みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

エアフィックスのスピットファイア その2

2013年05月07日 00時00分57秒 | 航空機(英・軍用機)
 続きに、1/72のエアフィックス・スピットファイアです。Mk.IとMk.22とを並べてみました。Mk.Iの方は筋彫りが若干深めで、表面のタッチが違います。見るとどちらもインド製金型のようなので、設計者や金型業者の違いなんでしょうか。いずれもパーツの合いは悪くありません。

で、1/72でスピットファイアのMk.Iと言えば、やはりタミヤ。今度はMk.Iをタミヤとエアフィックスで並べてみました。

組んでみなければ分かりませんが、胴体のボリュームが若干違うように見えます。もっとも、主翼下面パーツとの分割方法が両者で異なりますから、これだけで比較は難しいのですが。とにかくタミヤは安心して簡単確実に組み上がりますから、その点ではよいのですが、1/48同様、最初期の二翅固定ピッチプロペラや膨らみの無いストレートなタイプのキャノピーが入っていません。最初期型と最終型で並べるなら、やはりエアフィックスということになります。

 ついでに、二翅プロペラ・ストレートタイプのキャノピーのMk.I初期型と言えば、ハセガワから出ていたんですよね。我々が子供の頃にはあったキットですから、ずいぶん古いものです。当時、作りましたよ。主翼と胴体とをぴたり合わせるのに少し苦労した記憶がありますが、でもかっこよかった。その後、バトル・オブ・ブリテン五十周年の時でしたっけ、いや違う、二十一世紀に入ってからでしたね、ハセガワから再販されたことがありましたっけ。昔ののデカール替えとか、メッサーシュミット・エミールとのコンボとか。あ、思い出した、バトル・オブ・ブリテン七十周年でした。
 子供の頃にはこの二翅プロペラが古くさくてかっこわるく見えたので、三翅プロペラで膨らんだキャノピーで作ったのですが、今となると、はぜひ古いタイプで作りたくなります。

にわかマイブーム エアフィックスのスピットファイア

2013年05月05日 15時12分35秒 | 航空機(英・軍用機)
 連休前に模型店に行ったら、エアフィックスの新製品1/72「ホーカー・タイフーンIB」が入荷していました。最近のエアフィックスは非常に安価で出来がよい。やはり店頭で見たら買ってしまいます。気軽に作るには持ってこいですね。もっともその「気軽」でさえ、最近は全然作業が進まないのですが。

 ずっと以前、それこそ発売と同時くらいに、エアフィックスの1/48のスピットファイアF.22/24を買っていたんですね。エアフィクス製品の水準が急によくなったねえ、と言っている内に、これに続いて1/48のEEライトニングなんかが出て、結構話題になっていた時期です。いや、どちらの発売が先立ったか定かではないのですが、我々の間ではその順番で話題になっていた記憶があります。
 スピットファイアのF.22/24と言えば、就役期間の非常に長い名機スピットファイアの最終型です。初期の型とはあちこち相当変わっていると言いながら、やはりスピットファイア独特の優美なスタイルはそのままで、しびれましたね。いつかは作ろうキットって、時々引っ張り出して眺め回すものですよね。何ヶ月か前、またぞろこのスピットファイアのパーツを眺め回していたところ、ふと、この最終型と、最初期のMk.Iを並べたら、面白いんじゃないかな、と思いついたんです。でも、すぐ調べてみたら、エアフィックスの1/48のMk.Iは現在どこも品切れ、入荷予定無し。Mk.Iの1/48ならタミヤがありますが、あれには初期型の特徴である膨らみの無いキャノピーや、二翅プロペラが入っていません。エアフィックスには入っているので、是非欲しいと思っていたのですが、どこも在庫無し。
 ところが、そのタイフーンを買ったお店、棚の下の方に、あるんじゃあーりませんか。エアフィックスの1/48スピットファイアMk.Iが! ずいぶん前からそこにあった感じで、今まで何度も来店しているのに、ずっと気づかなかったとは不思議です。さすが老舗。いろんな在庫がそろっているのも「さすが」ですが、いつも模型が山積みなので下の方や隅の方の品物には気づきにくいというのも「さすが」です。よしっ、これでスピットファイアの最終型と最初期型とが、1/48で並べられるぞ。
 新製品のタイフーンと、スピットファイアMk.Iとを見つけた勢いで、ついでに他のエアフィックス1/72のスピットファイアも、Mk.Iとか写真偵察型 PR.XIXとか買ってしまいました。安くて出来がよいのでついつい。やはりスピットファイアは美しい飛行機です。

