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都立駒込病院の民営化ーPFIを考える

2009-04-30 23:54:06 | Weblog
4月25日、地域医療を考えるシンポジストの柳美智子さんは都立駒込病院の看護師として、都立病院の民営化、とりわけ駒込病院のPFI事業について発言しました。


発言する柳美智子さん30年以上、都立病院の看護師として働いてきました
 
都立病院では、駒込、松沢、府中病院がPFIという手法を使って「民間委託」されようとしている。イギリスが発祥の址であるPFI (Private Finance lnitlatlve)というのは、民間の資金とノウハウを活かして、「安くて良質」な公共サービスを提供しようというのである。日本では「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」として99年にPFIを促進する法律が制定されている。 
PFIとは、ありとあらゆる公共サービスを企業の儲け□に変え、自治体の責任を限りなく退行させる仕組みである。 


 
<オリックスに食い物にされた高知医療センター> 
現在日本では、高知医療センター、近江八幡市立統合防疫センターがPFI手法により運営されている。今、この2病院の経営が行き詰っている。PFI病院では、医療そのものは自治体職員が行い、周辺業務をPFI業者が一括して請負運営される。 
  周辺業務とは、給食、柱体検査、器械の管理、清掃、医療事務など多岐にわたる。PFIでは、これらの業務をPFI業者がさらに業務委託する。病院が直接業者に委託していたものを、そこにPFI業者が一枚かんで自分たちの利益を確保するのである。 
 


「民間のノウハウを活かして」といっても、オリックス(高知)、大柿組(近江八幡)は医療には素人である。「無駄を省く民間のノウハウ」は、病院らしくないホテルのような豪華な建物を建設することぐらいにしか活かされなかった。 
 
  高知床療センターでは、病院本体は赤字なのに才リックスを中心にしたPFI業者は、1億6千900万円の黒字になっていたのである。さらに前院長とオリックスの担当者が贈収賄で逮捕された。PFIに限らず公共サーピスが民営化されるときには、行絞と民間業者の癒着が発生しやすい。高知PFIでは住民の命と健康を守るための自治体病院が、オリックスに良い物にされてしまったのである。 

ついに実現35歳若年者健診

2009-04-29 23:40:18 | Weblog
5月から35歳の若年者健診がはじまります。とりあえず、厚生委員会の説明では
健診機会の少ない若年者に健診機会の提供することにより、生活習慣病の予防のための健康習慣を身に付けるとともに、40歳からの特定健診・特定保健指導の動機付けとするために、若年者健康診査を次のとおり実施しますとなっています。


青年健診の実施を求めた予算特別委員会質問

1、対象者
 当該年度中に35歳の誕生日を迎える区民(対象者:約11000人)
 ※職場等で健診を受ける機会のある方は除く。
2、申込方法
 誕生月毎に3期に分けて対象者に個別通知をし、申込みを受ける。
①第1期(4月~7月生まれ)
②第2期(8月~11月生まれ)
③第3期(12月~3月生まれ)
3、実施場所
  各保健総合センター
4、実施回数・定員
(1)回数 45回(年間)
  ※土曜日を3回実施する。
(2)定員 60名(各回)
※乳幼児がいても安心して受診できるよう保育ボランティアを配置。
5、健診内容
(1)1日目(検診日)
①基本健診(問診、身長、体重、 血圧、尿検査、血液検査等の生活習慣病予防を主とした検査)
②胸部エックス線検査
③歯科健診
(2)2日目(結果日)
①健診の結果説明
②インストラクターによるメタボ予防体操
③専門職による個別健康相談
6、健診費用  無料
となっています。実施に踏み切った衛生部の努力を評価しつつも、心配な点をちょっと指摘すると対象者が11000人で職場の健診を受けられる人は除外して、年45回で一回60名で2700名です。誕生日月を3回に分けて実施していきますので4月~7月生まれの人は、個別通知したとしても見逃す場合があり、誕生日月を過ごしてしまった人が受けられないとなると不満が残ること。逆もあって12月~3月生まれの人は誕生日月が来ないと受けられないという問題もあるので申し出した人はいつでも受けられるようにした方がいいような気がします。どうでしょうか?

