チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

真の男の友情

2024年08月21日 13時25分29秒 | 日記
「チャコ終わったよ」
今朝久しぶりに長年の男友達から電話があった
「なななにが?」
「僕がいなくても10億の会社に仕上げたよ」
「ああーそうなのねご苦労様、長かったね」

あれから10年彼の親友が他界してからすべてをその親友との約束に心血を注いだ。
その前から指折ると50年もの間彼はその親友の会社の外部相談役だった
高校・大学と大親友で、親友のJ君は伝統産業の老舗を継いでその土地の中心的企業のトップになったのはいいけど、社的変化の中業績は下がる一方、しかし日本のためには過去から何千年と続く技術を残す家に生を受けている

技術を繋ぐことは販売にも力を注ぐ必要がある、しかし世の中はその伝統物産に目を向ける人は少なくなる一方だ
色を変えデザインを変えても飛躍的な売り上げには程遠い
販売戦略をいくら立てても技術保存の糧にはなりにくい
そこのジレンマで悩むJ君の心のよりどころが彼だった

きものの世界に身を置くチャコ先生はそのきものの生産地の広報を務め、二人の友情を応援し続けた。というより彼らとは大学時代からの付き合いだ
当然友達としても応援するのは当たり前
三人はよくあって話し合いを重ねた

そしてつに彼は自分の会社を売り、都心にある家も処分してJ君のそばに身を寄せ
本格的に親友を助ける政策に出た、それは高齢者介護事業だ
これは時流に乗って成績を上げてきた
その途中でJ君は病に倒れ
「お願いだ、先祖から続く伝統産業を繋げるようにこの後も力を貸してほしい」
その言葉を同席していた私も一緒に聞いた

そして十年彼は後継者も社員も教育して10億稼げる体制に仕上げたのだ
「約束守ったね、Jも喜んでるわ」
「うん喜んでると思う70年だもんな付き合い」
彼は仕事の合間に日本国中を奥方と車で旅し最後は北方三島を残すのみとなった。趣味も生かしながら、会社を作り上げた人生はいい友人がいたからという「私も含まれる?」
「そうだよチャ子とも65年の歳月がある」

本日はチャコちゅうぶ この話をしようかな 20時から



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