みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ヒートペンの温度低減アダプター その2

2011年08月29日 00時00分47秒 | 工具・材料
 さて、ヒートペン用のアダプター、組み立ててみました。トップ画像はコードの中央の片側一部をカットし、被覆を取って、そこに抵抗を半田付けしたところです。ここで忘れてはならないのは、抵抗を半田付けする前に、保護用のゴムパイプを先にコードに通しておくことです(赤い矢印)。半田付けした後からでは通せませんので忘れずに。とにかく組み立て説明書をよく読んでその通りにすることですね。
 いやあ、半田付けって何年ぶりだろうか。もうほとんどやり方を忘れていそうですが、あんまりきれいではないものの、失敗せずにできました。
 次は、先に通しておいたゴムパイプをずらしてきて、半田付けした位置に被せ、加熱して収縮させてぴったり覆います。説明書にはヘアドライヤーかライターを使う、と書いてありましたが、ヘアドライヤーでは少ししか収縮してくれず、かなり時間がかかりそうなので、私はライターの火で炙ることにしました。様子を見ながら少しずつ炙って、こうなりました。

まあ100円ライターの火だと、少しずつやれば、他の余分なコードを溶かしたり、抵抗を焦がしたり、といった失敗もありません。一応きれいに収縮してくれました。
 そして、太い方のゴムパイプを通し、この加工した部分全体に被せて、これも熱で収縮させてぴったり覆います。これもライターの火で少しずつ炙って、こうなりました。

よしよし、これで熱を使う難しい部分はクリアしたぞ。
 さらに、プラグとソケットを両端に取り付けます。簡単な作業ですが、もう何年もこんな作業をしたことがなく(普通は出来合いのコードを使いますもんね)、やや不安でしたが、芯線がほつれることもなく、中のネジの下にきれいに収まってくれました。

子供の時、芯線のほつれが隣の線に触れるとショートする、と大人からうるさく言われたことをちょっと思い出しましたね。そして、抵抗を取り付けた部分に、注意書きラベルのシールを貼り付けて、完成です。要するに、知らない家族が他の電気器具に使うことがないように、ヒートペン専用だという警告を貼り付けておくわけですが、まあ私のとっ散らかった部屋には誰も入ってこないので、うちでは安心ですけど。
 さあ、これで実際使ってみましょう。ツィメリットコーティングやプラ棒曲げ、と言ったやや低い温度が必要な作業がやりやすくなるかどうか、ですね。

ヒートペンの温度低減アダプター

2011年08月27日 20時52分25秒 | 工具・材料
 ヒートペンを愛用していることは、本ブログでもしばしば述べました。ミニスケールのティーガーIのツィメリットコーティングにも活躍してくれました。で、その時にも触れたんですが、ミニスケールでツィメリットの溝を刻んだり、ワイヤーやシャックルや手すりにするためにプラ棒を曲げたりしていると、先端温度が高くなってしまい、プラが溶け過ぎてしまうことがあるんです。温度設定を最低にしていても、ミニスケールにはやや熱すぎ。だから連続で使うときは、先端を水にジュッと浸けて時々温度を下げながら、作業していました。いや、実際はジュッと音がするほどには加熱しないんですけどね。
 そこへ朗報が!雑誌広告を見ていたら、「ヒートペン温度-20℃アダプターキット」なるものが出ているんではありませんか。
http://brain.world.coocan.jp/CUST_P2.htm#860
ヒートペン用各種オプションを出しているブレーンファクトリーの製品です。ところが、ヒートペン関連の品物は、地方ではなかなか扱っているお店がないんですね。うちの本体サイトの常連さんが夏のコミケに行くとかで、地方からわざわざコミケに行く人は、間違いなく秋葉原にも行くはずです。秋葉原にはイエサブがありますから、ちょっとお願いして買って来てもらいました。
 さて、これは組み立てキットですから、パーツは自分で組まなければなりません。キットに入っているのは、トップ写真のとおりです。コードと、抵抗と、それをカバーするゴムパイプ。このコードの中間に抵抗を挟むんですね。それから写真の下に写っているのは完成後に貼り付けるラベルです。
 さてここからは秋葉原に行った常連さんの話です。袋の表を見ると「組み立てにはコンセントと半田ごてが必要です」と書いてあります。事前にチェックしたブレーンファクトリーのサイトには「プラグとコンセントは別売りです」と書いてあります。コンセントってのは壁側にある電気供給用の差し込み口のことだろう、と一人で突っ込みを入れながら、ここは秋葉原、こういう配線パーツなら本場の秋葉原で買ってしまおうと、その足でプラグを買いに行ってくれました。しかし何も思わずにオスの側のプラグだけ買って、喫茶店(注:メイド喫茶にあらず)で休憩しながら袋を開けて説明書を見ると、メスの側のソケットも必要なことが分かり、もう一度買いに行ってくれたそうです。つまり、

