チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

お便所の掃除

2022年05月06日 08時50分30秒 | 日記
厠とか便所、手洗いという言葉を使われなくなって久しい日本、今は「トイレ」が一般的、もはや日本語になったトイレ

日本はどんな鄙びたところに行っても、公衆トイレが美しい。然も紙もふんだんに置いてある。最近「トイレットペーパー」を持ち出さないで下い。と書いているところもあるので、持ち出す人もいるのだろ

「日本一美しいトイレ大賞」
を取ったトイレが大阪駅構内にあり、早速入ってみた。デパートのトイレのように明るく広々として美しい
そして思い出した女人がいる

Uさんはチャ子ちゃん先生が広島で風水を教えていた時期の受講生
風水の基本は整理整頓、その中でも一番大切なのは出すとこの清浄、という話をした

彼女は完全主婦で、子供たちも巣立ち自分の時間が出来て勉強を始めた。その勉強が風水だったのは嬉しい

さてその勉強が佳境に入ったころ
「私勤め始めました」
「えっそれはそれはどこなの?」

自分に出来ることは掃除だ、ある大手のレストランチェーン店が、掃除婦のアルバイトを募集していたので応募したという
お客様が入る時間帯以前に綺麗にしていなければならないので、早朝勤務だ

「とにかくトイレを徹底してきれいにしようと思ったんです」
毎朝手でトイレを磨き上げ、そのあと店内を掃除して帰宅。自分が納得するトイレ用具もそろっていなかったので、購入を希望したら却下され、清掃の勉強をしたら「重曹」にたどり着き、其れなら安いし、素手できれいにできると、毎朝5時出勤で、トイレに一番時間をかけ、自宅で育てている花をいつも飾り
美しくした

何より
自分自身の心が晴れて、主婦業から学んだ知恵が生かされ、お客さんたちがトイレから出たときの晴れやかな顔がうれしく、大きなご褒美は「店の清潔さ」でこの店が賞を取ったこと

主婦専業の自分も社会に役立つことが出来た歓びは他に代えがたい、とさっそく電話をいただいた

Uさんの喜び弾む声を聴き、私も嬉しさで胸が熱くなったのはもう5年も前になる
来週何年かぶりに上京して私に会いたいという。その後のお話も聞けることが今から楽しみ


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