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ホセのチームの良い点と悪い点

2006年07月09日 17時07分28秒 | W杯2006ドイツ大会
Nacionブログに載った「ホセのチームの良い点と悪い点のトップ3」。書いたのはファン・パブロ・バルスキーという記者です。Top 3 positivo y negativo del equipo de Jose 長いので要約ですが:


良い点
1、ディフェンス。個人の力により。アジャラがベストで、アボンダンシェリも良かった。ドイツ戦では申し分のない試合をした。ボールを使っての守備。

2、2001年と2003年の世代。前者からはマキシ・ロドリゲスとサビオラ。ルチョもドイツ戦では良いプレーぶり。後者からはテベスとマスチェラーノ。14歳のときからの友人どうしの二人は、サッカーを同じように感じている。ファンが要求するとおりの態度でプレーをした。ユニフォームにふさわしい感情を表現。アジャラがキャプテンにならないならば、マスチェが新キャプテンとなるかも。

3、ペケルマンの仕事ぶり。チームが申し分なく完成する偉大な仕事をしたように思える。チームにはアイデンティティがあった。いつも何をプレーするかをわかっていた。私にとっては、ワールドカップでアルゼンチンより良いプレーをしたチームはいない。

悪い点
1、攻撃。効率的に点は入れたものの、ゴールのチャンスを作って試合に厚みを与えることができなかった。攻撃するためよりも守備のためのほうにボールをずっと上手にコントロールした。

2、ソリンとリケルメ。攻撃面でソリンはメキシコ戦でのマキシへのアシストでしか目立たなかった。守備面では彼が一番弱いところだった。
リケルメは、期待されただけの働きができなかった。ボールを支配していても、チームは危険を生み出せなかった。ワールドカップで最もボールに触った選手なのに、試合に参加できなかった。クレスポと明らかに合わないことは、ドイツ戦でドイツを打ち破ることができたかもしれない最後の瞬間に特に目立つことになった。(←多分後半9分のプレーのこと・・・。)

3、メッシのワールドカップ
私には、彼のような選手はいないように思える。スピードの変化、スピードに乗りながら相手をかわすこと、シュートをしようとする決意、すべてはアルゼンチンのダイヤモンド。同時に彼はまだ多くのことを学ばなければならないように思える、ピッチの中でも外でも。(ドイツ戦での態度について言及。)


コメントが80個付いています。ルチョがドイツ戦で良かったというのに反対の人が多い。また、悪かった点に「ソリンとリケルメ」が挙げられていることに対し、「その二人はペケのチームでアンタッチャブルな存在だった。悪かった二人をチームに入れ続けたペケルマンが良い仕事をしたというのは矛盾している。」という意見もかなり。また、「申し分のない仕事をペケルマンがしたのなら、なぜ我々は敗退したのか?」というコメントもありました・・・。

私にとって今回のワールドカップで良かったことは・・・一つもないな。強いて挙げれば、メッシとアイマールは合いそうだというのがわかったことくらい。
悪かったことは、アイマールがロスタイムに出場させられたこと、オランダ戦で10分しか出場させてもらえなかったこと、ドイツ戦に出れないままチームが負けたこと。

別にリケルメが嫌いなわけでは全然ありません。(実生活でも嫌いな人なんてあまりいないのに、遠い外国の選手を嫌いになったりするわけないですけどね。)この前のビジャレアル戦でアイマールが捻挫したときに、心配そうに担架の上のパブロを見守っていたリケルメ。満足に歩けないパブロに駐車場まで付き添い、家まで送ってくれたと聞いたときには、本当に二人は友情で結ばれているんだなあと心が熱くなりました。
でもそれだけに、オランダ戦でロマンがどうしても出場したいと言っていると読んだときの失望は大きかった・・・。それを許したペケが一番悪いのでしょうけれど。

確かにリケルメはアイマールの持っていないものをたくさん持っている素晴らしい選手だと思うんです。でも、今大会は、ロマンは試合を重ねるごとに調子を落としていったのは明らかだったのに、それでもパブロにあんなに少ししかプレーの機会がなかったのは、どう考えても不当だったと思います。大会前から何千回となく言われていたことですが、ロマンが抑えられたときのプランBを結局考えもしないままに玉砕してしまって、一年前のコンフェデから何も進歩がなかったのにはびっくりです。上の記事のコメントでも「他のポジションには2~3人の選手がいてローテーションをしていたのに、リケルメのポジションだけは控えの選手を作らず、他の選手を一度も試しもしなかったのは、ペケルマンの傲慢だ。」と書いている人がいました。ペケはリケルメへの忠誠を示したくてオランダ戦ですら外すことができなかったのかもしれないけれど、メッシとアイマールのコンビに任せておけば、リケルメも休めたし、のちのちロマンを外すときの予行練習にもなったでしょうに・・・。

ドイツ戦でのメッシの態度が批判されていますが、これもペケの責任じゃないかなあ。ちょっと我慢させすぎ。バルサでのメッシのプレーが自分勝手だなんて感じたこと一度もないのに、今大会でのメッシは確かに力みすぎで、良いところを見せようと個人プレーが目立っていました。ペケのよくわからない起用法に振りまわされてしまったんじゃないかな。アイマールのように、屈辱的な使われ方をしても文句一つ言わず、態度にも表さず、出場したときは冷静にプレーできるほうが、ものすごく珍しいんだと思います。君は聖人か何か?? ペケはそれが普通だと思っているのでしょうけど、メッシの反応のほうがよっぽど普通でしょう・・・。

と、まだまだアルヘン代表を引きずっている私ですが、今日は3位決定戦でしたね。最後のフィーゴのクロスとヌーノ・ゴメスのヘディングが印象的でした。
3位決定戦と言えば、90年イタリア大会のイタリア-イングランドが記憶に残っています。サルディーニャ島かどこかで行われた試合ですが、本当に美しい試合だったんです。ビデオもないけれど、もう一度見たいな。ロベルト・バッジョがPKをスキラッチに譲り、スキラッチが得点王となりました。ロビーは後に「人生では与えるということも、とても美しいことだから。」と言っています。(ロマン・・・。)イングランドにはガスコインもいましたね。(ガスコインとルーニーはイメージが似ています。)