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足立区の教職員の過酷な多忙化を取り上げました

2014-03-07 22:15:28 | 教育・子ども

予算特別委員会4日目、私は学校の教職員の過酷な多忙化の実態をとりあげ、多忙化解消について取り上げました。

Q、先日、中学校の現職校長がなくなった。いま、教員の多忙化が叫ばれているが、教育委員の小川先生の著書でも多忙化解消について言及している。そこで聞くが、足立区の、新卒採用され3年以内に退職したという教員数、定年前に退職した教員数。現在休職中の教員数はどうなのか。

A、新卒1年以内で退職した教員は2年間で6名、現在病気休職中の教員は精神疾患21名、休職者の2/3に及んでいる。その他の疾患11名、定年前に退職した教員は2年間で57名、定年まで勤めた方は68名で約半数は定年退職前にやめている。

Q、2006年、文科省は40年ぶりに教員勤務実態調査を実施し、教員においては、一ヵ月あたり勤務日で38時間50分の時間外勤務と、25時間30分の持ち帰り仕事をおこなっており、過酷な労働実態であることを指摘した。全教は一昨年の2012年勤務実態調査を実施、教員5746人から回答を得た。そこで、教職員の長時間過密労働の全体像があきらかになった。

教職員の1カ月の平均時間外勤務時間は、勤務日54時間15分、休日14時間59分の合計69時間14分であった。全体の33.1%が月80時間以上の時間外勤務をしている。特に100時間以上の時間外勤務をしている教職員が19.6%と、ほぼ5人に1人の割合でいることはきわめて危険な状況にあることがわかった。

  

Q、平均時間外勤務時間を年齢別にみると、表2のようになり、35歳以下の青年層の時間外勤務時間の平均が厚生労働省のいう「過労死ライン」を超えている。

次にそんな中でも、教職員の意識はどうか。長時間過密労働のもとにあっても、教職員のモチベーションはとても高く、「今の仕事はやりがいある」と答えた教職員が81.5%にものぼっている。そのうちの38.8%の教職員は80時間以上の時間外勤務をおこなっている。恒常的な長時間労働とモチペーションの高さという矛盾が同居するときは「過労死のがけっぷちにいる状況」だといわれるが、多くの教職員がそうした状況にあるといえるのではないだろうか。そこで聞くが、足立区での教職員の勤務実態について、区教委はどのような認識を持っているか。これに近い状態にあると思うがどうか。

A その通り。

Q、次に教職員の一日の業務と生活時間の流れも調べたところ、ほとんど休憩時間もとれず、朝から晩まで仕事が続いている。全体の状況を概観すると、以下のとおりである。

「教員」法定の勤務開始時間は平均で8時15分だが、実際は平均7時30分出勤、早い人は6時30分過ぎには学校に出勤している。昼間は授業が中心だが、昼休みに「生徒指導」が集中する、また、「生徒指導」は放課後にも山がある。「授業準備」は、授業が終わってからが基本だが、この時間は「会議・打合せ」や「その他の校務」のピークでもある。中学校では、放課後は「部活動」もはじまる。法定の勤務終了時間は平均で16時56分、退勤時間帯のピークは19時30時である。

平日の放課後の時間帯は、こうした業務が重なっているため、結局、土日に「授業準備」と「事務・報告書作成」が多くならざるをえない」「授業準備」「成績処理」と「事務・報告書作成」の時間帯は、0時過ぎまで続いている。「やりがい」を感じている一方で、「生活のゆとりがない」74.8%、「授業準備の時間が足りない」75.8%と感じている教職員は多く、スキルがないのではなく、時間がないのが、教職員の実態ではありませんか。指導室長に聞きたい。

 A、足立区でも同様の忙しさがあると思う。

明日は足立区の学力向上、いじめの提言、少人数学級などについてお知らせします。