みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

Resicastのチャーチル用エンジン

2009年07月30日 23時22分00秒 | AFV(英・チャーチル)
 レジキャストのチャーチル用エンジンを入手しました。
Resicast: 35.2308 Engine for Churchill
説明ではチャーチルMk.I~VIのいずれにも使用可とのこと。ベッドフォードTwin-Six水平対向12気筒液冷350馬力ガソリンエンジンですね。ベッドフォードと言えば、ポーランドのIGBからここのところ立て続けに1/72のキットが出ているあのベッドフォードトラックですよね。チャーチルのエンジンは元々このトラック用のエンジンで、2基組み合わせて戦車用としたものなんだそうです。
 AFVクラブのキットが自己完結度の高いものでしたから、ディテールアップ用アフターパーツはより細かいものになりますが、ヴォイジャーのものなどはべつに無くてもよい感じで、やはり一番ツボをついているのがこのレジキャストのものだと思います。渡渉用ダクトは「プラモ日記」で使っておられました。ARKとか、チャーチル用荷物などもいつかは使ってみたいものです。
 さてこのエンジンですが、通販サイトなどでは開けた点検ハッチからのぞいている写真ばかりが掲載されていたし、箱絵には「Drop in engine for AFV Club Churchill」と書いてあったので、まあハッチから見える範囲が再現されたものかと思っていました。ところが蓋を開けてみると、意外と部品は細かい。点検ハッチからは見えないような場所まで出来ています。ではなぜ「Drop in」かと言うと、隔壁まで出来ているので、そのままではクレーン吊り下げ状態にはできませんよ、という意味だと思います。Mk.IIが砲塔ジブクレーンでエンジンを吊り下げている写真が『パンツァー』誌などに載っていますが、改造しないとこういうジオラマはできません。 むしろ、タミヤのチャーチルMk.VIIについている、膝をついた戦車兵をハッチのそばに置いて、エンジンを点検中といった情景にするのがよいと思います。

最近買ったもの MACのMiG-21R

2009年07月26日 21時43分21秒 | 航空機(露・軍用機)
 最近買ったもの、MAC Distributionの「MiG-21R」です。こうしたミグ21のキットは、東欧系のメーカーから似たようなものがいっぱい出ていて、もうどれがどれやら。蓋を開けてみるまでどんなものが入っているかドキドキです。まあ単価が比較的安いから、ドキドキを楽しめるというのはあるんですが。
 で、MACからミグ21R(偵察型)が出るというので、買ってみました。まあ、あれと同じものではないかなという予感はあったのですが、結論から言うとイースタンエクスプレスと同じ金型の製品でした(ってことはコンドルとも同じってことか)。それでもどこか金型が改修されているのではないかと、イースタンのキットを引っ張り出してみて比べてみました。そしたら、湯口の位置、完成後は見えにくいところに残っている切削工具の跡、パネルラインの位置などが、イースタンのミグ21Rではなくミグ21bisの方に一致している、ということが分かりました。と言っても、なんだか微妙な違いにしか過ぎないんですけどね。キットは基本的にはbisのキットに偵察ポッドを追加したもののようです。その内MACからもbisが出るかもしれません。
 ならばMACのキットを買ったのは無駄だったかと言うと、そんなことはありません。まず箱絵はイースタンより数倍上等。それからデカールの質は格段にMACが上。イースタンと共通の欠点は、主翼がやや薄すぎることかな。
 それにしてもミグ21は東欧系から時々新製品が出ますよね。いずれも元をたどればKPに行き着くものが多い中、時々微妙に系統の違うものがちょこちょこ出ますね。いずれまとめてみたいと思います。