75歳以上高齢者の医療費無料化

2009-04-28 23:41:54 | Weblog
今日は北千住駅西口で夕方、75歳以上高齢者の医療費無料化を求める署名運動を大島よしえ都議予定候補を先頭に区議団全員と渡辺修次13区衆院予定候補などで実施しました。


署名のお願いをする大島よしえ都議候補と私、針谷みきお 

宣伝隊は2回のペデストリアンデッキ、1階の千代田線から東武線連絡通路を制覇しました。宣伝行動に参加した人は60名、旗、のぼりなどは100本以上でした。


署名を呼びかける大弾幕


署名してくれる人が沢山いました。中には今度の選挙で自民・公明政権を必ず倒してほしいと熱烈に訴えられました。

地域医療を守るシンポ②

2009-04-27 23:21:50 | Weblog
医師会のパネリスト天沼満先生のプレゼンテーションを紹介します。
天沼先生は足立区の地域医療連携について、発言をしました。


足立区の医療をめぐる現状を示されました。


なぜ、地域医療連携が必要か、上記の図の説明をされました。
そして、足立区と医師会ではつぎのような連携事業をしていることを説明
1.休日診療
 日曜・祭日・年末年始・ゴールデンウィーク・区内4ヵ所(足立区医師会館・竹ノ塚・東和・江北保健センター)で10時から午後9時まで診療
2.小児平日夜間診療
 平日月曜から金曜、足立区医師会館にて
  午後7時より9時半まで診療
3.予防接種
 乳幼児より高校生まで足立区内指定医療機関にて各種予防接種
4.健診 一般健診、特定健診、特定保健指導、ガン検診(大腸癌・前立腺癌・乳  癌・子宮癌)
5.学校医・幼稚園保育園医
 ・公立小・中・高等学校の校医、公立幼稚園保育園の園医
6.健康相談事業
 ・足立区『もの忘れ相談』事業、
7.各種医療健康行事における医師派遣
  健康21、足立区健康まつり、各保健所の行事、各包括支援事業所の行事、各  種団体による健康行事、等々
8.救急医療
 ・東京消防庁、足立区と連携して救急医療を担う
  足立区2次救急医療期間は17医療施設、足立区救急医療ネットワークの活 
 動、疾患別ネットワーク(脳卒中、循環器、大腿骨骨折等)の活動


発言する天沼満先生

第2回ーニューラナークを行く

2009-04-26 23:50:40 | Weblog
2006年8月、イギリスにおける社会主義の発祥の地といわれているロバートオーエンの理想郷、ニューラナークツアーを企画した。
もちろん、英国縦断鉄道の旅のツアーは旅行会社で探せばみつかるが、ニューラナーク(紡績工場跡地)でロバートオーエンの社会主義を学んでくるツアーはないと思うので、すべて自分で計画。往復航空券だけはJALのマイレージバンクで調達し、その他はメールでホテル、鉄道キップ(ブリットレイルパス)などを手配した。今回はその旅行記。


ラナーク駅(ニューラナークは世界遺産になっているが観光客はほとんどいない)

さて、ロバートオーエンはどんな人物か、紹介すると1771年、ウェールズのニュータウンで生まれた。1799年、グラスゴーの工場ニュー・ラナークを経営していたデイヴィッド・デイルの娘カロラインと結婚、のちニュー・ラナークの共同経営者となった。オウエンは、低所得の労働者階層の実情を目の当たりにし、幼少の子どもの工場労働を止めさせ、性格改良のための幼児の学校を工場に併設。性格形成学院と名づけた。幼児教育の最初の試みで、幼稚園の生みの親といわれるフリードリヒ・フレーベルよりも先んじて、就学前の子どものための学校を実践。教室での掛け軸の利用など、教育方法にも工夫を凝らした。
また生協運動の発端となった協同組合などの事業も手がけ、アメリカに渡ってインディアナ州において共産主義的な生活と労働の共同体(ニューハーモニー村)の実現を目指すが失敗した。エンゲルスらから、サン=シモン、フーリエなどと共に空想的社会主義者と評されつつも、挙げた実績に関しては高い評価を受けた。


