リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

我こそ道産子、北海道人

2013年10月05日 | 日々の風の吹くまま
何かと忙しい感じの1週間が終わって、2人揃ってのんびりの今日は洗濯。カレシにあちこちに
ポイ置きしたシャツやソックスをかき集めて来させたら、ひと抱えも!ほんとにアナタ、もう・・・。
仕分けをしたら4ラウンド分。洗い上がるごとに乾燥機に移すのを忘れなければ、1日で終わる
かなあ。

小町横丁に散歩に出かけたら、おや『北海道人の性格』だって。「性格がおおらか」。そうそう、
「ゆっくり走ろう北海道」。でも悪く言えば「大雑把で、細やかな気配りや情緒がない。裏を読まな
いといけない言い回しをあまり好まない」。そりゃそうだ。しょっぱい川(津軽海峡)を越えて未開
地に来た開拓者たちは細やかな情緒だの裏のある物言いなんてやっていられなかったし、小さ
なことに拘っていられないから「ま、いいんでないかい」。これこそワタシの「ま、いっか」思考の
ルーツ。ついでに、建前と本音の使い分けができないあっけらかんだし、わざと裏を読ませるよ
うな物言いは嫌いだし。

北海道の女は気が強いと言われるのも、開拓地では女も男と一緒に開墾の鉈を振るったんだ
から、あたりまえ。簡単にはめげない芯の強さがある。男を立てないと言うけど、本州から先の
日本で今どき奥ゆかしく男を立てる女がどれだけいるんだか。道産子女はメロドラマのヒロイン
にはならないだけ。でも、何となく異文化圏視されて来た北海道だって、札幌はすっかり「標準日
本」になっているだろうな。かっては転勤族が回転ドアのごとく入れ替わって「東京都札幌区」と
言われ、今は北海道総人口の半分近くが集中する、いわば「東京一極集中」の縮小版みたい
なところだしね。

「北海道人」という言い方に抵抗があると言う年配の道産子がいて、ワタシは海峡の向こうを「内
地」と呼ぶことに対して子供の頃から違和感があったから、視線は逆だけど、「日本人で道産子
だ」と言う気持はわかるような気がする。津軽海峡以南が「内地」なら、北海道は「外地」?ワタ
シの日本語辞典によると、外地は「①外国の土地。②内地以外の日本の旧領土。朝鮮、台湾、
南樺太など」。はて、日本にとって北海道は外国なのか、旧領土のような植民地なのか。何とな
く屈折した感情がわいて来るけど、道産子カナダ人のワタシ、「内地」という国に対してまだわだ
かまりが解けないでいるのかな。

饒舌ぶりが後世に残る?

2013年10月04日 | 日々の風の吹くまま
今日も目覚ましデイ。きのうはカレシの都合だったけど、今日はワタシの都合。劇団創立50周
年を記念してアーカイブを作るためにパルミーダとの「インタビュー」があって、ワタシのアポイン
トメントは午後1時。演劇に関心を持ったきっかけや経験、演劇が好きな理由、劇団が好きな理
由、支援したいと思う理由などなど。すでにアンケートで答えてあるのを録音として残そうという
プロジェクト。

ひとりで行くつもりだったけど、カレシがついて来たので、2人まとめてインタビューということに
なり、読み合わせや会議に使う部屋へ。途中で、リハーサルホールの前を通ったら何やら稽古
中。大きな声が飛んで、パルミーダが「監督さん、張り切っているわ」。邪魔しないようにちょこっ
とドアの窓からのぞくだけにして通り過ぎたけど、州内を巡演する『Boeing Boeing』(『ボーイン
グ・ボーイング』)の仕上げだそうで、広い部屋の真ん中に舞台セットの中心になるソファがあっ
て、監督らしい人がメイド役の俳優さんに身振り手振りで指示をしていて、何をする人なのか、
隅の小さなテーブルでラップトップを睨んでいる人がいた。