これが両方必要なんですね。コンセントなんて余分なことを書くくらいなら、オス・メス両端が必要だ、って書いておいてくれたらよかったのにね。
 しかし常連さん曰く、秋葉原で、本来の秋葉原らしい買い物をしたのは、久しぶりだとか。家電店では自分でコードを接続するようなプラグは売ってないので、総武線の高架下のパーツ店街で買ったそうです。あはは、確かに、考えてみたら私もプラモやフィギュアばかり買っていて、電気製品とか配線パーツとかはずっと買ってませんもんね。

E.T.ModelのティーガーI初期型パーツ その2

2011年08月24日 00時00分20秒 | AFV(英)
 E.T.モデルでもう一つ買ったのが、初期型用のフェンダーパーツです。サイドスカートを一枚ずつ、内側の梁まで含めて作って行くわけです。これは、エデュアルドやPartにもありました。ちゃんとやれば、それはそれはすばらしいティーガーができることでしょうが、根気と技術を要します。
 で、なぜこれをわざわざ買ったかと言うと、写真右下に見える、後部泥よけが北アフリカの501重戦車大隊の極初期型のものだろうと、またまた早とちりしてしまったからなんです。つまり、これの

右側の車輌の標準的な形ではなく、左側の北アフリカで一部見られる現地改修の形ですね。しかし、買ってきてよく見ると、標準型の泥よけでした。ほらね。

パーツの状態では、横方向に広く、角が丸いように見えたんですってば。でも、広く見えたのは単に折りしろだったようです。縁を折って、標準型の泥よけを作るようになっているんです。いや、もっとよく見ればよかった。しかし最近小さい物が見えにくくなってきたし、それに北アフリカのティーガーの泥よけの形状を正確に暗記しているわけでもないし…。まあ、本来の使い方をすればよいので、無駄にはなりませんけど。
 北アフリカのティーガーと普通の初期型とを作り分けるには、やはりPartのエッチングパーツを使うのがベストですかね。ファイフェルフィルターの形状の違いは、レベルにトランペッターのパーツを移植すれば大丈夫。トランペッターのティーガーの存在価値って、それくらいしかないよな。ところで上の、初期型と北アフリカタイプの比較写真は、タミヤの1/48キットです。いつも申し上げているように、私にとっての1/35と1/48は、ミニスケールを作る時の立体資料に過ぎないのです。

 さて、このE.T.モデルですが、1/35のパーツもたくさん出しているようです。1/72のパーツはと言うと、メーカーのウエブサイトによれば、
E72-001 米軍 AAVP7A1 (ドラゴン用)
E72-002 レオパルトⅡA5 (レベル用)
E72-003 ティーガーI後期型 (レベル用)
E72-004 ティーガーⅡ ヘンシェル砲塔 (ドラゴン用)
E72-005 T-34/76 1941型 (ドラゴン用)
E72-006 ティーガーI極初期型 (ドラゴン7370用)
E72-007 Ⅳ号F1型 (ドラゴン7321用)
E72-008 T-34 履帯 (汎用)
E72-009 パンターG (ドラゴン用)
E72-010 パンターG砲塔上面増加装甲 (ドラゴン用)
E72-011 ヤークトパンター初期型 (ドラゴン用)
E72-014 Ⅳ号G型 (ドラゴン7278用)
E72-015 Ⅲ突G型初期型 (ドラゴン7283用)
E72-016 Ⅲ突G型フェンダー(ドラゴン用)
E72-017 Ⅲ突G型ツィメリットコーティング(ドラゴン用)
E72-018 Ⅲ突G型シェルツェン初期型 (ドラゴン用)
E72-019 Ⅲ突G型シェルツェン後期型 (ドラゴン用)
E72-020 ティーガーⅡ ポルシェ砲塔 (ドラゴン用)
E72-021 ティーガーⅡ・ヤークトティーガー フェンダー/シェルツェン(ドラゴン用)
E72-022 ヤークトティーガー (ドラゴン用)
E72-023 ティーガーI ケベックカステン (汎用)
E72-024 ティーガーI初期型フェンダー (ドラゴン用)
E72-025 75ミリ対戦車砲Pak 40 (ドラゴン用)
E72-026 米軍M1126 IFV (アカデミー用)
E72-027 レオパルトⅡA6 (ドラゴン用)
というラインナップとなっています。扱っているお店は少ないのですが、ご参考までに。ところで、レベルのレオパルトⅡA5用なら、操縦手ハッチが正しい形にできないと意味ありませんが、どうかな。またキングタイガーとヤークトタイガーのフェンダー・シェルツェンとありますが、キングタイガーとヤークトタイガーでは車体長が違うんではなかったかな。ってことはちゃんと2セット入っているのかな。同じで済ませてはいないかな。パンター砲塔の増加装甲というのは例の、航空機による攻撃を少しでも防御するために砲塔の上面に追加された装甲板です。3突Gのツィメリットというのは、エデュアルドにもあったように、ツィメリットの溝が刻んである板を、車体各面に貼って行くというもの。これなんかは適切なエッチングパーツの使用に絞ったセットですね。ただ他のものは、最近のドラゴンのⅣ号やティーガーIはエッチングパーツがなくてもそこそこいいし、ドラゴン古い物はいまさらエッチングパーツを細部に使ったところでどうしようもないしで、よほどディテールアップしようとする人以外には、まあなくても構わないという感じもします。

