ある時被布に異常に関心を示したことがあり
長いの短いのと作り楽しんだしかし
それは一年しか続かず
箪笥の奥にしまいこんだ
つまり「どうも似合わない」
これは羽織と一緒でなんだかそぐわない
どうしても着る気がしなくなっていく
なんであんなに有頂天になったのか
意味不明
しかし今日
にわかに引っ張り出して着てみた
真綿を引いているので暖かく悪くはない
悪くない
そして気がついた
被布は本来老女か幼女または尼僧の着るものだった
私はその老女になって初めて似合うようになったのだ
なるほど
張りのある肌でなくなると
こういう被布が似合うようになる
ふわりとした絹の布の豊かさが
衰えた肌を包み込むわけだ
なるほどなるほど
長いの短いのと作り楽しんだしかし
それは一年しか続かず
箪笥の奥にしまいこんだ
つまり「どうも似合わない」
これは羽織と一緒でなんだかそぐわない
どうしても着る気がしなくなっていく
なんであんなに有頂天になったのか
意味不明
しかし今日
にわかに引っ張り出して着てみた
真綿を引いているので暖かく悪くはない
悪くない
そして気がついた
被布は本来老女か幼女または尼僧の着るものだった
私はその老女になって初めて似合うようになったのだ
なるほど
張りのある肌でなくなると
こういう被布が似合うようになる
ふわりとした絹の布の豊かさが
衰えた肌を包み込むわけだ
なるほどなるほど