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干支の雑学ーウサギの秘密(種類と生態)

2011-01-08 22:55:44 | Weblog

東京民報1/2.9合併号に「干支の雑学」ウサギの秘密という記事があったので紹介します。

新年名刺交換会で足立区が参加者に配布した「干支手拭」

ウサギVS人間
人類最遠の短距離選手ウサイン・ボルト(ジャマイカ)は、瞬間最速で時速44キロで走ります。ところが、
野ウサギの本気はもっとすごい! アメリカ西部に生息するオグロ・ジャックウサギは時速56キロ、ホッキョクウサギは時速64キロの記録を持っています。

ウサギのジャンプ
「脱兎のごとく」という表現があるくらい遠く走るウサギ、実は垂直ジャンプ
も得意です。数十センチ~1メートルは軽る~く跳び越えてしまいます。普段バネのように折りたたまれている後ろ足の筋肉がよく発達し、跳躍を可能にしています。

ウサギ算もある?
ウサギがすばしっこいのは、肉食獣から逃れるためですが、彼らには種を守るために身につけたもう一つの能力があります。並外れた生殖能力です。一年中いつでも発情するのは、哺乳(ほにゅう)類では人間とウサギぐらいだか?…妊娠期間は1ヵ月。赤ちゃんは3~5ヵ月で、生殖能力を持つまでに成長します。

ウサギは鳥だった
ウサギの数えかたは「一羽」「二羽」。むかし日本では獣肉食がタブー視されていました。でも、手軽に捕獲できるウサギはおいしいし、食べたい。そこで「ウサギはピョンピョンとぶから鳥なのだ」とこじつけ、数えかたも「羽」になったといわれています。

エッー ウンチもエサ?
 ウシなどの大型草食動物は、体内に複数の胃を持つことで、カロリーの低い草からしっかり栄養を吸収しています。でも、体の小さいウサギの胃は一つ。そこで、まだ栄養分が残っている未消化のウンチをもう一度食べて、栄養を取っているんです。ペットのウサギがウンチを食べても驚かないでね。

野ウサギと穴ウサギ 

ウサギには、ノウサギとアナウサギがいます。ノウサギは手足が長く、草地を高速で走ります。特定の巣を特たず単独で生活。
 アナウサギは、手足がノウサギほど長くなく、巣穴の中を移動するのに向いています。巣穴を掘って家族で生活しています。

世界のウサギ
 ウサギの仲間は、世界中で2科11属。オーストラリア、南極を除いたほとんどの地域に生息しています。種類は40種以上。そのうち絶滅危惧種は、9種類ほどに及んでいます。

日本のウサギ
 北海道に分布するエゾナキウサギは、氷河期の遺存種。北海道にはユキウサギ(ユ上フシア北部に住む亜種)もいます。
 ノウサギには日本固有種のトウホクノウサギ(本州の日本海側と東北地方)、サドノウサギ(新潟県佐渡島)、オキノウサギ(島根県壱岐島)、キュウシュウノウサギ(九州、四国、本州の太平洋側)がいます。
 アマミノクロウサギ(奄美大島、徳之島)は、1属1種の日本固有種で天然記念物。絶滅危惧種でもあります。

ウサギの生態
 夜行性で夕方から明け方にかけて活動。昼間は草むらに隠れて休みます。ワシや夕力、ラクロウ、キツネ、テンなどの天敵が多いため、警戒心が非常に強い動物。冬眠はしません。
ウサギは身近な存在なのに、意外に知らないことも多かったのではないでしょうか。
ノウサギを飼育する多摩動物公園では、ウサギ展(2月1日まで)が開かれています。