E.T.ModelのティーガーI初期型パーツ その1

2011年08月22日 00時00分40秒 | AFV(独)
 中国のE.T.モデルというメーカーからミニスケール用エッチングパーツが出ているようなので、試しに買ってみました。メーカーのウエブサイトは、こちら(E.T.Model)。買ってみたのは、ティーガーI極初期型用のディテールアップパーツです。エッチングパーツが二枚入っていました。なぜこれを買ったかと言うと、これで北アフリカの501重戦車大隊の極初期型が作れるのかと思ったからなんです。ぱっと見たら、ケベックカステンのパーツがありますよね。その形が、普通の初期型とやや形状の異なる、極初期型の砲塔後部についているケベックカステンだと思ったからなんですよ。しかし、違っていました。ほら、この説明図を見て下さい。

これ、砲塔の横につく、レニングラード戦線の極初期型のケベックカステンじゃないの。うわ、だったらドラゴンのキットをストレートに作ったので十分。あのキットは悪くないし、わざわざエッチングパーツに置き換えるほどのことはない。プラパーツと形状が違うパーツだからこそ、エッチングを折り曲げて作ろうかな、という気になるわけでして…。もしくは、ジオラマで、ケベックカステンを開いて物を出し入れしている情景を作りたい場合とか…。よく見れば、ケベックカステンが二つ入っているので、ちゃんと気づくべきだったのですが、ちらっと見ただけで買っちゃいました。まあいいや。他の車外搭載品などの細かいパーツは、このタイプにこだわらず他のティーガーにも使えるしな。
 もう一つ気になるのが、トップ写真右側の一枚。細い棒状のものがたくさんならんでいるエッチングパーツです。さらに、馬蹄形の内側に丸がくっついたようなパーツも入っていますね。これは一体何に使うのでしょうか。説明図をご覧下さい。

うわ、これ、溶接跡の線ですよ。馬蹄形のものは砲塔上面の縁に使うんですね。内側の丸はそのまま車長用ハッチの溶接跡になるんです。あと、直線上のものは、車体の各面の縁として使います。しかしこれだけ細いエッチングパーツとなると、瞬間接着剤を使うにせよセメダインを使うにせよ、せっかくの表面の溶接跡に絶対はみ出しそうです。それなら延ばしランナーとかヒートペンとか、あるいはラッカーシンナーを縁に流すとか、そういった方法の方がうまくできそうです。
 他のパーツにしても、車外搭載品の留め具とか、かなり細かい。エッチングパーツは無理して全部使う必要はない、なんてよく申しますが、しかしそんなこと言っていると、このミニスケール用だと使うパーツの方が少なくなってしまう。やはり、ここはぜひエッチングパーツでないと、というツボを突いた、必要なものに絞ったセットの方が好感を持てますよね。例えば4号J型のトーマシールドとか。

