工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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歌えてますか?

2007年04月16日 21時00分39秒 | 工藤鍼灸院の出来事
お昼ご飯を食べながら、患者さんからお借りした小椋佳のビデオを観ておりました。昨年から今年にかけて行ったコンサートツアーのビデオだったのですが、30年前の歌で、しかも何回も繰り返し聞いてきた歌でも、CDとは一味違う歌に聞こえて参ります。『さらば青春』なんて知らないでしょうなぁ、若い方々は(^^;)
初めて観るコンサートのビデオでしたからね、CDで聞く歌とはずいぶん印象が違いましたよ。やっぱりね、同じように歌っていても全て違う歌になってる。同じ歌なのに。これ、不思議よねぇ。

・・・え?そんなの当たり前だって?
当たり前のように思えますが、実はすごく大事な事だと思うんですよ、そういうのって。

その場の雰囲気とか、歌い手や聞き手の気持ちとか、そういうものって常に変化するものじゃないですか。変化し続けている人が歌い、変化し続けている人が聞いているのだから、その瞬間に「聞いた」、「聞かせた」歌ってのはその場限りの一曲になるわけです。
ですからね、同じビデオを2回観たら、その2回目にはもうそういう風には聞こえなくなる。その変化を知ってしまっているから。

でもね、いつも聞いているCDでも時々「・・・あれっ?」て思う事ってないですか?。いつもと違う歌に聞こえる時があるんですよ。『愛燦燦』なんて僕、CDで何千回聞いたかわからないのに、人生の転機に聞くとね、きちんと今までとは違う歌に聞こえるもん。
CDに収録されている歌は普遍的なもののはずなのに、なぜかいつもと違う歌に聞こえる。これはね、自分自身が変化しているからに他ならないと思います。
聞き手が変われば歌も変わる。歌が変わったって事は自分自身が変わったという証拠でもあります。

治療も同じです。毎日のように治療している方は、脈が毎回同じなら治療だってほぼ毎回同じになります。しかし、患者さんの身体は日々変化しているわけですし、僕だって日々変化しているはずです。同じに思えても実は、毎回きちんと違う治療になっているわけです。少なくとも僕は毎回そう感じていますが、できればその違いは患者さんに感じて欲しいと思いながら治療しています。違いを感じたという事は身体が変わったっていう事、つまりは治療が効いているっていう証拠でもあるわけですから。

術者は「歌い手」で患者さんは「聞き手」とも例えられるでしょうか。
だとすれば、僕は患者さんの心を動かす歌を毎回歌えているでしょうか・・・?

美空ひばりが歌う曲もいいけれど、やっぱり僕は小椋佳が歌う『愛燦燦』が好きです。
同じ歌を歌っていてもきちんと評価される、そんな治療家になりたいなぁ・・・などと考えました本日、お昼のひとときでございました。
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