読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

羽柴秀吉と高松城包囲戦 <週間 日本の合戦>

2005-10-12 22:46:13 | 読んだ
高松城の包囲戦といえば「水攻め」である。
非常に有名な戦い、つまり、通常の戦(人と人がぶつかりあう)とはちがう、いわば「工兵」が主となったものである。

今回の本で、初めて、考えた。
今までは、多分、秀吉か黒田官兵衛が考え、その実行にあたっては「金」で近隣の住民を釣った。この人の欲望を操るところが秀吉のすごさでありいやらしいところだと思っていた。

しかし、今回この本を見て思った。
秀吉が、この作戦を実施するに当っては、裏づけとして「確かな技術力」がなければ、欲望で人をあやつることができない、ということだ。

この本では「技術者集団と深い関わりのあった秀吉」として紹介されている。

こういう新しい視点というのを知ることができるから、歴史、って面白い。
コメント
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