インタビューは1時間ほどで、ワタシは子供の頃の紙芝居の話まで持ち出して、ストーリーテリン
グとしての芝居について相変わらずの饒舌。カレシは、Arts Clubが旗揚げしてまだ数年の頃、
土砂降りの日に当時のガールフレンドに連れて行かれて、お尻までびしょ濡れのジーンズのま
ま折りたたみ椅子に座って芝居を観た話を披露。終わった後はしばらくオフレコのおしゃべり。
再来週の金曜日は今日のインタビューを元に、今度は写真とビデオの撮影。写真嫌いのカレシ
は「ひとりで行けよ~」なんて言ってるけど、ワタシの饒舌ぶりが劇団の歴史の一部として後世
に残るなんて、こんな愉快ことはないと思うよ。

帰りは金曜日のラッシュの中をWhole FoodsとSave-On-Foodsをかけ持ちで食料の買出し。
また冷蔵庫・食糧庫が空っぽに近い状態になってしまったもので、野菜やら、魚やら、ランチの
食材やら、エコーの小さなトランクに入り切らなくて後部シートにも積み込むほどの大量の買い
物。長い、長いレシート2本を見て、カレシ曰く、「よく食うなあ、オレたち」。重い、重いトートバッ
グをいくつも運んだワタシは股関節が痛い。でも、いつもとちょっと違ったおもしろい日だったね。

木曜日はほぼおひとり様の日

2013年10月03日 | 日々の風の吹くまま
木曜日は目覚ましデイ。カレシの英語教室の夜の部(ビギナー)に登録した人数が9人になった
ということで、今日からまたダブルヘッダー。教材の準備だ何だとあたふたしているけど、実はか
なり楽しそう。スカイプのレッスンも今は募集を止めているのにスカイプ経由でメッセージを送っ
てくる人が後を絶たないと、困ってるんだか喜んでるんだか。それでも、のめり込んで「家庭」を
疎かにすることがないようにと苦心しているらしいのは何かいじらしいな。まっ、そこは臨機応変
にやればいいんじゃない?

今日のワタシは仕事がないので、骨(頭)休めの「グータラデイ」。カレシを午後の部に送り出し
て、夕食の算段をしておいて、ランドリーシュートから溢れ出しそうな洗濯物はとりあえず無視し
て、後は怠け放題、遊び放題。初めのうちは仕事がないときの方がストレスだったけど、この頃
は仕事をしているときの方がストレスっぽく感じるようになって来たから、こんなふうに何日かば
りばり仕事をして、何日かだらだらご隠居さんをやるのも、慣れたらやめられなくなりそう。

午後3時過ぎにカレシが帰って来て、そのまま奥の部屋のソファで4時過ぎまで仮眠。やっぱり
疲れるだろうな。70歳だもんね。そのまま寝かせておいて、ワタシは新聞サイト巡り。アメリカの
上院議会はまるで炎上するローマを眺めながら竪琴を爪弾いていた暴君ネロみたい。そんなワ
シントンでまた銃声が響いて大騒ぎ。フクシマでは相変わらず放射能汚染水をお漏らし。モノを
図面や手順書の通りに作るのは得意なのに、ひとたび問題が起きると何をやってもダメって、ど
ういうこと?完璧なんだから問題を想定する必要はないと思ったとしたら、傲慢もいいところ。そ
れにしても安倍さんのあの太鼓判、もしかして(他はともかく)「東京だけ」は大丈夫ってことだっ
たのか・・・。

午後5時半、いつもより早めの夕食。6時半過ぎに準備ができたカレシを送り出したら、9時過ぎ
まではまたおひとり様。夜中のランチにはカニチャーハンを作ることにして、まずほこっと白いご
飯を炊き、後はのんびりとお風呂に浸かってしつこい空咳を鎮める。こんな1人だけのひとときも
いいもんだね。毎日じゃなければ、だけど。

きれいな文字よりわかる文を書いてよ

2013年10月02日 | 日々の風の吹くまま
正午のポーチの気温、7度!平年の最低気温の方だ、これ。2人ともやたらと空咳が出るのは、
暖房が入り始めたからかな。温度とサイクルさえ設定しておけば急に寒くなっても自動的に暖房
が入るのは便利この上ないけど、いきなりだと乾燥状態に体の方が付いて行けないことがある
から困る。ま、明日あたりから平年並みに戻るという話だし、雪さえ降らなければいいか。

