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「下町ロケット」ガウディ計画ーモノづくり

2015-12-26 23:20:26 | ものづくり・産業振興

「下町ロケット」が好評裏に終わりました。池井戸潤さん原作のドラマは働く者の誇りや技術者の夢を熱く。良いものをつくりたい、世の中の役に立ちたい、そんな思いがひしひしと伝わりました。

番組の後半は“ガウディ計画”と名付けられた人工弁がテーマでした。斬新なアイデアでこつこつとひとつの理想に向かって前進する。19世紀末から建築が始まり、現在も続いているサグラダ・ファミリアに自分たちの挑戦を重ねていました。

いまやバルセロナのシンボルとして、世界中から観光客が押し寄せる未完の教会。スペイン、カタルーニャの建築家アントニ・ガウディが、これに携わったのは起工式から1年後の1883年でした。

自然を造形の基本として、曲線や細部の装飾に独創性を発揮したガウディ。戦争や内戦で資金難に陥ると自ら寄付金を募り、晩年は昼夜を仕事場で過ごしました。世紀をこえる計画の軌跡は、公開中の映画「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」に詳しい。

完成まで300年かかるといわれてきましたが、最近ではガウディ没後百周年の2026年に完成予定と発表されています。平和を求める人びとが出会う場をと願った先駆者。その遺志を継いで作業に携わる人たちは喜びや信念でつながっているといいます。

日本では新国立競技場の建設が再び動き始めました。後世まで残る遺産づくりに誇りや夢をもてるか。何のために創造するのか。社会や人の役に立つという、モノづくりの根っこが問われています。(しんぶん「赤旗」潮流より)