ニューラナーク・ミルホテル前にて記念撮影

ニューラナークはスコットランドのエジンバラからBRで約1時間、マザーウェルという駅で乗り換え、ラナーク駅から徒歩20分位のところにある。
さすがに北緯50度をこえると真夏なのに気温は17度、寒いくらい。川に水車小屋もあり、風光明媚なところでした。


紡績工場は今も稼動しており、観光客にはマフラーや衣類は販売していました。




幼児教育の施設で英国のお母さんと記念撮影


一緒に同行した伊藤和彦議員






地域医療を守るシンポジウム

2009-04-25 23:48:13 | Weblog
シアター1010のギャラリーで地域医療を守るシンポジウムが開かれました。
深刻化する看護師不足、医師不足で地域医療は崩壊の危機にあります。今回、区議団の主催で「地域医療を守るシンポジウム」を開催し、会場いっぱいの参加者で活気ある意見の交流、提言が話し合われました。
基調講演には区議団副幹事長の大島よしえ議員、パネラーには足立区医師会理事の天沼先生、看護師協会理事で柳原病院副院長の星野陽子さん、都立駒込病院看護師の柳美智子さんにお願いし、それぞれの立場から発言をしてもらいました。



はじめに大島よしえ議員から基調講演を行いました。今日の医療危機の原因として政府による構造改革による2200億円の社会保障費の削減が根本にあることを指摘しつつ、石原都政による福祉・医療・介護の後退、都立病院の民営化などの問題点を指摘しました。


発言する大島よしえ区議

続いて、天沼先生から足立区医師会の地域連携による健診、予防接種、認知症ネットワーク、糖尿病対策などの取り組みを紹介、さらに星野陽子さんからは看護師不足の実態を区内の病院の調査にもとづいて、深刻な事態にあることを指摘するとともに足立区衛生部と協力し、連携を図っていることが報告されました。
柳美智子さんからは都立病院の廃止、民営化などをすすめる石原都政の都民いじめの実態を駒込病院の民営化をつうじて解明しました。


会場いっぱいの参加者

会場から7名の質問発言がありました。パネラー3名がそれぞれ質問や発言に答える形で再発言を行いました。最後に主催者を代表して鈴木けんいち区議団長がまとめの発言を行いました。
なお、シンポジウムのコーディネーターはぬかが和子幹事長、司会は橋本ミチ子議員でした。私、針谷みきおはパネラーによるプロジェクターを使ったプレゼンテーションのパソコン操作を行いつつ、質問と発言をしました。


竹ノ塚駅鉄道高架化の要請行動

2009-04-24 23:04:47 | Weblog
今日、竹ノ塚駅鉄道高架化促進協議会で東武鉄道、東京都に要請行動をしました。
東武鉄道には鉄道事業者として竹ノ塚駅の高架化に対して、積極的な取り組みを要請しました。


東武鉄道の本社にて柴田浩一郎鉄道事業本部長に要望書を手渡す近藤足立区長


協議会のメンバーで記念撮影(左から2番目が私、針谷みきお)


菅原秀夫副知事に要請する協議会のメンバー

東京都への要請は平成23年度の事業着手にむけて、財政面及び技術面における支援をという内容でした。
岡野賢二市街地整備・立体化推進室長の話では7月中に都市計画素案の説明会を開く予定。その際、鉄道立体化の都市計画素案は東京都、地区まちづくり計画素案は足立区が説明するという2本立の説明会になるというものでした。
本来、区が施工者であるなら、鉄道立体化についても区の担当になるはずですが、立体化の都市計画素案を東京都が行うというのはどういうわけでしょうか。
区と都の財政負担の割合を元に戻してもらうなら結構な話ですが・・・