ドラゴン・ファイアフライの足回り その2

2009年07月25日 00時02分21秒 | AFV(英)
 さて、足回りの修正、このようになりました。ボギーの前後合わせには豪快な段差が出来ていましたが、イエローサブマリンから出ているプラストライプを一枚貼って修正しました。このプラストライプはプレカットでいろんな幅のものが出ていて、0.14ミリと薄めで、しかも接着剤にも過剰に溶けず、なかなか使いやすい。これを段差の低い方に一枚貼って、乾燥後に平らに削りました。その他の部分は、どうにかこうにか工具を隙間につっこんで修正。
 本当に、車体に接着する前にやっておけばもっと簡単に修正できるのですが、車体に接着した後になって気になり始めたもんだから、仕方がありません。で、こう言うとき一番活躍するのが、結局デザインナイフだったりします。他の工具も少しは使いましたが、基本的にはデザインナイフ一本。デザインナイフで出来る範囲に切り込んでおいて、後はラッカーシンナーでささくれを溶かして、うまいことうやむやにする、という手段も使えます。ボギーの前後合わせ目にまだ線が見えますが、これは材質の違いが見えているので、塗装すればおそらくほとんど目立たなくなると思われます。

ドラゴン・ファイアフライの足回り その1

2009年07月24日 01時09分37秒 | AFV(英)
 ミグ15の機関砲回りの話はまだまだ続くのですが、ちょっとミニスケールAFVの話を。最近模型を作る時間があまりないので、空いた字間に思いつくままにちょっとずつ作業をしているものですから。
 ドラゴンのミニスケールものがどうしても好きになれないと、繰り返し申しております。もちろん、全体的にはよいキットだと思いますし、最近の新製品はどんどんよくなっていると思います。ただし、ところどころに見える、ディテールさえ付けておけばお前らどうせ買うんだろ的な、模型に対する愛のなさはいまだに感じております。
 まあそれはそれとして、1/72のファイアフライならば現時点でドラゴンがベストだと認めてはいます。VCとICがもうとっくに出そろいましたし。しかしドラゴンって、出たときにぱっと買っておかないと、後からなかなか再入荷しませんよね。最初に出たファイアフライVC、どうせドラゴンだからと、足回りのパーツの合わないところは合わないままに、適当に組み立てていたんです。当時はドラゴンのミニスケールに労力割くのは無駄、と思っていましたから。写真をご覧下さい。結構ガタガタでしょう?
 ところが、すでに店頭で見なくなったとなると、やはりこんなガタガタのままではもったいなくなってきました。ドラゴンのシャーマンシリーズは、まず面倒なサスペンションだけ先に作っちゃおうってことで、さんざん組み立てていて、どこを削ればうまく貼り合わせられるかは、すでに習熟済みです。ここをご覧下さい。
 ところがこのファイアフライVC、そうした貼り合わせのコツに習熟する前に組み立てたので、結構いらいらしました。最初からきちんと貼り合わせておけばむしろ楽だったのですが、ここまで組み立てた後で、さてどこまで修正できることでしょうか。一度車体からパーツを外そうかとも思ったのですが、こういう時に限ってがっちり強力に接着してあるので、強引に剥がすのは危険。でも、修正のためにナイフやヤスリを入れようにも十分な隙間がありません。はて、どうしたものか。

AIRES製ミグ15のディテールパーツ その2

2009年07月22日 00時00分27秒 | 航空機(露・軍用機)
 AIRESの「4015・ミグ15ディテールセット」、組み立て説明図の一部です。いずれも機関砲ベイのパネルです。図ではPPがフォトエッチングパーツ、RPがレジンパーツの、それぞれ部品番号を意味します。さて、パーツの分割にご注目下さい。PP46とPP36はいずれも機関砲の機関部(つまり機尾より)の、左右(外側)のパネルです。実機では片方が蝶番になっていて、機関砲を地面に降ろさなくてもこのパネルを開くだけで最低限の整備ができるようになっているようです。
 問題は残りの機関砲砲身カバー(つまり機首より)部分です。A5~A7はタミヤのキットのプラパーツです。これをエッチングパーツに貼り付けて使うようになっています。A7は37ミリ機関砲のカバーで、実機もこのように取り外せるようです。そして23ミリ機関砲二門のカバーはと言うと、PP24にタミヤのA5A6を貼り付けるようになっています。本当にこんな風に二つのバルジが一枚のパネルにくっついたまま開くんでしょうか。もちろんトラペのパーツとは全く形もくっつき方も違いますが、23ミリ二門のカバーがコブのようにパネルにくっついたまま、という解釈は同じのようです。しかしどうも、こんな形で二門分一緒に抜き差しするというのも不自然な気がしてなりません。よく見るとA5はPP24の後ろにややはみ出すようになっています。これも本当かしら。実際の整備の時には、A5とA6は独立して外せるはずです。そのように見える写真もあることですし。