 トップ画像は、エアフィックスのスピットファイアMk.22を、1/48と1/72で並べたものです。バブルキャノピータイプ独特の直線的な胴体は、スマートと言うより精悍な感じがしますね。

これはMk.IとMk.22とを1/48で並べてみたものです。マーリンエンジンの胴体に比べて、グリフォンエンジンの胴体は延長されているのですが、それがよく分かります。水平尾翼も大型化されています。わざとハイライトを作ってみたので分かると思いますが、Mk.22の方は意外とヒケが多く、それも微妙にパネルラインに掛かっているので、慎重に埋めなければなりません。しかし、どっちもかっこいい。

これはプロペラです。Mk.Iは固定ピッチ二翅プロペラで、Mk.22は五翅プロペラで、どちらも非常に特徴的な外見です。並べれば模型的に引き立つぞ。もう一つ、よく見るとプロペラのブレードのピッチが逆になっているのがおわかりでしょうか。マーリンエンジンとグリフォンエンジンは軸の回転方向が逆なので、プロペラブレードの向きも逆なんだそうです。

エアフィックスのTSR.2

2010年12月30日 00時00分43秒 | 航空機(英・軍用機)
 ええ、ええ。買っちゃいましたとも。エアフィックスの「TSR.2」。もちろん、「TSR.2MS」のやつです。いや、最初にTSR.2の1/72が出たとき、限定版・再販無しと言ってましたが、どっちみち絶対その内に再販するぞと、模型店の常連仲間に予言していたんですよ。その予言は的中することになったのですが、しかしこんな形でとは思わなかったねえ。日本の代理店が独自にパーツやデカールを加える、というものではなく、ちゃんとエアフィックス本家のウエブサイトにも載っています。
 MSって「メテオスイーパー」の略だそうですね。キットには、MS型専用のキャノピーと騎乗型コクピット、それに騎乗姿勢のパイロットフィギュアが追加されています。ちゃんと女の子スタイル…。飛行姿勢用展示スタンドは、購入後に遅れてお店に届きました。これはメーカーオリジナルではないのかな。キットパーツの向きと、スタンドの突起の向きを考えれば、ちゃんと箱に収めることができます。
 写真は、箱絵の上に説明書を置いて撮影したものです。説明書の表紙には「Includes Instructions for TSR.2」と書いてありますね。このキットはTSR.2のキットなんだから、中にTSR.2のインストラクションが入っているのは当たり前じゃねえか(MSというのは本来はサブタイプ名のはず)と一瞬思ったのですが、よく考えたら普通の「TSR.2」も入ってますよってこと、要するにアニメではなく現実の普通のTSR.2も作れますよ、って意味ですよね。MS用のパーツは追加されただけですから、通常型のパーツはもちろん揃っていますが、デカールもちゃんと両方入っています。ただ、デカールも追加かと思っていたのですが、実際は一枚に両方が印刷されていました。

 で、肝心のアニメ「ストラトス・フォー」は私結構見ていたはずなんですが、女の子のフライトスーツも水着姿もあまり印象がなく、覚えているのは「あの中華料理、美味そうだったな~」ということばかりです。あ、そうそう、ヤコブレフYak-28を改造した機体も作品中では使われていましたね。今調べ直してみると「Yak-28MST」と言うんだそうで、最後のTはトレーナーのこと。複座練習型だったっけね。現実のYak-28系列の機体は、後部座席はオペレーター用なんですけどね。このTSR.2MS、しばらくはにまにましながら眺め回したいと思いますが、将来作るならやはりストラトス・フォーバージョンで作って、しかもAモデルのキットを使ってYak-28もストラトス・フォーにして、並べちゃいましょうかね。

フジミのハリアー

2009年02月17日 22時09分00秒 | 航空機(英・軍用機)
 で、フジミのハリアーと言えば、この箱絵! まだ時々見かけるので、この箱がまだ現役なのでしょうか。コレクションとして保存するほどではないから、その内作ることにして、在庫から引っ張り出してきました。
 シーハリアーFRS1の箱絵はペンギンスキームですが、上面の色が展示飛行用なのか、かなり鮮やかな青に描かれています。中の塗装指示はクレオス航空機用の331「ダークシーグレー」。ちょっと待てよ、ハセガワでは333「エクストラダークシーグレー」が指示されています。どっちが本当なんだろう。今まで、ペンギンスキーム上面はエクストラダークシーグレーだと認識していました。確かにエアショーなどでは青が鮮やかに写っている写真があるのですが、ダークシーグレーはちょっと違うような気が…。ええい、エクストラダークシーグレーで、艶をやや強めて塗っちゃおう。
 ハリアーGR3の塗装は、ハセガワのキットとほぼ同じ。オーバーオール迷彩と、下面ライトグレーのものとが選べます。実はAV8Aから機首と尾翼を持ってきてGR1に改造、ってのもやってみたいのですが、今AV8Aは手に入るのかな。
 ハセガワのキットが作りやすかったもので、当時はフジミはちょっとだけ、そしてエッシーのキットは結局買わなかったのですが、今になって中身が気になってきました。機首の形なんか各社結構違うそうだし。イタレリから出ているハリアーって、中身はエッシーじゃないのかな。

