みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

『モデルミリタリーインターナショナル』誌の記事

2012年02月27日 23時40分19秒 | 書籍
 洋雑誌『Model Military International』(ADH Publishing刊)、そのIssue 70の表紙がロシア軍のチャーチルMk.3だったものですから、買ってしまいました。フェンダーをすべて外したMk.3、しかもレンドリースのロシア軍仕様、それも冬期迷彩がうっすら残った状態を表現する塗装。ということで、見応えのある作例です。塗装の手順も細かく写真で紹介されていて、使った塗料や道具もよく分かります。

 ところが本号にはもう一つ、私としては見逃せない記事がありました。「CAMO CORNER」という、たぶん連載だと思われるコーナーの、「British Camoflage Timeline」です。作者はWilliam Marshall。「タイムライン」とあることからもお分かりのように、英軍の迷彩塗装の変遷を年表形式で整理したものです。年代は1930~1945で、この間に使われた塗色の使用時期が、色刷りで示してあります。すげえ、よくここまで調べたものです。これって、英連邦軍車輌の研究や模型製作にとって、かなり重要な資料なのではなかろうか。ところが、やはりこのままでは用語など分かりにくいところがあります。せっかくの資料だから、何とかある程度理解したいものです。さて、どうしたものか。
 そこで、辞書やネット検索を用いながらぼちぼち眺めていると、少しずつですが、ああこれはこのことか、と分かってきました。ポイントはこの記事が、著者の長年の研究の成果の一部をまとめたものだ、ということ。だから、この記事だけではなく、これにネット上の他の記事を対照させることが必要になるわけです。そのあたりをちゃんと調べれば、もしかしたら日本語版を作ることも可能かも…。無理かな。
 まあ実現性の有無は別にして、この記事に関してやってみたいこといくつか。まずこの記事を利用するに当たって、用語などについて注釈を作ること。そして全体を訳す、というか日本語で説明し直すようなものを作ること。そこに、必要な資料をネット上で参照できるようリンクを張ること。それからもう一つ。私が手許に所有している英軍車輌用の各社模型用塗料が、この記事の年表のどこに位置づけられるかも調べること。(続)

ホーザンの竹ピンセット

2012年02月19日 00時39分18秒 | 工具・材料
 もう一つ一緒に買ったのが、ホーザンの「竹チップピンセットP-855-B」です。そもそも、ハセガワから竹ピンセットが出るということで、行きつけの模型店に尋ねてみたら、ハセガワのもいいと思うけどホーザンのもとてもいい、との話でした。ホーザンのカタログを見たら、全部竹製のものと、先端のみ竹製で交換可能なものとがありました。面白そうなので、交換可能な「竹チップピンセット」を選んでみたんです。
 こりゃ使いやすい。小さなプラパーツを扱っていると、静電気のためにうまくピンセットからパーツが離れてくれないことが時々あります。位置決めがしにくかったり、離型剤を落として補完のためチャック付き袋に入れる時、うまく袋に入ってくれなかったり。ところが竹製だとそう言う問題が起こらない。
 もう一つ、利点があります。今までの金属製ピンセットの場合、安いものだとパーツを飛ばしてしまいがちですが、これは特に先端部分の剛性が低く、不必要にしなってしまうことが原因のようです。よいものだと細い先端でも剛性が高く、無駄にしならないので、パーツを保持しやすい。ところがこの竹製チップの場合は、竹ならではの弾性が特徴。金属製が剛性を必要としたのと逆ですね。

 これは、フジミの新しいティーガーIのキャタピラを保持したところ。フジミのキャタピラはカーブする部分が1ピースずつばらばらで、ある程度の枚数接着して、半乾きの状態で巻き付け作業をする必要があります。カッティングシートに両面テープを貼って、そこにずらっと並べて連結してもよいのですが、私は数枚ずつを繋いでおいてから巻き付け作業をすることが多いんです。その時にこの竹製だと、数枚分くらいなら安定して保持することができます。竹製でなければならない、という場面を思いつかなかったのですが、実際買ってみると案外使い道が多いような気がしてきました。

