読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

春だったね 吉田拓郎

2007-03-15 23:33:55 | 観た、聴いた
この季節になると、吉田拓郎の「春だったね」を口ずさんだりする。

春だったね、のイメージの風景は、ほこりというか小さな竜巻が舞う校庭であったり、強い風に吹かれている土手のタンポポだったりするのである。

これは歌詞の中の
♪風に吹き上げられたほこりのなか♪
とか
♪風に揺れるたんぽぽそえて
とか
♪「広い川原の土手の上を♪
などという断片から集められた風景だと思う。

アルバム「元気です」の冒頭のうたである「春だったね」は、なんというかそのシャリシャリ感というか乾いた音が「春」をイメージさせている。

その後のたとえば「LIVE'73」だと、ウェットな感じになっていて、それはそれで好きなんだけれど、春のシャリシャリ感、ということでは、やっぱり元気ですのほうがいいかな、と思うのである。

ところで、この歌は田口淑子という人の詩である。
で、ラジオで拓郎がいっていたと思うのだが、春だったねはボブ、デュランの曲の「盗作」である、というのだ、そしてそれはその曲にうまく田口淑子の詩がのったからなのである、というのだ。

詩の意味がよくわからない、というところもこの曲が好きな理由で、その時々によって解釈ができる。
♪風に揺れるたんぽぽそえて 君の涙をふいてあげたい♪
という部分が、なんだか、胸がキュンとするのである。(ちょっと恥ずかしい)

というわけで「春だったね」を好きなのである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« WJBL プレイオフ・ファイナル... | トップ | 男はつらいよ 寅次郎ハイビ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

観た、聴いた」カテゴリの最新記事