母の墓参り

2009-04-23 22:47:01 | Weblog
今日は今年13回忌を迎える母の墓参りに行ってきました。
天気に恵まれたので少し、足をのばして芝桜で有名な羊山公園と日帰り温泉に入り日頃の疲れを癒してきました。
羊山公園は埼玉県秩父市にあり、4月から5月の連休にかけて観光客で賑わう所で土日は車の乗り入れ禁止で秩父市内の駐車場から無料のシャトルバスに乗らないと行けないそうです。


秩父市民族資料館には秩父困民党のたたかいをまとめた資料があります。
この事件は自由民権思想に接していた自由党員らが中心となり、増税や借金苦に喘ぐ農民とともに「困民党(秩父困民党)」を組織し、租税の軽減・義務教育の延期・借金の据え置き等を政府に訴えるための蜂起したという事件、しかし、蜂起は、暴力行為を行わず、高利貸や役所の帳簿を滅失し、租税の軽減等につき政府に請願することでした。結局、明治政府によって鎮圧されてしまいますが、歴史に残る庶民の抵抗の1ページを記しています。映画『草の乱』(神山征二郎監督、2004年)は有名です。


日帰り温泉は近くの武甲温泉てしたが、近くのお年寄りが楽しみディサービスセンターのようでした。


毎週木曜日の午後1時から「荒川劇団」というローカル劇団の方々が歌、踊りを披露してくれますが、芸がおわると必ず御捻りがあるのです。楽しい企画でした。


屋上緑化を拝見

2009-04-22 23:48:31 | Weblog
足立区役所の北館を屋上緑化をしています。名称は「エコガーデン」としています。今年度は太陽光発電システムを10kW設置するそうです。


芝生広場を背景に写真を撮ってみました。


つるバラ、エリカ、キンモクセイなどの花木を植樹しています。


エコガーデンの概略は650㎡、植え込み350㎡(うち芝生広場130㎡、ローズガーデン80㎡)木製のデッキテラス(写真)250㎡などです。


今後、区民が集うイベントの開催などを考慮するしてします。


映画「ブラス」と雇用破壊

2009-04-21 23:56:12 | Weblog
久しぶりに英国映画「ブラス」を鑑賞しました。このイギリス映画は閉鎖に追いやられる炭鉱夫たちのマーチング・バンドの人間模様をテーマにしたものです。
イングランド北部。ヨークシャーの炭坑の町グリムリーが舞台ですが、12年前に銀座の映画館で観て以来ですが、今日の日本の製造業の派遣切りと共通するものがあります。



映画のあらすじを紹介するとプロローグはグリムリーの町に、楽器をかかえた若い娘がやってきた。ダニーの親友の孫娘グロリアが、生まれ故郷に帰ってきたのである。グロリアがバンドに参加したから、このところ沈滞気味だったバンドは俄然活気づく。
ダニーの息子フィルは、とりわけ貧しいトロンボーン奏者である。生活苦で妻が4人の子どもを連れて家を出た日、アルバイトのピエロ姿で、フィルはキリスト像に向かって叫ぶ。あんたは俺たちになにもしてくれないじゃないか。してくれる気があるなら、どうしてジョン・レノンを殺したのか、若い坑夫を二人も死なせたのか、なぜサッチャーだけが生きているのかと。


地方大会で行進しながら演奏するグリムリーコリアリーバンド

感動したシーンは病に倒れたダニーの病室の窓の下に、団員が集まってくる。真夜中である。バンドの解散を決めた彼らが、これが最後の演奏として選んだ曲はアイルランド民謡の「ダニー・ボーイ」だった。闇の中でみんな坑夫の帽子をかぶって演奏する姿には涙が出てきた。


「威風堂々」を演奏しながらエビローグになる

映画の最後には、写真にあるせりふである。イギリス政府は140あった炭鉱をつぶし、25万人の失業者を生み出した。「あなたがたはクジラやイルカの保護には立ち上がるが、我々の困難には手を貸さない」痛烈なサッチャー政権の新自由主義批判である。この後、イギリスでは保守党政権から労働党政権にかわるのですが、12年たって、わが国の大企業と政府の雇用破壊の根源にせまるものがありました。
たぶん、以前に見た方も多いと思いますが改めて「ブラス」を鑑賞してみるのもいいかもしれませんね。