ハセガワとフジミのシーハリアー

2009年02月15日 21時40分10秒 | 航空機(英・軍用機)
 先日触れたエクストラキット1/72のシーハリアーFA2に部品を流用しようかと、ハセガワのシーハリアーFRS1の在庫を引っ張り出してきました。どうせパーツはそっくりさんだから使えるよね。特にエクストラキットのキャノピーには破砕線が入っていないので、これをハセガワから持ってこようと思っています。
 で、久しぶりにハセガワの箱絵を眺めてみますと、いいね~この絵。小池画伯の絵ですね。このキットが出た当時はよろこんで何機か連続で作ったものです(以前写真を掲載しました)。当時フジミからもハリアー/シーハリアーが出ていましたが、作りやすさではハセガワが上だったので、フジミは一機くらいしか作っていません。
 ところがその後、フジミのシーハリアーが箱替えデカール替えで「フォークランド」仕様のキットを出しました。フジミの最初のキットは、899Sqnと801Sqnのペンギンスキームだけでしたから、さあ今度のはロービジだと買い込みました。でもその時箱絵にちょっと気になることがあったんです。
 ご覧の通り箱絵の垂直尾翼には、899Sqnの拳骨マークが薄いグレーで描かれています。私はその時、部隊マークをロービジ化したものだろうと思ったのですが、買って帰って箱を開けてみると、そのデカールが入っていないんです。塗装説明図でも垂直尾翼に貼るデカールは無し。箱絵の機体とは違うのかな~と思いつつ、よくよく箱絵を見ると、右下に「☆垂直尾翼の消された899スコードロンの部隊マークは入っておりません。ご了承下さい」という注意書きが…。その時は、「消された」部隊マークとは、彩度を落としてグレーで描かれたロービジマークのことで、そのデカールは省略されているんだ、と思っていたんですね。
 ところがふと気づきました。「消された」ってのは文字通り塗りつぶされた、ってことだったんですね。フォークランド戦争直後の航空雑誌で読んだ覚えがあるのですが、上がエクストラダークシーグレーで下が白、という平時用ツートンカラー(ペンギンスキーム)のシーハリアーは、フォークランドに向かう空母の上で目立たない塗装に塗り替えられた、とのこと。フジミの箱絵はまさに、その塗装作業によって上から塗りつぶされた拳骨マークが、うっすら透けて見えている状態、というのを表現していたんですね。ロービジ化したマークじゃなかったんだ…。だからフジミの注意書きは、本来あるべきデカールを省略した、という意味ではなく、箱絵のような塗りつぶされた部隊マークは最初から入ってないよ、という意味だったわけです。私はずっと、箱絵とデカールは違う時期の機体なのかと思っていたのですが、そうではなく、フジミはべつに何も間違っていない、ということですね。だって、塗り重ねられた部隊マークは、デカールで表現できないもん。
 さてそれを踏まえた上で、このハセガワとフジミのキットを比べてみると、899Sqnの14番機が重複するだけで、残りはそれぞれ異なる塗装が選択できることになり、まあ両方買っておいてよっかったな、と。ちなみにこの14番機(全面エクストラダークシーグレー)と、ハセガワに入っている104番機(ペンギンスキーム)は、時期が違うだけで同一の機体です(登録番号XZ495)。