ホーザンのピンセット

2012年02月16日 22時39分18秒 | 工具・材料
 以前もちょっと触れましたが、ピンセットもある程度よいものを使う方が、結局パーツを飛ばして腐海に落とし、二度と見つからないという問題を結構回避できます。しかしよいピンセットは、確実にパーツをつまめるだけではなく、ものを曲げたり、接着したパーツの位置調整をしたり、と非常に便利なものです。だから敢えて言おう。ピンセットは工具であると!
 で、とにかくタミヤの精密ピンセットストレートタイプを愛用していたんですが、こないだ行きつけのお店で、工具メーカー「ホーザン」のピンセットを薦められました。まあいくらよくても、タミヤと同じ形状ならもう一つ買う必要はないのですが、ここはさすがに工具メーカーだけあって、いろいろなピンセットが用意されています。その中でも、先がやや平たく、しかも角張っていないタイプを買ってみました。「ステンレス特殊形状ピンセット P-888」というものです。メーカーの解説には「先端がヘラ状でシール(フィルム)はがしに最適なピンセット」と書いてあります。いやしかし、シール剥がしというピンポイントな用途にだけ使う人はいないと思います。これ、つまむ、まげる、支えるなど、いろんな用途に使えて、実に便利です。いやあ、これは買ってよかった、という感じ。
 先端はトップ画像のようになっています。デカール専用のピンセットはクレオスのものを使っています。あれはあれで大変便利ですが、最近お恥ずかしいことにデカールを貼る段階までなかなか行き着かない。そしてデカール専用ピンセットは、曲げるなど他の用途にはやや不便。それに対して、このホーザンのヘラ状ピンセットは、角が落としてある分汎用性があるのでしょう。これは常用の工具になりそうです。

 こちらの画像がタミヤの精密ピンセットです。これも先端まで非常に硬く、不必要な撓り(しなり)がないので、パーツを飛ばすことが少なく、他にも特にプラ棒の加工には重宝しました。一度床に落としたことがあるのですが、先端がとっすと床に刺さったのにはびっくりしましたね。以前はピンセットを何本も持っている必要は感じなかったのですが、このタミヤとホーザンは相補うもので、常に併用することとなりました。フジミのティーガーI初期型のキャタピラ装着にも活躍しています。

フジミのティーガー I 初期型

2012年02月02日 21時30分45秒 | AFV(独)
 フジミの新製品、ティーガーI初期型、行きつけのお店に頼んであるのですが、近所に転がっているのを見つけたので、とりあえず一個購入。こういう新製品はやはり複数買いです。何はともあれ、画像無しの第一印象。まず気づいたのが、砲塔が左右非対称になっていること! ミニスケールでこれを再現したのは始めてではないかな。レベルのは、発売された時代からして、まだ左右対称。
 全体的には、パーツ数が多いなという感じはしますが、なかなかシャープでよさそうです。待った甲斐があった、というところ。足回りを組み始めました。転輪の車軸が全部別部品で、一つずつ車体側面に取り付けるようになっています。このとき、車軸の向きがきちんと揃っていないと、後で転輪の向きが揃いません。ここはリモネン系流し込み接着剤を使って、慎重に向きを揃えます。リモネン系は乾燥速度が遅いので、こういう時助かりますね。車軸に対して転輪の軸穴がやや小さい感じがするので、軸穴を少しヤスリで削っておきます。その方が接着後に転輪の向きを揃えるための余裕ができますから。
 さて、キャタピラを履かせます。上下の直線部分は一枚につながっていますが、駆動輪・誘導輪周辺は1ピースずつ別パーツ。これが結構数が多い。キャタピラも、接着剤半乾きの時にたるみを調整してやりたいので、一気に作業しなければならない。ってことはあらかじめキャタピラを切り出して湯口処理しておかなければならない。現在仕事の合間を見て、お茶の間で少しずつ、プチプチとキャタピラパーツの切り出し中。おお、キャタピラは左右対称になってるんだ!但し、八の字型の滑り止めがついてますが。