チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

亡くなった方との会話

2020年01月25日 12時10分28秒 | 日記

今朝の夢に大内順子さんが現れた

そして二人で順子さんの青梅にある家の庭で草取りしながら話をしている

この家にはよく泊りがけで遊びに行っていた。花作りが好きで庭いっぱいに花を植え枯れた花はたい肥にするのだが、その堆肥も本格的で、二人の日程が合うと都心から食料品を買い込み、えっさえっさと運んで籠城。夜が明けるや庭に出て花と遊んでいた

順子さんはお料理も上手、片付けもうまい、もっぱら食べているだけのチャ子ちゃん先生。花の世話だけは先輩ぶってリード。指導鞭撻しながら楽しく遊んでいた

時々車の運転ができる私の友人恵子さんに奥多摩のドライブに連れて行ってもらい、奥多摩の深くて美しい緑を堪能し、夜は料理上手の恵子さんに食事の支度は任せ、二人は悠々とワイン片手にふあっしょん談義。そして三人で夜通しぺちゃぺちゃとしゃべっていた

車と言えば順子さんは絶対助手席には乗らない、助手席に乗っていた時の怪我が一生を左右したのでそれがトラウマになっているといっていた。片目の不自由さをかかえ、第一線で長く仕事をしてきたのは「お人柄」だと思う。いつも相手をおもんばかる、いつも相手のいいところだけを見る、いつも相手を喜ばせよう、楽しませようと気を配る

私は順子さんの28歳から80歳までの付き合いだがいやな思いは一回もない。つねに笑い楽しい間柄だった。あちらは先輩なので礼儀正しくはしていた。つ・も・り

ある時久しぶりに青梅に来て冷蔵庫を開けたら芽がついたジャガイモがごろんごろんと出てきた

「どうする?」

「植えようよ」

「どうやって?」

「いいからみてて」

芽をよけて輪切りにしそれを花壇の空いている土に植えた。そして初夏電話があった

「明日これる?ジャガイモ芽が出てるのよ」

「わーーいいくいく」

 

勿論夏に収穫してきゃあきゃあ喜びながらカレーを作った

 

そういう思い出の庭で二人は草取りをしている?

順子さんはあのトレードマークの眼鏡をかけていない。白いワンピースを着ていて、美しい目をきらきらさせていた。
「ね輪島に連れてって」
「市中さんのところ?」
「そう」
「何買うの?」
「お箸」
「えっ!」
というところで目が覚めた

なぜお箸?起きてもずっとその謎が解けない
いつもお箸は竹がいいよねと言っていたのにーーーわからん

 


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