エクストラキットのシーハリアーFA2

2009年02月06日 23時45分09秒 | 航空機(英・軍用機)
 最近ではインジェクションキットでも輸入品などはまず写真を撮っておくようになりました。デジカメというのは便利なものです。これはエクストラキットのシーハリアーFA2です。フォークランドで活躍したシーハリアーFRS1はいろいろキットが出ていますが、レーダーなどを新しくしたアップデート型のFA2は、なかなかキットが出ませんでした。エアフィックスの1/48はありますが、まああれはなんと申しましょうか、問題なしとは言えませんで。
 そうしたところに、エクストラキットから1/72でFA2が出ると言うニュースが。さあどしたものか。最近在庫が増えているので、最初の入荷の時は理性で押さえました。しかしそれが品切れになると、やはりなんだか惜しい。そしたらねらったように再入荷が。で、結局買ってしまいました。エクストラキットからは最近、シービクセンやミーティア各種が出ています。ラインナップからして既存のキットのパーツ替えのような感じがしましたので、さあシーハリアーはどんなものだろうと、ドキドキしながら蓋を開けると…
 おお、紛う方なきFA2。しかし、なにかどうも既視感が…。これ、パーツのいくつかがハセガワのシーハリアーそっくりなんです。特に胴体、翼、レドームを除く機首など、形も部品分割もハセガワによく似ているんです。どうもハセガワのキットを原型にして、FA2に仕上げたみたいなんですね。
 もちろんハセガワのまんまではありません。FRS1とFA2との実機の相違点はしっかり押さえています。当然レドームは別部品で再現。それから、FRS1では主翼にドッグツースがついていたのですが、FA2ではそのとがった部分がなめらかに変更されています。キットではそれもしっかり再現してあります。垂直尾翼には機首から移動したピトー管(ですよね、これ?)がしっかり追加されています。
 それから、実機の変更点とは別に、模型としてのディテールも変えてあります。例えば補助エアインテーク。ハセガワでは単なるへこみでしたが、エクストラキットではちゃんと四角く開口しています。ただ、開いた状態のドアがどこにもありませんので、これは自作せねば。それからエンジンの排気ダクト。ハセガワでは単なる階段状で、開口していませんでしたが、エクストラキットではルーバーが別部品になっていて、ダクトの奥行きが表現されています。
 翼下パイロンには増槽のみ。空対空ミサイルは入っていませんので、ハセガワかどこかから調達しなければなりません。それから胴体下は整流板のみ。アデン砲は入っていません。これもハセガワのハリアーから調達かな。キャノピーの透明度はいいのですが、破砕線はついていません。これもハセガワのパーツの勝ち。デカールは三機分から選べます。いずれもロービジ塗装。コクピット内部は、FA2らしくなってます。射出座席は貧弱ですが。
 まあ、部品取り用にハセガワのシーハリアーをひと箱使うくらいのつもりがよいかも。もちろんこだわるならば、の話でして、そのままでも十分です。

ブリティッシュファントムFGR.2 その5

2007年12月21日 22時29分51秒 | 航空機(英・軍用機)
 機体下面の兵装です。いや、特にお見せするほど手を加えたわけではないのですが、一つだけ、胴体下中央パイロンの多銃身機関砲の銃口をピンバイスで開けてみましたので。実際の形状とは異なるのですが、まあそこはそれ…。他には、コクピットの前席と後席の間のバルクヘッドの穴がちゃんと開口しているあたりにもご注目を。

ブリティッシュファントムFGR.2 その4

2007年12月16日 09時08分27秒 | 航空機(英・軍用機)
 コクピット周辺を撮してみました。第一風防のブルーは、クリアに光沢青を混ぜて塗っています。天蓋のバックミラーはプラ板と延ばしランナー、射出座席はキットのままです。 全体のトップコートはクレオスの缶スプレーを使いました。たまたまいい半光沢が出たようです。細かい注意書きを貼るのは面倒ですが、特にこういうロービジ塗装には細かいステンシルが似合いますね。

ブリティッシュファントムFGR.2 その3

2007年12月13日 23時24分31秒 | 航空機(英・軍用機)
 今度は後ろから見たブリティッシュファントムです。胴体左右上面に開いている四角いドアは、ロールスロイス製スペイエンジンの冷却用で、ブリティッシュファントム以外にはついていません。水平尾翼に隠れてよく見えませんが、ジェットノズルの内側の表現はちょっと実物らしくありません。後に発売されたバージョンではジェットノズルの形状が改修されていると聞きましたが、私は未確認です。
 それにしても、主翼両端には上反角がついていて尾翼には下反角ついている、というファントムのスタイルは、やはり変わった形ですよね。ファントムが有名すぎて見慣れてしまっているため、日頃はあまり意識しませんが、でも当時の他の飛行機と比べても異様な姿です。それが逆に模型的には魅力になっているのでしょうが。

ブリティッシュファントムFGR.2 その2

2007年12月12日 22時31分43秒 | 航空機(英・軍用機)
 ブリティッシュファントムを正面から見てみました。こうして見ると英国製エンジン換装に伴い大型化したエアインテーク、確かに大きくなっていることは分かります。でもどこかちょっとラインが違うような気もしますが、まあ気にしないことにしましょう。フジミのキットはこの辺りの部品の合いはばっちりで、ちょっとペーパーがけすればパーツの継ぎ目を感じさせないインテークのラインが簡単にできます。またブリティッシュファントムの場合、ロングノーズ/ショートノーズのコンバーチブルも必要ありませんので、妙なところで胴体が分割されているということもなく、比較的組みやすいキットでした。