リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

隙間時間に稼げるなんておいしい話は

2017年07月29日 | 日々の風の吹くまま
7月28日(金曜日)。晴れ。朝から暑くなりそうな気配。機嫌よく起きて、ブルーベリーたっぷ
りの朝ごはんを済ませて、いつものようにメールチェックをしたら、うは、さらなる追加仕事。
どっちもまとめて月曜日の朝一(こっちは日曜日の午後5時)だって。おい、週末に小さな仕
事を飛ばして来るなよっ、もう。でも、日本は週末に入ったので、これ以上「おまけ仕事」が
飛んで来ないから、ま、いっか。やれやれ、「隙間時間を利用して在宅ワーク」なんてどこに
あるんだろう。現実はまったく逆の「隙間時間を利用して家事」・・・。

ま、これは商売として本気で稼ぐつもりならの話。もっとお金が欲しいという人はどこにでも
溢れているから、隙間時間を「活用」するだけで稼げるとなれば、我も我もとやりたい人が殺
到しそう。そうなったらサービスの価格も成果物の質も総崩れになって、しまいには誰も儲
からないということになるんじゃないかな。在宅の自営業が多い翻訳業界でも、最低賃金に
もならないような超低価格で引き受けるアルバイト感覚の人が増えて、一時は「価格崩壊」
と言われた時期があった。その頃には顧客層が確立していたおかげで、ワタシは値下げ攻
勢の波をかぶることはなかったけど、新規参入する人たちにはかなり厳しい環境だっただろ
うな。

グレシャムの法則「悪貨は良貨を駆逐する」を絵に描いたような状況だったけど、若い人た
ちが語学留学だ、ワーホリだと大挙して海外へ出かけたバブル時代の余波もあっただろう
し、ごく普通の勤め人が職を「お仕事」と呼ぶヘンな風潮があった頃だし、ネット時代の幕開
けで「SOHO」が(特に女性の)おしゃれな新しい働き方のようにもてはやされたことも背景
にあったんじゃないかと思う。でも、もう20年以上も前の、狂乱バブルの余韻で興奮覚やら
ず、高級香水の残り香のような雰囲気が漂っていた頃の話。あの頃に翻訳業の看板を出し
た人たちの中で何パーセントくらいが21世紀になっても生き残っているやら。

企業に社員として雇用されているんでなければ、在宅ワークはれっきとした自営業で、隙間
時間を利用して好きなだけ働ける「お仕事」はいわば素人の「ギグ」。小遣い稼ぎが目的な
ら隙間時間ギグはおいしいお仕事だろうけど、質が伴わなければ単なる片手間仕事でしか
ないから、そういうデフレビジネスは淘汰されるんじゃないかな。良貨が悪貨を駆逐する世
の中になって欲しいもんだけど・・・。