しばらく散歩をしてなかった。マスクをしてると大変なのである。ようやく冬めいてきて、関東は冬だと晴れるから、少し寒さを我慢すれば散歩シーズンでもある。僕は神社仏閣に関心が薄く、行ってないところが東京近辺でも数多くある。そういうところを一つ一つ訪ね歩けば、行き先に困らない。前から一度行ってみたいと思っていたところに、高幡不動(たかはたふどう)がある。高尾山目指して京王線に乗れば、途中の大きな駅として昔から名前を知ってる。でも、本当は金剛寺というなんてのも初めて知った。ちょうど紅葉の最後の頃で五重塔も美しい。もっともどう見ても最近の建立で「平安初期の様式を模した」とある。
(高幡不動五重塔)
ところで今回まず行ったのは、そこではない。「土方歳三資料館」に行きたかったのである。映画「燃えよ剣」も公開され、人気も高まる新選組副長・土方歳三(ひじかた・としぞう)だが、生まれたのは現在の地名で言えば東京都日野市になる。多摩動物公園も日野だが、僕は今までそこしか行ったことがない。僕からすれば東京の西の隅のように思えるが、地図で確認すると東西で言えば東京の真ん中あたりで。(伊豆・小笠原諸島を除く。)まず京王線高幡不動駅から、多摩モノレールで一駅、万願寺駅へ。
(多摩モノレール万願寺駅)
多摩モノレールというのも名前は聞いたことがあるが、どこからどこへ行くのか初めて知った。たった一駅だから歩いてもいいんだけど、土地勘がないのとモノレールにも乗ってみたかったので試乗気分。高いところから多摩丘陵を望める(ジブリ映画「耳をすませば」の舞台にも近いあたり)が、駅からは写真が撮りにくい。そして万願寺えきすぐに、土方歳三の生家跡に土方歳三資料館がある。ところがここは日曜日に月2回だけ開館というところなのである。
(土方歳三資料館)
生家は建て直されていて、庭に入るとすぐに土方の銅像がある。内部は写真禁止なので撮影出来ない。「愛刀 和泉守兼定」や多くの手紙などが展示されている。しかし、まあ特に土方歳三の熱烈なファンでもない限り、わざわざ行ってみる必要もない感じがする。展示物だけでは、500円の価値があるかは微妙だが、全体合せてムード料というところだろう。
(土方歳三資料館)
上の写真のトップは歳三手植えの矢竹とある。2枚目の写真は、裏から受付を撮った感じだが実はそこに当時使っていたという木刀が飾ってある。最後は庭の写真。高幡不動に戻るにはモノレールを目当てにたどればいいと思って、歩き始めたら案外近かった。途中で浅川を渡る。多摩川の支流の一つである。下の2枚目の写真をよく見ると、真ん中に鷺がいる。遠くに山、川には鷺という風景は、やっぱりちょっと遠くに来た気がする。
(浅川)
川を渡ってしばらく行くと駅が見えてくる。駅を迂回していくと地下通路があった。「不動尊は3分 不動産は3階」というビルの広告が面白い。駅前から参道が見えるから、高幡不動へは迷わない。結構立派な参道に見えたが、行ってみれば案外短かった。国宝はないが、重要文化財指定の建造物は幾つかある。下の3枚目の仁王門は参道の向こうに雰囲気を出している。ここにも土方歳三の銅像があって、「ひの新選組まつり」をやっている。日野全体で「新選組のふるさと」を宣伝しているが、今はもちろん「燃えよ剣」に出て来るような農村ではない。単に郊外都市というだけで、幕末ムードを偲ぶのは難しい。
(仁王門)
(土方歳三像)
境内を歩いて行くと、不動堂がある。1342年建立で、重文指定。さらに奥に進むと大日堂があって、そこでは天井に「鳴り龍」の絵があるというけど、もう何だか面倒になってしまって見なかった。そのさらに奥に墓所もあって、そこにも興味深いところがあるらしいんだけどパスしてしまった。ここは紫陽花の名所なので、またいつか初夏の頃に訪れてみたい。
(不動堂)
(大日堂)
何だか土方歳三資料館も高幡不動もおざなりに見た感じだが、それはこの後「百草園」(もぐさえん)まで歩きたかったのである。高幡不動の隣駅が「百草園前」で、京王電鉄が所有する「京王百草園」という庭園がある。名前は知っていたが、場所は今回初めて認識した。12月5日まで「紅葉まつり」だというから、行ってみようかと思った。シーズン一回ぐらい紅葉を見たい。一駅だから高幡不動から歩けば、大分歩数も稼げるはず。地図を見る限り、道は一本道で判りやすい。行けども行けどもたどり着かないから、段々疲れてきたが、まあ歩くしかない。ホントにこの道でいいの? とその段階になってスマホで検索すると合っていた。やっとここで曲がれば百草園という道を行き、後130メートルと書いてあるところから、とんでもない急坂の連続で参った。
(京王百草園)
写真で判るように、紅葉は残っていた。最後に疲れてしまって、入ったらまたも坂なので、あまり頑張れない。なんとなく名前から「向島百花園」みたいなところかと思っていたら、全然違って山ではないか。いやあ、驚いた。
(京王百草園)
上の写真の1枚目は池の風景。3枚目の展望は、本当なら筑波山も見えるというのだが、とても見える感じじゃなかった。最後の写真は若山牧水の歌碑と説明で、かつて牧水はここへよく来ていた。ある年は女性と泊まりがけで来たが、悲恋で終わったというようなことが書いてあった。芭蕉の句碑もあるというが、もっと上まで行く元気がなかった。まあ高幡不動は別の季節に来てもいいなと思ったが、百草園はもういいか。JR日野駅近くに、「新選組のふるさと歴史館」などがあるので、いずれそっちも行ってみたいと思っている。新選組ファンじゃないんだけど、幕末史の有名人には違いないから。
