今季の栃木が目指しているのは、高い位置からの攻撃的な守備で相手のビルドアップを許さず、相手に思い通りのプレーをさせないサッカー。ボールポゼッションを高めるのではなく相手にボールを持たせた上でゲームを支配するという、いわゆる「ストーミング」という戦術です。昨日はそれが見事に体現された理想的な試合となりました。
J2ボール支配率21位(大宮)と22位(栃木)の対戦でしたが、栃木は狙い通り大宮さんにボールを持たせることにも成功。田坂監督が目指す戦術が浸透していることが窺えます。
J2ボール支配率21位(大宮)と22位(栃木)の対戦でしたが、栃木は狙い通り大宮さんにボールを持たせることにも成功。田坂監督が目指す戦術が浸透していることが窺えます。
(https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j2/?year=2020&data=possession)
この戦い方、このひと言にすべてが凝縮されているような気がします。
盾で殴るスタイル(´∀`)#tochigisc
— #黒猫🍥 (@kuroneko3846) July 15, 2020
昨日の試合で栃木はひとりずつ、4人の選手交代をしました。でも確か交代機会は3回までのはず。和田選手が入った時、一瞬「あれ?」って思いませんでした?
46*' FW 20 韓 勇太 → FW 29 矢野 貴章
69' MF 13 禹 相皓 → MF 14 西谷 優希
81' FW 16 榊 翔太 → FW 9 エスクデロ 競飛王
90+4' MF 8 明本 考浩 → MF 24 和田 達也
実は、ハーフタイムは回数に含まないのだそうです。ひとつ賢くなりました(;^^)
ユン・ジョンファン監督率いる千葉、そして3試合連続クリーンシート中だった首位の大宮を立て続けに撃破。今季の栃木は強いんじゃない?昇格狙えちゃうんじゃない?という錯覚を起こしそうになりましたが、いやいや、勘違いしちゃいけません。
私は年明けのブログにこんなことを書きました。
「ストーミングは攻撃的なサッカーをするチームに対しては力を発揮する一方、極端に守備的な相手、引いて守るサッカーに対するのを苦手とします。それこそが田坂監督が今季目指しているストーミングスタイルのひとつの完成形となるはずです」
「決してスーパーな選手が揃っているわけではないのですが今季の栃木は上位チームには善戦するも、守備を固める下位チームには取りこぼすというよくわからない感じに映るかも知れません。でもそれこそが良くも悪くも上手く行っている証になるんじゃないでしょうか」
開幕から5節が終了し、今まさにこの現象が起きつつあります。これからも上位勢には善戦し、下位勢には苦戦するという戦況が続くはずです。上位勢に勝っ勘違いしたり下位勢にコロッと負けて取り乱したりせず、とにかく今季は来季降格争いをしないための準備期間、ストーミングを完成させるためのシーズンにすべきだと思っています。