リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ハッピーバースデイ、カナダ!

2017年07月02日 | 日々の風の吹くまま
7月1日(土曜日)。晴れ。今日はカナダデイ(建国記念日)。イギリス議会が制定した「英領
北アメリカ法」によって自治領「カナダ連邦」が発足した日で、1982年に自主憲法が制定さ
れるまではドミニオンデイと呼ばれていた。今年は150周年とあって、全国各地でイベント
ラッシュだけど、BC州が加わったのは連邦発足の4年後で、ママが生まれたときのカナダ
はまだ50歳の若い国だった。最後のニューファウンドランド州が加わったのは第2次大戦
後の1949年。ヌナヴート準州がノースウェスト準州から分離して今の「カナダ連邦」になっ
たのはわずか18年前。カナダ人には選挙権のないイギリスの議会だけが改正できる法律
を100年以上も憲法にしていたあたりも、何ともカナダ的。ハッピーバースデイ、カナダ!

まあ、時たまもどかしくさえ感じるくらいにマイペースなところがカナダのいいところ。国内に
テンションがあるとしたら、それはアメリカのような人種問題じゃなくて、多民族国家である
故の文化的な摩擦だと思う。世界からどっと入って来た移民に出身国の文化や思考、習慣
そのままで、母国にいるのと同じように振舞う権利があると説く「いい子」活動家が溢れてい
た時期があったけど、英語系とフランス語系の異文化圏を抱えて来たせいもあって、カナダ
人自身が「カナダ人のアイデンティティ」を確立し切れていないところがあるのは確か。最近
の市民権法改正に絡む議論で「A Canadian is a Canadian is a Canadian」(カナダ人は
カナダ人であって、それがカナダ人なの)と言ったのはトルドー君だけど、多重国籍を認め
ているカナダでは必ずしも国籍がアイデンティティにつながるわけじゃないようだし・・・。

それもこれも「カナダ人」という人種あるいは固有の民族が(まだ)存在しないからじゃない
かと思う。多民族国家として発展して行く中でいろんな民族の混血が進んで行けば、やがて
は皮膚や目の色、見た目による人種(民族)的な区別がつけられなくなって、「カナダ人」と
いう雑種民族が形成されるかもしれないけど、まあ、500年は先のことだろうな。それまで
この地球上に人類が生き残っていればの話だけど・・・。

それじゃワタシは何なんだってことになると、日本人も中国人も韓国人も見分けられない人
がほとんどだから人種はアジア人で、カナダの国籍しかないから100%カナダ人。マイペー
スなカナダを心地よい居場所にしてマイペースで生きてるし・・・。