週末は学術大会に参加していたため、昨日のホーム熊本戦にも参戦できませんでした。試合は今朝早くDAZNで観ましたけど、なかなかいい試合だったんじゃないでしょうか(^^)b
3月の讃岐戦と熊本戦は是が非でも勝ち点が欲しい試合でした。そこでしっかり勝ち点3ずつを積み上げ、さらに岐阜からも勝ち点1を奪えたのだから、6試合を終えた時点の成績(2勝1分3敗)は上出来だと思っています。先日も書きましたけど、理想を深追いするのを諦め、現時点で最も現実的な戦い方に早い段階でシフトできた横山監督のおかげじゃないでしょうか。
さて。
今日は私、腎臓検診があって自治医大行ってきたんですけど(体調はとりあえず問題ないです・笑)、私の主治医が昨日の試合をグリスタに観に行ってくれたらしいんです。検診のたびにサッカーの話してみるもんですね(;^^)
それで試合後にね、近くにいた観客のひとりが「大黒じゃなくてペチュニク使えばもっと点取れるのに」みたいなことを言ってたと。そんな出来事をお話してくださいました。でも素人目にも大黒選手のスゴさがわかった、あれは使わなきゃダメだと思うんだけどどう?みたいな話を主治医がしてまして、ふたりでずっとサッカー談義をしてました。診察後に延々と。いや、今日はどういうわけかすごく空いてたのよ(笑)。
ここまで6試合で1ゴールとなかなか結果が出せずにいる大黒選手。
大黒選手のデータを見てみると、ゴールを決めた第1節大分戦こそ5本のシュートを放っていますが、第2節岡山戦1本、第3節山口戦3本、第4節讃岐戦2本、第5節岐阜戦と第6節熊本戦はシュート0本に終わっています。確かに決定的な仕事はほとんど出来ていない状況ですけど、大黒選手の裏を取る動き、ボールのないところでの駆け引きを見ているとそれだけで相手ディフェンダーが相当嫌がっていて、心身ともに疲弊して行くのがよくわかります。
大黒選手は2015年シーズン終了後に一旦京都から離れ、山形で2016年シーズンを戦っています。その要因となったのは自分を生かすことが出来ない(と大黒選手が感じたであろう)京都の補強だったと言われています。2016年シーズンの山形では9ゴールとそこそこ活躍したものの、やはりパサー不在の状況が響いて攻撃が噛み合わない試合も多く、そのせいで途中出場や欠場も多いシーズンとなったことは否めません。
『ゴールにすべてを懸けた本物のストライカーFW大黒 1年でJ2山形を去る』(エンタメウィーク)
『相手の裏を突きまくり、一瞬で決定機を作る動き出しの質は一級品。ただし、そこに合わせるパスが出てこなければシュートを打つこともできない。ケースによっては、大黒がボールにまったく関わらない試合もあり、チームの攻撃がギクシャクして見えることもあった。大黒自身もベンチスタートが多くなったが、そんなときも、味方のパス精度を責めることは一度もなかった。その代わりに、ふだんから自分が欲しいボールを味方に伝え続け、いつかボールが送られてくることを信じて何度でも動き出しを繰り返した。「天才」と評されることも多いが、練習の積み重ねを何より大事にしていた。そうした地味な作業を根気よく続ける様子は、熟練した職人のようでもあった。』
この一文が大黒選手のすべてを物語っているように思います。
彼は数少ないチャンスを確実にモノに出来るストライカーですが、彼を生かすには質が高いパサーが必要ですし、彼自身もそれをよくわかっています。シュートが少ない、ゴールを奪えないのは、大黒選手に仕事をさせるパサーがいないのもその一因。その役割りを担うはずだった寺田選手の長期離脱がある以上、現状そこはどうにも埋められません。
寺田選手が復帰するまでは大黒選手にとっても我々にとっても我慢の時期だと思います。でも大黒選手は出来ることを精一杯やってくれていますし、結果が出なくても大黒選手は今のチームに絶対に欠かせない戦力です。
彼がチームを信頼できるよう、我々も我慢強く大黒選手のチャンスを待ちたいものです。