チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

大嘗殿

2019年12月04日 13時09分37秒 | 日記

行ってきましたーー

甘く考えていたらとんでもないー二重橋の駅から2時間かかって目的地に着いた。人人人の群れ、ほとんどがシルバー世代。また地方からの観光客の団体。驚いた。

皇居の中に入るのは5回目ー矢張り美しいー昔の江戸城の面影を感じるところが随所にあって興味深い。秋晴れのいい天気ーどこまでも青い空が広がるー東京でも最も空が広い場所だ、ビルが見えないもの。

冬桜が青空に向かって毅然に咲いている。紅葉はもう終わり、松の緑が引き立ってきた

そんな中歩いては立ち止まりまた歩くという動作を繰り返す

その時感じたこと

ほとんどの人が顎を出して歩き、腰が引けているーだからつい前の人のかかとを蹴ってしまう。真っ直ぐ体を立てて歩いている人が少ない。

子供の頃歩き方訓練というのがあったけど、今はそういう体育時間はないのだろうなあ。みんながまっすぐ姿勢を正して歩けば歩きやすいだろうなあと思いながら前の人のかかとを踏まないように注意する

 

皇居警察の方々手慣れた誘導で大勢を導いている。整然と和やかで我先にと飛び出す人もいないので、こういう列を見ていると日本人てきちんとしているなあと思う。

 

大嘗殿に近づいた。ここで行われた神事をじっくり思い起こして何かを感じるように歩いていたら、乳母車に轢かれそうになった(笑)

写真を撮っている人ばかりの群れを外れて廻廊の後に立つー誰もいない。

ここで天皇陛下は禊をなさったーそう思って立っていると自分自身が綺麗になっていく感じがした。誰もいない、松を渡る風だけが頬をかすめる。

 

人がこんなにいるとは思わなかったので、ゆっくりゆっくり思いを噛みしめながら歩くつもりだったが、人の中で一人になるというのも面白いー一緒に行った友人と私だけが着物姿。紋付で拝したので気分は良い

 

大嘗祭の後5日以内で焼いてしまうという大嘗殿、一生に一回のみものだった。

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