チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

才能

2011年05月05日 12時32分58秒 | 日記
誰よりも優れた才能を発揮し
富と名声をほしいままにした
イブ・サンローランの映画を見た

才能に対しては期待がある
その期待に応えようとすればするほど
才能以外の思いに悩まされる

どんなに才能豊かな人でも
才能があればあるほど
他の期待の圧力に耐えがたい重さを感じるだろう

才能というのは
常に磨かなければ一級の才能を維持できない

ドラッグやアルコールに逃げ
ついには精神も弱くなって病み衰えていくサンローラン

イブ・サンローランは
クリスチャン・デイオールの後継者として
彗星のようにフアッションの世界に登場した21歳のとき
美しくて繊細、少年のような初々しさ
見とれるような美少年の登場であって
作品は格調の或る色の美しさが特徴で
上流社会の夫人達が寵愛した

チャコちゃん先生の青春は
品の良いサンローラン、可愛いジバンシー、改革的なカルダン
大人のデイオール、優しいリナリッチ
サンローランを着こなせるいい女になりたい
というのが洋服の目標でもあった

サンローランは旅をよくしたので
訪れた先の民族衣装を彼流にコージャスにデザインするのも特色

一世を風靡した「モンドリアン」のワンピースを
チャコちゃん先生も着た
そしてその図案を後に帯にかきあげた
パクッタのだ!

さて映画はサンローランの懐かしいドレスが堪能できると
はやる気持ちで出かけたが
美しい少年が期待という魔物に押しつぶされて
見事に病んでいく様子を見せてくれた
しかもゲイの相手の独白で
ちょっとがっかり

一緒に見た友人と
「ああつかれた!」
とシャンパンをあおる
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