今年は能登に二度目
しかし輪島には入れぬ
いまだ輪島塗の工芸家市中さんに会えないことの悲しみが癒えていない
聞くところによると復興は遅々として進まぬと
復興の応援ということで羽咋市近くの志賀町で「シルク時空をこえて」の上映会を開催
開催者自身が災害にあっていらっしゃるのだけど
「この地に養蚕を復活させたい」
という熱い思いの中で仲間づくりをはじめ多くの人の賛同を集めて、先ずは映画上映を目標に行動を始めた
志賀町は山と畑の美しさに心洗われる
と思いきやここにも太陽パネルの畑が――
いま日本中で
拝金と自然崇拝が二分化されているように思う
この町にも都会で働いていた若者が生地に戻りお米作りを始めた
「やっと自分自身の生きる道が見つかりました」
と夜の懇親会で打ち明けてくださった
そして自分が育てたお米をお土産にと美しい袋に入れてさし出された、ウっとこみ上げるものがあった
またこの地の古民家に一目ぼれしたシルク伝道師の仲間が
古民家購入の手続きをしたその直後地震にあっていまだに住むことがかなわぬという
まずは
「その民家にお会いしたいわ」
ということで連れて行っていただく
なだらかな山を背景に立った典型的な入母屋造り
風水の「背山臨水」
「なんと美しい」
地震で白壁は落ちているが、あとはびくりともしていない
雲一つない晴れ渡った空の下で
この畑に桑の木を植え、二階の部屋で蚕を飼育し、一間廊下に機を置き、裏の畑には野菜を植えーーと二人で夢を語り合う
コツコツお金をつくろうね
蚕が道案内だ
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