チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 456

2021年10月19日 10時01分12秒 | 日記
着物を自分で汚していながら、洗いはりの請求書を見るとびっくりする
いかなる時も丸洗いはまあまあ妥当な金額。ここに金額を書くと違うお店もあると思うので、聞きたい方は直にどうぞ

何が高いかと言えば「染み抜き」シミによって値段が違う。だからガード加工を勧めるのだと思う。ちょっとのシミは自分でおとせる知識が必要であろう
その知識を教えずして「着物をふだんに着ましょう」はない

チャ子ちゃん先生は「不服従」がわが人生なので(笑)ガード加工を勧められても絶対にお断り。ガード加工を始めた社長とは仲良しで、取材でも何回もお邪魔した。本の広告をいただくので、対談もした。しかし其の記事はインタビュアーの名前は絶対に出さない、そしていいとも悪いとも言わない記事、ただ現実を記事にするだけ。それで広告いただくのだから、その社長も太っ腹だ

二人きりの時間になると
「先生の着物全部無料でガード加工をするけど送ってくれない」
「いやだ」
とにべもない。だけど社長は私が書く記事を気に入ってくれていた。それはガード加工をしましょうという提灯記事ではなく、どうしてガード加工に至ったかの話、そこで働く人々の着物にかける愛の深さ、なによりその社長の親に対する尊敬の深さ。そういう話がよかったようだ

つまり
絹や木綿麻などの繊維のことをしらべると、その繊維のままに生きてほしいと思うのだ。やつれたらそれでいい、それがその繊維の一生だもの、しかし繊維はしぶとい、300年軽く生きる。人間より長生きだ。そこにガードを施したら呼吸ができないだろう?というのが私の心配
着物を汚さないように細心の気配りを着物にすることが、その人を優雅に見せる
かくいうチャ子ちゃん先生の汚し方は半端ではないといつも注意を受けている

日本の景気が上向きのころ、次から次へと着物を購入した経験のある方も多い。しかしその時手入れ方など身に付いたであろうか、教えてくれる人はほとんどいなかった。洋服には洗濯方法、アイロンのかけ方などのタックがついているが、着物にはついてなかった

つれづれの仲間の一人は
「着物を脱いだらすぐにアイロンをかけると小さなシミ、弱いしみは消えるわ」だそうだ。その手間が面倒なの

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