74式と90式も補修

2011年08月20日 14時04分54秒 | 車輌その他
 ピットロードの自衛隊戦車、74式と90式車体袖部下面を補修してみました。61式よりはずいぶん楽でしたね。61式の時は、車体正面にプラ板を渡しても、それが車体下部の側壁と接しないものですから、車体下部側面も上方に延長しなければならなかったのですが、74式と90式は、車体上面の裏側にプラ板を渡せば、比較的簡単に車体下部に接してくれるんです。
 90式の車体上部は写真のような形になっています。ごらんのとおりサイドスカートがあるので、キャタピラの奥はほとんど見えません。むしろここがスケスケだと強度の方に不安があるので、プラ板を渡しておくわけです。しかし仮組して位置関係を把握しておかないと、どの高さにプラ板を渡せばよいのかよく分かりません。結果的には写真に矢印を書き込んだ位置、一体成形になっているサイドスカートが内側でも段になっていますが、その車体の縁に合わせて水平に渡せばよさそうです。そしてそのプラ板の幅をきっちり計っておけば、これが車体下部側面にぴったり当たってくれます。
 もう一つ問題は、以前も書きましたが、スプロケットホイールがサイドスカートの内側に接触してしまうこと。サイドスカートを内側から少し削り、さらに写真でも分かるように、車体側面とサイドスカートが一体成形になっていますが、これを指でえいっとばかりに外側に少しだけ広げてやると、よくなりました。車体側面の付け根のプラスチックがすこし白くなって、ひび割れる直前になってしまったので、流し込み接着剤で補強しておきました。

 そして、プラ板で補正した状態がこれ。手前が64式、奥が90式です。組み立ててしまえばあまり目立たないので、それほど丁寧にやらなくても大丈夫。それほど力が加わるところではありませんが、強度が不安なら、このプラ板の下、車体との隙間に、細かく切断したランナーの破片でもつっこんで接着しておけばよかろうと思います。さて今度はキャタピラを履かせるわけですが、これが短かったり長かったり、いろいろ大変で…。

ピットロードの陸上自衛隊61式戦車 その2

2011年08月12日 10時30分26秒 | 車輌その他
 ピットロードの61式戦車、74式や90式に比べて非常に作りにくい、という話はしました。車輪つけて、キャタピラ履かせて、車体上下を接着する、というだけですごい手間がかかります。キットにも個体差があって私が買ったものがたまたま合わせが悪かったのかもしれないし、もちろん私の腕が悪いのかもしれませんが、軸穴に車軸が入りにくいというのは事実でして。
 で、凝らないまでも、見た目恥ずかしくないように組むためには、最低限あちこちいじらなければなりません。まずキャタピラの上、車体袖部に隔壁が無くスケスケなので、一応ふさぎます。あまり見えないところなのですが、車体上下を貼り合わせたとき中央部の支えがないために、車体前端後端の間で車体中央部がたわむんですね。しかしどうせ見えないところなので、きっちり正確にふさぐ必要はありません。
 ところが車体下部側面の上端と、車体上部袖部の高さがずれるので、写真のように袖部の裏をプラ板でふさいだだけでは、まだ車体下部側面上端との間に隙間が出来るんです。さらに車体下部側面を上にのばさなければなりません。この辺りでどこか接触させて、車体上下を支える必要があります。
 さらに、車体の前端が全く合わないので、上下双方にプラ板を当てて調整しました。実車写真を見ても、61戦車の特徴である車体前面装甲板の大きなパネルの前縁は、そのまま車体前縁になっているのではなく、パネルの縁のさらに前に細い固定部分があります。その辺りの再現を兼ねてプラ板を補い、下との繋がりも調整します。いやー、手間がかかりますね。

 ついでに、駆動輪も白いプラ棒を車体内側から通して補強しています。キャタピラの通る位置とスプロケットの歯を合わせるため、駆動輪を車軸の一番奥まで差し込まず、やや浮かせた位置で接着していたんですね。そしたら今度は強度が足りずに、キャタピラをはめる作業をやっていたら車軸がぐらぐらしてきたため、一度駆動輪を取り外して、ピンバイスで穴を広げて、プラ棒を通して補強したんです。
 これら一連の作業で、車体上下の接着位置もややかさ上げできました。でないと、キャタピラがフェンダーと接触してしまうです。さて、これで車体ができたら、砲塔です。これもいろいろ問題があるんですよね…。

