人事戦略研究所

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新入社員研修

2006年04月10日 | 成果主義時代の衝撃
今年も幾つかの新入社員研修の講師をさせていただきました。今年は例年とは違い、全体のテーマを次の2つに決めて行いました。
1,相手を不快にさせないように
2,相手が理解できる表現で
新入社員研修の定番メニューであるビジネスマナーも少しは取り上げましたが、これも上の2つにからめて研修をしました。
これまでも新入社員研修ではこの時期に覚えるべき事柄としてビジネスマナーを始め、様々なテクニックの研修をしてきたのですが、毎回受講者から出てくる声は
「これだけのこと(マナーや知識等のこと)が覚えて使えるようになるのか不安です。」
というものでした。そこで、今年は形からではなく心から取組んでみようと考えたのです。

 ビジネスマナーとして色々な形式を練習するのですが、その心はどこにあるのかを考えて受講している人は少ないように思います。敬語を遣おう、礼はこうしよう、電話はこう出るのが良いです。よりもその根底になる心がわかればおのずと見えてくるものがあるのです。相手を不快にさせないためにどういう言葉遣い、態度、文章、表情なら良いのか、相手に理解してもらうにはどういう風に自分の言いたいことを表現すれば良いのかを常に考えながら行動すればきっと良い結果が得られるはずなのです。テクニックが大事であることは承知しています。しかし、テクニックだけを覚えたところで発展性がありません。それよりもマナーや考え方の基本を知ってもらった方が受講者の将来に役立つ気がします。

 受講者には、マナーの細かなテクニックは書店に並ぶ本を読んで勉強してくださいとも言いました。それができない人には意味不明の研修だったかもしれません。事実、居眠りを始める受講者もいました。意味不明だと思って居眠りをした人、非常に熱心に耳を傾けメモをとった人。受講者自信の価値判断で行動が極端に分れているのです。この時点で言えることは、意味不明だと思ってしまった人は、自分でチャンスを潰しているということです。価値がないと思う前にせっかく受けている研修のどこかに価値を見いだす姿勢をとれるかとれないか、今のこのちょっとの差が将来の大きな差になってくると思うのです。

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