リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

高層マンションの窓拭きは大変

2015年10月23日 | 日々の風の吹くまま
起床7時半。カレシがあまりにも機嫌よく起きるので、何かワタシだけ寝ているわけにも行
かない。ま、カレシが朝から機嫌がいいとワタシも元気よく起きられていいけど。無風状態
で朝もやに包まれた工業地区から何本もの白い煙がまっすぐに立ち上っている。リビング
の窓の外には2本のロープ。夏の水不足で中断されていた窓拭きが再開されて、建物の反
対側の残り部分だけやるというお知らせだったけど、ついでに拭いてくれるのかな。

管理会社からの「不用意なプライバシー侵害を防ぐため」というお達しの通りにブラインドを
下ろしていたら、窓の外に人影。野次馬のワタシのこと、バルコニーに出て見たら、ごっつい
おじさんがボースンチェアに座ってゆらゆらと窓を拭いていた。ぶらんこに乗っているみたい。
「やあ」と言うから、いい天気ねえと言ったら、「暑くないし、風がないし、窓拭き日和だよ」。
洗剤液をつけてスクィージーできゅっきゅと拭き取って、するすると下の階に下りて行った。
きれいになったガラスのあちこちに拭き残し!と思ったら、あはは、みんな内側の汚れ。そ
のうちに本気で窓拭きしなきゃ・・・。

午後にはロープが角を回って来て、デッキの隣にある下の階のバルコニーの屋根に下りて
来たので、今度は物好きなカレシが出て行って「そこは歩いても安全なの」と質問。「トラック
1台載せても大丈夫。でも、ここに立つのはやめといた方がいいよ。大騒ぎになるから」。そ
うだよねえ、何の作業員でもない人間が手すりのないところに立っていたら、飛び降りるん
じゃないかと思われてしまいそう。子供の頃から高いところが恐くないカレシだけど、自分で
窓を拭くとか言って屋根に出て行くのは止めようね。モリス・パニッチの傑作『7 Stories』(セ
ブンストーリーズ)みたいなことになっちゃうから。

最後はルーフデッキに降りて来て、上から垂れているロープを手すりにつないで、手すりを
乗り越えてするすると下へ。そっか、窓を拭きながら地上まで降りたらエレベーターで上がっ
て塔屋に戻るんだな。だいぶ経ってロープがばたばたと揺れ始めた。今日の仕事が終わっ
たようで、ロープを揺すって結び目を解こうとするけど、長いパッドのようなものがループに
引っかかって外れない。苦戦しているようなので、デッキに出て行ってロープを外してあげ
たら、頭の上から「サンキュー!」とでっかい声。どういたしましてぇ!窓拭き、ごくろうさまで
したぁ!