紙でコロコロの女子中学生 その2

2011年08月07日 15時48分43秒 | キャラクター・SF等
 紙でコロコロの女子中学生、スケールの点でちょっと気になっていました。スケールが1/35だとは言っても、全体はかなり小柄なような気がしたんです。そこで、他社の1/35の女性フィギュアと並べて比べてみました。右の二つは、マスターボックスの米海軍女性部隊隊員(まだ作りかけのまま)。左は「あらこま堂」の「英戦車兵コスおねーちゃん」です。こうして比べてみると、わりと小柄な中学生ですね。あり得る範囲ではあると思いますが。
 脱線しますが、ちょっとこれを見て下さい。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/vzet5082/mb3556.html
マスターボックス 1/35「戦場の女性」シリーズ「米海軍の波」、と書いてありますね。ん?「米海軍の波」って、「WAVES」を「波」って訳したんですかね? いやいや、WAVESはWomen Accepted for Volunteer Emergency Service program だから、波ではないと思うんですけど。
 閑話休題。あらこま堂(あらあらこまった堂)のサイトとブログはこちら。
http://arakoma.cool.ne.jp/
http://blog.hebohebo.jp/
大変よくできたフィギュアだと思います。ところでこの女性戦車兵、タイトルは「英戦車兵コス」と書いてあります。ということは、これはあくまで大戦時の英軍女性兵士ではなく、英軍の戦車兵のコスプレをしている現代の女性、ということなんですね。そのご尊顔はこんな感じ。ちょっと大理石の彫刻にでもありそうな雰囲気です。

女子中学生がなぜ35か

2011年08月05日 22時37分26秒 | キャラクター・SF等
 わはははっ! 女子中学生レジンフィギュアですっ! 1/144の戦車や航空機、1/35のフィギュアで有名な「紙でコロコロ」の新製品。購入したのは、ミリタリースケールモデルの品揃えでは間違いなく日本有数の専門店、大坂のホビーランドさんです。ホビーランドのブログに曰く、
「そういえば、ホビーランドはミリタリースケールモデル専門店だったような・・・。ま、いいか」と。
http://www.hobbyland.co.jp/blog/?m=20110801
あはは、でもオーロラモデルの女子高生やメイドさんも扱っておられるんだから、かまいませんよね。品揃えのよさの証左であります。

 成形色の関係で、顔立ちまではよく分かりません。パッケージイラストからして、さぞかし純朴で可愛い女子中学生だろうと思われます。ところでこのフィギュアのスケールにご注目。1/35なんですね。当ブログをご覧下さっている諸氏には言うまでもないことですが、1/35と言えばミリタリーモデルの標準スケールです。もしもカーモデルと組み合わせるためならば、1/32とか1/24とかのはずなんですよ。事実、オーロラモデルのメタルフィギュアは民間ものは1/32、軍事ものは1/35と分けていますもんね。
 ってことはこの紙でコロコロのフィギュア、現代の中学生ではなく、日本軍車輌と組み合わせるための昔の女学生なんでしょうか。例の女子挺身隊みたいに…。しかしパッケージイラストを見る限り、現代の中学生が意図されているように思うんです。そうすると、何と組み合わせればいいかな。自衛隊の車輌展示を見に来た子?それにしては通学カバンを持っているし。いや単に、紙でコロコロがたまたま1/32のフィギュアを作っていない、というだけのことかもしれませんけど。もちろん、べつに単体で展示してもいいんですよね。

 ところで通学カバンと言えば、ちょっと拡大してみたのでご覧下さい。
矢印のところ、カバンの取っ手の付け根にちょっとした突起があるんですよ。もしかしてこれ、カバンにぶら下げたマスコットか何かなのかも。いやー細かい気遣い。こういうのが楽しいんですよ。

次は陸上自衛隊90式戦車

2011年08月03日 00時01分11秒 | 車輌その他
 ピットロードの陸自戦車、次は90式に手を出してみました。結論から言うと、74式よりもさらにマシ。意外にもすんなり組めました。トップ写真は車輪関係を取り付けたところ。ダブル転輪の貼り合わせも特に削らなくても問題無し(61式の時はそれさえまともにできなかった)。心配した車軸のアームですが、それぞれ軸穴と固定用の穴二箇所で車体にくっつくようになっていて、そのままできちんろ揃ってくれます。そこに接着した転輪もちゃんと揃っている。上部支持輪の小さなパーツもちゃんと取り付け可能。やや調整した部分と言えば、この上部支持輪の内中央の一個がダボにはまらないのでやや削ったこと。
 それと一番前の誘導輪がやや取り付けにくい。そのままだと転輪と位置がずれて、キャタピラのセンターガイドが通らなくなるので、転輪とツラ位置になるように調整します。丸ヤスリで誘導輪の軸穴を広げてやると、軸の奥まで誘導輪が沈んで、転輪と位置が揃います。これは、実車が車輪の油気圧作動で上下して車高を変更できるシステムになっており、そのため車軸アームの形状がやや複雑になっていることが原因なのかも。