AIRES製ミグ15のディテールパーツ その1

2009年07月21日 00時01分19秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、ミグ15の機関砲ディテールアップパーツはいくつか出ていますが、まずAIRESの「4015 - MiG-15 detail set」を挙げるべきでしょう。発売時期からしても当然タミヤのキット用です。コクピットが入っているのは当然として、タミヤ用ですからエンジンパーツも入っている。さらにそれに加えて、機首下面の機関砲と、機首上面の電子機器も入っています。だからこの「4015」は、ひと箱にレジンパーツとフォトエッチングパーツが結構豪勢に入っています。これとは別に、コクピットの別売りと、エンジンの別売りが出ています。ただし機関砲の別売りはないようです。
 タミヤのキットは最初からエンジンを見せるため胴体が前後割りになっていますから、エンジンパーツはそのまま使えます。一方機首上面の電子機器ベイも、機首下面の機関砲ベイも、キットのパーツをカットしてそれなりに加工しなければなりません。写真は箱絵の一部です。完成するとこうなるわけですが、ここまで作るのはなかなか大変かも。
 で、問題は、給弾・整備のためにこのように機関砲パックをおろした際、パネルや砲身カバー部がどのように外れるか、です。この写真ではその外したパネルがどこにも置いてありません。やはり、整備兵のフィギュアを置き、そこに外したパネルも置いて展示したいものです。

トラペ、ミグ15の機首 その3

2009年07月20日 12時40分11秒 | 航空機(露・軍用機)
 トラペ・ミグ15の組み立て説明図です。A18というのが問題のパーツです。前々回に指摘したように、このパーツには機関砲砲口カバーが二つあらかじめコブのようにくっついています。実際に機関砲パーツを見せるようにパネルを開けた状態にするならば、この部分はそのままでよいのか、というのが考察の課題です。
 これ、本来カバーを開いた場合には使用できないパーツではないのでしょうか。せっかく内部パーツがあるのに、それを開いてみせるためのパーツが考慮されていない、なんてことは中華キットではよくある話。ここも、せっかく機関砲パーツはあるのに、開いた状態にするパーツは最初から入っていない、A18パーツも閉じた状態専用である、と考えるべきだと思われます。このパネルだけの問題ではありません。機体(機首)側のパーツも、23ミリ機関砲二門が通る場所にはちょっと溝が掘ってありますが、37ミリ機関砲の方にはそうしたパーツがなく、パネルを開いてしまうと大穴が開いてしまい、コクピットまで抜け抜けになります。一応機関部の天井パーツはあるのに、他はパネルを開いて中を見せることが考慮されていないのは明らかです。
 では、パネルをみんな閉じてしまえばOKか? いや、砲口カバーの抜き方向の問題で、やはりおかしな事になってしまいます。A13というリング状のパーツが砲口カバー先端ですが、ご覧のようにこれを取り付けるとそのままでは妙な段が生じてしまいます。37ミリの方も同じ。そもそもカバーの抜き方向が変なので、カバー側を少々削ったところでどうにもなりません。結局このあたりをきちんとしようと思えば、どうしてもタミヤからパーツを流用する、などの対策が必要なわけです。
 次は、機関砲パネルを開く場合は、それぞれのパネルがどのように開くのか、調べてみなければなりません。それが、ここがちゃんと写っている写真が意外と少ないんですよ…

