転板ということでしょうか、ならばこれが砲塔を指すのかな。パーツ24と25がそれぞれ「中槍竿」「小槍竿」となっていますが、この文字通りの意味は「中くらいの銃身」「小さい銃身」だそうです。あれ?砲塔機銃は一挺ですよ。片方の穴は主砲照準器の穴で、そこには突起は付かないはずですが。
 パーツ26には「轉盤拉手」とありますが、「拉手」とは「取っ手」のことだそうです。ええっ?これは砲塔の取っ手ではなく、信号旗のケースのはずですけど。パーツ35は「中炮竿」で、これは「中くらいの砲身」ということだそうです。2ポンド砲が中型かどうかは意見が分かれることでしょうが、でもこの砲塔には主砲が一門なんだから、いちいち大中小を断る必要はないのでは?
 結局この説明書を作った人間は、実車に関する知識が全くない、ってことですね。模型に関する知識もなくて、頼まれて適当に訳しただけなのではないのでしょうか。車長ハッチをよく見て下さい。これは前後方向に観音開きするはずだから、パーツを半分に切って取り付けなければなりませんよね。でもこの説明図では、一枚のままどかーんと取り付けています。まったくどーなってんでしょうねー。パーツをパクる時、ハセガワの説明書がなかったんでしょうか?