チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

UHO

2011年11月27日 15時56分23秒 | 日記
なんと昨日飯島の帰り八が岳の上にUHOが舞っていた
昼と夜の境目の時間だ
隣にセキドもいて
「あれはUHOですね」
と確認

二年前新宿の空がくれる頃
富士山に向かってUHOが飛んでいた

チャコちゃん先生は能登門前町の海の上でも見たことがある
この時は夜半の月を見ようと
ホテルから出てきたら
UHOが山から海の上を移動していた

友人の中には
自分の家の窓の外に宇宙船がきて
音まで分かったと自慢する人もいる

最近は
「宇宙人と会ったよ」
という話も聞き
地球という星と宇宙の中のほかの星との交流が盛んになっているようで

昔青山にあった呉服屋さん
其処にいつも結城縮みを着てお店に立っていた佳人がいた
そこはかとない色気を地味な紺の結城縮みに包み隠し
静かな接客に心がこもっていて
チャコちゃん先生その店でよくきものを買っていた
その佳人にあいたくていっていたのだ

ところが
「箱根の宿を任されることになり」
と突然おやめになってしまった

そして暫くした或る日
「うちの旅館にUHOを見にいらっしゃい」
とその佳人から電話がありいそいそと出かけた
その頃はUHOなど眉唾と思っていたので
UHOには対して期待していなかったが
その佳人が任された旅館には興味があった

丁度月は寝待月
「今夜はゆっくりして月を見ながらね」
女宴会
憧れの佳人の身の上話を肴に美味しい酒を飲む
思っていた通り
さる著名な経済人の思い人であった

さらには新橋で名を売っていた芸者でもあったという
「なるほど」
とその佳人の立ち居振る舞いに納得

しかしその晩はUHOは現れなかった
それから二日後の朝
佳人の息子から電話があった
「母が亡くなりました」
「エッ」

その日も縁側に出てUHOを待っていたという
「あやすみ」
といって自室に入り朝そのまま帰らぬ人になっていた
「UHOと一緒に地球を去ったのだとおもいます」
息子はそういった
チャコちゃん先生もそう思った

UHOを見るとあの佳人を思う






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