チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

今日は半夏生

2024年07月01日 08時18分41秒 | 日記
夏至から11日目をは半夏生と呼んでいる
この日までに稲を植えてしまわないと育ちが悪いということで、この半夏生から数日農家はゆっくりする習わしがあったのね
温泉などに行くのも農家の人たちの楽しみだった

半夏生という植物
「葉っぱアが半分白くなってる」
と初めて見た時驚きの声を上げたが
「しれは花だよ」
と教えてくれたのは草木染という言葉の創始者山崎斌さん

女が半分お化粧したみたいな「半化粧」から「半夏生」になったとか、夏が半分生まれる時期なのねと解釈したけど、美しい言葉だと思った

この時期闇が明るく、湿気の多い夕やみに女の人が白い顔を浮き立たせると、何やら怪しい雰囲気になる
このひそやか宵いの香りを日本画にて表現している作家のなんと多いこと

半夏生の花と言いオシロイバナと言い、夏の初期の花は何やら妖艶だ

半夏生の日は静かに自分を見る
夏越の祓が終わり、半年無事すぎたことへの感謝、そして次の半年に向かう
決心を見つめる

「淡々と過ごす」
半夏生の日にふさわしい言葉が湧いた
不安や怒り落胆、焦りそういう感情もあるけどそれは「学びとしてあるものだ」という受け止め方が出来そうだ「淡々」としていれば

雨の日の半夏生、白い部分が浮き上がる日
音もなく細き雨落つ半夏生





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