トラペ、ミグ15の機首 その2

2009年07月17日 19時03分48秒 | 航空機(露・軍用機)
 前回のパーツ、トラペ・ミグ15bisの機首下面、機関砲パネル関係3点を、今度は正面から(機首側から)見たところです。ね、機関砲カバーのバルジ形状に問題ありなのが分かることでしょう。書き込んだ黒の矢印が、型抜きの方向です。バルジを別パーツにせず一体抜きにしたため、型抜きの方向が機体表面に対しておかしな向きになっているわけです。本来は機体表面に対してまっすぐ、つまり青い矢印の方向にそれぞれのバルジが出ていなければならないはずです。
 そして、この先端に強引に機関砲砲身がくっつくわけです。でも、砲口カバーの断面がこれですから、先端の砲身とカバーとの関係がおかしな形になってしまいます。結構目立つので何とかしたい。そこでこのバルジを切り取って、タミヤのパーツにすげ替えたいんですね。タミヤでは、37ミリ機関砲・23ミリ機関砲共にカバーが別パーツになっていますから、切り取った後のトラペの機体表面の整形がきちんとできていれば、タミヤパーツの移植もそう難しくないと思われます。
 残る問題は、機関砲パネルを開いて、機関砲機関部を見せる場合、機関砲カバーがどのように開くかですね。

トラペ、ミグ15の機首 その1

2009年07月15日 22時31分03秒 | 航空機(露・軍用機)
 前回、クリアエディションで余ったパーツはトランペッターのミグ15に流用できる、と言いましたが、なぜそんなことをしなければならないのか、という話をします。タミヤのクリアエディションには、胴体や主翼のパーツを含むランナーが、通常のと透明のと二枚入っていて、どちらかが必ず一枚分余ります。具合のよいことに、トランペッターの使えないパーツが、そのタミヤの余りでちょうど補えるんです。
 さて、写真はトランペッターのミグ15の機首下面、機関砲収納部のアクセスパネル周辺のパーツです。タミヤと異なり、トランペッターはこの機関砲部品がパーツ化されていて、パネルを開けて機関砲を見ることができるようになっているんです。まあ、機関砲にはわざわざ見せるほどのディテールは無いのですが、それでも別売りレジンパーツで機関砲を再現する場合、最初から収納部が開口していれば楽ですよね。タミヤの場合、パネル部分をカットする作業が必要になりますが、トランペッターはこのように最初から別パーツとなっているわけです。(機関砲のレジンパーツについては後述)
 ところが中国キットの常、そのまま手放しで喜ぶわけには行きません。ご覧の通り、パネルの形状や分割にやや疑問あり、なのです。写真左のパーツは機関部パネルなのですが、37ミリ機関砲のバルジがやや大きすぎる。右上は37ミリ機関砲の砲口カバーですが、やはり形状が変。右下は23ミリ機関砲二門の砲口カバーなのですが、砲口カバーが機体表面のパーツにくっついたままですね。ここは実際こんな風にくっついたままで開くのでしょうか。ちょっと考えにくい…

タミヤ、ミグ15デカール

2009年07月14日 00時03分04秒 | 航空機(露・軍用機)
 滲んでいない白地のデカールの右上、赤い稲妻マークのところにはご覧の通り、
Invisa-Clear / Scale-Master Decal / Printed by VITACHROME
と書いてあります。写真左下はこの白地デカールの刊記です。「PRINTED IN U.S.A.」とあります。この深みのある赤色はこのアメリカの印刷工場のおかげなんですね。一方ブルーの下地のものは右下で、「PRINTED IN JAPAN」とあります。日本国内では法律の規制により使える顔料に制限があるため、なかなか赤の発色が出ないと聞いたことがありますが、でも滲みは別問題のような気がします。しつこいようですが念のため、赤の滲んでいるものは一部のロットだけの現象です。もちろん針小棒大に言うつもりはありません。
 一方クリアエディションは、通常版もクリア版も、「PRINTED IN JAPAN」となっていました。印刷も発行も綺麗で問題ありません。実は私は、クリアエディション仕様で仕上げるつもりはあまりないんです。だってエンジンにディテールアップパーツを使ったら、透明パーツ越しではなく、直接見せたいものですよ。それほど手を入れていないエンジンなら、透明パーツ越しでもあまり見せたくないもので…。そんなことより手を動かせと怒られそうですが、いえ、クリアエディションのミグ15、一部のパーツは透明のものと通常のものと、ランナーが二枚入っているんです。つまり、普通に仕上げようとクリアバージョンで仕上げようと、パーツがランナー一枚分余るんですね。これが、トランペッターのミグ15の気に入らない部分に流用できるんですよ。それで、クリアエディションも安売りを見つけると買っちゃうんですね。