人事戦略研究所

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平成18年2月号掲載

2006年03月31日 | 人事で会社が変わる
会社が変わるはずなのに・・・

 人事で会社が変わるというタイトルのこの記事ですが、成功した事例をまねても自社で
はうまくいかないこともよくあります。上手くいってる例は上手くいくなりの理由がある
のです。また逆に失敗するには失敗の理由があるのです。
 典型的な失敗例を見てみましょう。例えば昇給です。成果主義、能力主義を唱えて賃金
を上げたり下げたりします。成果は社員の成績をざっと眺めて社長が決めます。なぜ昇給
したのか、降給したのは何が悪かったのかわかるのは社長だけです。このような状態にな
るとこの仕組は社員の不満の元になります。成功事例を見ればわかりますが、賃金が決まっ
た理由をはっきりと社員に説明しないと社員は納得しません。それが賃金アップであって
も社員の不安は拭去ることはできません。社員にしてみればいつ自分が降給の対象となる
か、何をしたら評価が低くなるかわからないのですから当然です。また、会社が勝手に目
標を決めてその達成度が悪いからと降給するのも好ましくありません。会社から一方的に
与えられた目標は本人にとって過重なものかもしれません。それにただ結果だけを見て賃
金を下げるとなると社員は会社の姿勢を疑うようになります。ここでもコミュニケーショ
ンが重要な要素になります。
 別の失敗例を見てみましょう。社長がどこかで見聞きした事例をよいことだと感じて始
めます。しかし、それを継続しようとしません。これを繰り返すと社員は社長の行動を信
用しなくなります。どうせすぐに飽きてしまう。結局前と何も変わらない。それなら社長
の始めたことに付きあうのは適当に。と思い出すのです。このようになってはせっかくの
行動も無駄になります。良いと思って始めたことは、我慢強く継続することが大事です。

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