「TPP 他国にとって日本を倒すにはミサイルも軍隊もいらない。ただ食糧の輸出を止めればいい:内田聖子氏」
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自民党は6日午後、北海道岩見沢市で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐる意見交換会を開催し、安倍政権が交渉参加を表明した経緯を説明した。会場からは「
裏切りだ」「(交渉から)撤退できるのか」などの批判や疑問が噴出した。
午前の旭川市に続き、本格的な説明行脚の2カ所目。地元自治体の首長や農業、漁業団体の幹部ら約350人が参加した。
質疑応答では、北良治奈井江町長が「聖域を守れないとなったら撤退ができるのか。情報提供をつぶさにしてもらい、道民の議論が必要だ」と要望。農協の組合長からは「自民党はTPPに絶対反対と訴え、当選した。まさに裏切り行為で、なぜ参加表明を許したのか」と厳しい批判が飛んだ。
党本部から説明に訪れた小里泰弘党農林部会長は「ご心配を掛け、おわびする。結果が全てで、裏切らないようしっかり監視しながら交渉に努める。体を張って臨む」と釈明に追われた。
ただ、会の終了後も「ガス抜きでしかない」(農業団体役員)との不満も聞かれ、不信感をぬぐうには至らなかったようだ。