リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

何ともブラックな月曜日

2015年10月05日 | 日々の風の吹くまま
まだ午前7時前。坂のずっと下の川沿いの線路を走る貨物列車の汽笛と車輪の音がまるで
すぐ外の道路を走っているように思えるくらい近くに聞こえる。秋が深まるにつれて外の音
が大きく響くもので、釧路でも室蘭でも、冷え込んだ冬の朝には港町特有の金属音が澄ん
だ響きで聞こえて来たっけ。特にあの頃の室蘭には「ガンガン叩き」という風習があって、貨
車に積まれて来た石炭がガチガチに凍りついていたもので、大勢の作業員たちがハンマー
で貨車を力任せに叩いて、石炭を落としていた。今はきっと石炭を積み出すこともなくなって
いるだろうけど。

   

ブラインドから朝焼けの色が透けて見えたので、7時に起きてしまった。朝焼けが薄れて行
く中あの辺かなと見当をつけていた山の上からいきなり朝日が飛び出して来た。夜明けの
ことを英語では「daybreak」と言うけど、まさに「ブレーク」した感じで、なるほど。ちなみに、
日暮れは「nightfall」と言って、夜のカーテンがすとんと地上に下りて来るイメージ。大昔の
人の表現力はすごい。昇りたての朝日の光は家の奥まで差し込むので、明るい日差しの中
でちょいとセルフィー(自撮り)をば。

     

ラジオを聞いていたら、警察が出動する事件があったとかでパタロ橋は上下線とも閉鎖中
というニュース。朝の通勤ラッシュの時間だというのにタイヘンだ。そうでなくても朝夕は交
通量が多くて渋滞するところなのに通せんぼ。バンクーバーやバーナビー方面に行くには
ず~っと西のアレックスフレーザー橋へ回るしかない。ところが、橋に通じるハイウェイでは
6台が絡む多重衝突事故があって、1車線が完全に塞がっているというニュース。やれやれ、
けさは仕事や学校に遅刻した人たちがいったいどれだけいたやら。

月曜日の朝から通勤地獄はほんとに気の毒。車がダメならバスがあるけど、今日からバス
の料金体系が一律1ゾーンになる。メトロバンクーバーの公共交通は電車もバスも市町村
の境界に適当に線を引いたような3つのゾーンに分かれている。切符は90分有効で、電車
とバスを乗り継ぐことができるんだけど、価格体系にはまったく合理性がない。そこへSuica
のようなカードを導入しようとして、バス乗り継ぎの課金処理がうまく行かず、延期に次ぐ延
期で、予算も超大幅超過。諦めてバスだけ1ゾーン制にしたわけだけど、安くなったバスが
超満員で乗りこぼしされたら泣くにも泣けないな。何ともブラックな月曜日の朝・・・。