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ところで今回まず行ったのは、そこではない。「土方歳三資料館」に行きたかったのである。映画「燃えよ剣」も公開され、人気も高まる新選組副長・土方歳三(ひじかた・としぞう)だが、生まれたのは現在の地名で言えば東京都日野市になる。多摩動物公園も日野だが、僕は今までそこしか行ったことがない。僕からすれば東京の西の隅のように思えるが、地図で確認すると東西で言えば東京の真ん中あたりで。(伊豆・小笠原諸島を除く。)まず京王線高幡不動駅から、多摩モノレールで一駅、万願寺駅へ。
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多摩モノレールというのも名前は聞いたことがあるが、どこからどこへ行くのか初めて知った。たった一駅だから歩いてもいいんだけど、土地勘がないのとモノレールにも乗ってみたかったので試乗気分。高いところから多摩丘陵を望める(ジブリ映画「耳をすませば」の舞台にも近いあたり)が、駅からは写真が撮りにくい。そして万願寺えきすぐに、土方歳三の生家跡に土方歳三資料館がある。ところがここは日曜日に月2回だけ開館というところなのである。
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生家は建て直されていて、庭に入るとすぐに土方の銅像がある。内部は写真禁止なので撮影出来ない。「愛刀 和泉守兼定」や多くの手紙などが展示されている。しかし、まあ特に土方歳三の熱烈なファンでもない限り、わざわざ行ってみる必要もない感じがする。展示物だけでは、500円の価値があるかは微妙だが、全体合せてムード料というところだろう。
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上の写真のトップは歳三手植えの矢竹とある。2枚目の写真は、裏から受付を撮った感じだが実はそこに当時使っていたという木刀が飾ってある。最後は庭の写真。高幡不動に戻るにはモノレールを目当てにたどればいいと思って、歩き始めたら案外近かった。途中で浅川を渡る。多摩川の支流の一つである。下の2枚目の写真をよく見ると、真ん中に鷺がいる。遠くに山、川には鷺という風景は、やっぱりちょっと遠くに来た気がする。
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川を渡ってしばらく行くと駅が見えてくる。駅を迂回していくと地下通路があった。「不動尊は3分 不動産は3階」というビルの広告が面白い。駅前から参道が見えるから、高幡不動へは迷わない。結構立派な参道に見えたが、行ってみれば案外短かった。国宝はないが、重要文化財指定の建造物は幾つかある。下の3枚目の仁王門は参道の向こうに雰囲気を出している。ここにも土方歳三の銅像があって、「ひの新選組まつり」をやっている。日野全体で「新選組のふるさと」を宣伝しているが、今はもちろん「燃えよ剣」に出て来るような農村ではない。単に郊外都市というだけで、幕末ムードを偲ぶのは難しい。
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境内を歩いて行くと、不動堂がある。1342年建立で、重文指定。さらに奥に進むと大日堂があって、そこでは天井に「鳴り龍」の絵があるというけど、もう何だか面倒になってしまって見なかった。そのさらに奥に墓所もあって、そこにも興味深いところがあるらしいんだけどパスしてしまった。ここは紫陽花の名所なので、またいつか初夏の頃に訪れてみたい。
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何だか土方歳三資料館も高幡不動もおざなりに見た感じだが、それはこの後「百草園」(もぐさえん)まで歩きたかったのである。高幡不動の隣駅が「百草園前」で、京王電鉄が所有する「京王百草園」という庭園がある。名前は知っていたが、場所は今回初めて認識した。12月5日まで「紅葉まつり」だというから、行ってみようかと思った。シーズン一回ぐらい紅葉を見たい。一駅だから高幡不動から歩けば、大分歩数も稼げるはず。地図を見る限り、道は一本道で判りやすい。行けども行けどもたどり着かないから、段々疲れてきたが、まあ歩くしかない。ホントにこの道でいいの? とその段階になってスマホで検索すると合っていた。やっとここで曲がれば百草園という道を行き、後130メートルと書いてあるところから、とんでもない急坂の連続で参った。
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写真で判るように、紅葉は残っていた。最後に疲れてしまって、入ったらまたも坂なので、あまり頑張れない。なんとなく名前から「向島百花園」みたいなところかと思っていたら、全然違って山ではないか。いやあ、驚いた。
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上の写真の1枚目は池の風景。3枚目の展望は、本当なら筑波山も見えるというのだが、とても見える感じじゃなかった。最後の写真は若山牧水の歌碑と説明で、かつて牧水はここへよく来ていた。ある年は女性と泊まりがけで来たが、悲恋で終わったというようなことが書いてあった。芭蕉の句碑もあるというが、もっと上まで行く元気がなかった。まあ高幡不動は別の季節に来てもいいなと思ったが、百草園はもういいか。JR日野駅近くに、「新選組のふるさと歴史館」などがあるので、いずれそっちも行ってみたいと思っている。新選組ファンじゃないんだけど、幕末史の有名人には違いないから。