チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

旧暦 5月5日

2010年06月16日 11時23分08秒 | 日記
菖蒲の花が満開の今日は
5月5日端午の節句
しかも梅の実が熟す頃と72候ではいう
自然はまさしくその通りに過ぎていく

端午の節句に飾っていたしょうぎ様の刀を
兄が持ち出して
商店街の豆腐やに攻め込み
全部の豆腐を滅多切りにして
その日の豆腐を母が全部買い取ったという話を
この33回忌で初めて聞く

長姉の宗静先生と兄は何かと問題を起こしていたらしい
しかし其れはつるりと口をふさぎ
宇佐神宮へ行ったという話しをすると
「あんたを途中から負んぶしておまいりしたんだから」
あなたはすぐピーピー云うから
とおまけがつく
弟や妹達の悪行を次から次へと明かしていくが
末っ子の私は何もいえない
宗静先生の独り舞台

挙句に
86歳になったのに
杖も持たず一人で浜松から6時間も電車に乗ってくる
豪いもんだと自画自賛

「お母さんは柏餅を作るのが上手だった」
「今時分だったね旧暦の端午の節句の時期はチマキと柏餅」
「それに太巻き」
と思い出をつづっていくが
かすかにしか覚えていない末っ子は寂しい

生まれた家はもう道路に取られていて
戦後に移り住んだ長屋
そのうち建て直したのだがその家を見に行くと
「ああ桜の木がない」
新しい持ち主に斬られていた

家族は子供の祝いをしている頃が
一番充実して楽しいのかもしれない
小さい子には家族の思い出をたくさん作ってあげてほしい

宗静先生余り自分を自分で褒めすぎて少しきまりが悪かったのか
後に残ったチャコちゃん先生の宿泊代も
長姉の面子を重んじ支払ってくれていた
ありがとさん



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