朝食もそこそこに仕事場に突進。ビジネス文書じゃなくて、普通の人たちがそれぞれに書いたも
のだから、わかりにくいったらない。今どきの女性たちの間で流行っているらしい「似非お上品」
文章があるかと思えば、エベレスト並みの上から目線で講釈を垂れている文章があって、とに
かくやりにくい。文書の性質からして、全部同じ文体で訳してもいいんだけど、つい日本語原文
の「雰囲気」を出してみたくなるな。それにしても。みんな難関四大に行って来て、時代の先端に
立っている女性たちのはずなんだけど、この人たち、日本語作文、へったくそぉ~。

それでも期限ぎりぎり15分前に「送信」ボタンをカチッ。やれやれ間に合った。こういう仕事は、
行間や書き手の心のひだ(は大げさだけど)まで読まなければならないから、けっこうストレスに
なる。漢字の誤変換があっても、契約なんかだと前後の文脈から見当がつくけど、巷の日本語
だと誤変換なのか、ワタシが忘れた語なのか、新語なのかわからなかったりする。聞くところに
よると、日本では最近「きれいな文字」を書きたい人が増えていて、手書き講座や、「きれいな文
字」を書くための自習本やソフトが氾濫しているらしい。どのくらい「手書きブーム長者」が誕生
することやら・・・。

この「きれいな文字」願望、ヘンてこな敬語使いに見られる嘘っぽい「お上品」志向の延長なの
か。それとも、ひょっとして安倍さんご協賛の「美しい伝統の日本」回帰の流れに乗ったものなの
か。ワタシは日本語はもう手書きできないけど、きちんとした字を書けるのはいいことだと思うよ。
でも、そのうち小町横丁で「文字がきれいじゃない方はお里がだらしないのね、オホホ」なんて囁
かれるようになるのかな。ワタシとしては、きれいな文字より前にめっちゃイミフのへったくそな作
文の方を何とかして欲しいなあ・・・。

しないとダメなのは努力も仕事も同じ

2013年10月01日 | 日々の風の吹くまま
10月になった。今日は晴れたり、曇ったり、雨が降ったりの乙女心の空。それにしてはちょっと
寒いけど。きのう大きい契約書の仕事を納品して、これでまた隠居モードに戻れるぞ~と喜んだ
ら、入れ替わりにまた仕事。しかもお客サマご指名なもので、無碍にノーと言えない。ワタシって
半分ご隠居さんになったんじゃなかったのかなあ・・・。

このお客さんの仕事はいつも少々毛色が変わっていて、時にはドラマみたいなものもあるけど、
今どきの日本の社会の風潮というか、「もやもや」した人間模様を俯瞰することができておもしろ
い。小町横丁の路地を飛び交っている「平等」とか「格差」とか「ずるい」といったキーワードがこ
こでもたくさん出て来るから、なるほどなあ。「他人が得して、自分が損をするのはけしからん、と
言う意味」とカッコ内に注釈を入れたくなっちゃうような文句が多いのも同じ。

まあ、人間なら誰だって損な方には回りたくないんだけど、小町横丁で語られる「損」は概して被
害妄想的だから、他人が得していると憤ったところで解決にはならない。だって、「得している」と
非難される人は、自分が他人に損をさせて得しているという感覚はないだろうし、自分は得して
いるとは思ってもいないかもしれないから、どうして他人に「ずるい」と糾弾されるのかわからな
いと思う。努力したからなのに、と憤慨するかもしれないし、運が良かったんだと肩をすくめるか
もしれない。それに対して相手は、自分だって努力したのに同じように報われないのはおかしい、
と憤慨するかもしれない。

どこかで「努力は必ず報われる」と刷り込まれているらしいけど、「努力」さえしていれば報われ
るんだと思うのは大まちがい。だって、まず実現したい夢や目標がはっきりしないと、どんな努力
が必要なのかわからないし、ビジョン(イメージじゃないよ)があって、そのために何をすべきか
(自分で)考えて、努力して初めて「報われる可能性」が生まれるもので、そういうことを誰にも教
わらなかったから、「努力しているのに報われない」と感じた時に、楽をしてうまく行っている人は
ずるいと思うのかな。でも、そういう不満はエネルギーを消費するだけで、いくら怒っても報われ
ないと思うけど。ま、仕事もちゃんとやらないと報われない(お金が入らない)から、さっさとやっ
ちゃおう。