 それからこの写真は、車体上部を被せてみたところです。やや背が低く見えますが、これはまだキャタピラを履いていないためでしょう。キャタピラ(やや厚め)を履かせるとちょうどよくなるようです。車体前端の合わせもほぼ問題無し。
 一つ気になるのが、起動輪とサイドスカートとの間にほぼ隙間がないことです。起動輪の上の方が、サイドスカートの内側に接触してしまうんです。キャタピラの幅は起動輪の幅と等しいので、キャタピラがつっかえることはないんですけど。
 ご覧の通りこのキットでは、車体側面とサイドスカートまでが車体上面と一体成形になっています。元々車体全幅が狭い、あるいはサイドスカートが内側に寄りすぎ、ということになると、別部品の場合と違って、調整しにくい。起動輪はこれ以上削って内側に入れる余裕はない。かといってサイドスカートを一度切り離すのも大変面倒。その周辺の彫刻が削れてしまうし。ただ、サイドスカートを手でしごいてすこし外向きに広がらせることは可能だと思われます。それに加えて、クラフトヤスリで内側を慎重に削って薄くすれば、たぶん何とかなるのではないかな。
 まあその程度のすりあわせを要しましたが、この90式、ここまではそれほど難しくはなかったようです。ピットロードの陸自戦車三種の組み立ての精度については、
61<74<90
というところです。この差は一体どこから? 原型製作者が違うのか? いやもしかして、コピーの元になったキットの差なんだろうか。いや、元の1/35の61式戦車がこんなに作りにくいわけはないし。
 さて、何とか三輌とも完成させてやりたいのですが、まだ難題が残っています。キャタピラの上、車体袖部の隔壁を作ること。それから砲塔を組み立てること。この三輌、いずれも砲塔にまたひと癖ありそうなんですよ。

今度は陸上自衛隊74式戦車

2011年08月01日 00時16分15秒 | 車輌その他
 こういうものはキットごとの傾向、というかクセというものがあるので、並行製作で一度に作業をすることが結構多いんですね。どこを削ってどこを盛って、という手順が分かってくると、特に部品の合わせの悪いキットだと作業がしやすくなるんです。で、前回の61式戦車のついでに同じピットロードの陸上自衛隊74式戦車も作り始めました。
 前回61式戦車のことをボロカス書いた後でまことに恐縮ではありますが、意外にも74式は作りやすかったんですよ。特に軸を削ったり軸穴を広げたりしなくてもダブル転輪がきちんと貼り合わせられるし、車体の車軸に転輪を差し込んでもきちんとみんな向きが揃うし(61式だとガタガタでした)、61式の時とはえらい違いです。強いて言えば、二枚一組のスプロケットホイルを貼り合わせる際、軸の最後まで押し込むとキャタピラの幅に対してやや狭くなるので、少し浮かせたくらいで固着することでしょうか。こうするとキャタピラがスプロケットの歯に自然にはまってくれます。
 車体上下を合わせても特に大きな隙間はできません。写真では車体前部先端に隙間が見えますが、これはまだ接着していないからでして、全面下部装甲板を指でしごいて反りを直した上で接着部を擦り合わせすれば、もっとちゃんと合わせられそうです。
 うーん、しかしこの差は何なんでしょう。61式と74式の共通の欠点と言えば、車体上半分の袖部(スポンソン部)の下に隔壁がなくて、すけすけになっていること。どうせキャタピラを履かせれば目立たなくなるとは言え、見る角度によっては偶然向こう側の光が見えたりするし、それに中央部に支えがないとやはりたわむし。まあ逆に言えば、どうせ目立たないからきちんと正確に埋まっている必要もないわけで、適当にプラ板を当てておくことにします。
 こうなると、本命の90式がどうだか気になりますね。パーツの状態で見ても上記の車体袖部の隔壁が無いのは分かりますが、90式の場合サイドスカートがあるのでもっと目立たなくなると思います。ただ心配なのは、90式では車軸のアームが別部品になっていること。もしここがガタガタになると、転輪の向きが揃いません。明日は90式を組んでみましょうか。