チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

シンコを食べる

2011年07月04日 10時38分34秒 | 日記
7月16日(土曜日)のマナー・コスモスでは
恵比寿の寿司屋「ほし」でシンコを食べる会となった
シンコは新子とか新魚とかかかれているが
鰶または子の代とかかれるコノシロの稚魚のこと

鰶は出征魚でまず
シンコ・コハダ・ナカズミ・コノシロと続く魚
いづれも酢で締めて食べるが
魚自身青臭いからだ

チャコちゃん先生はこの「コハダ」に目が無い
コハダはコノシロの幼魚
小鰭とか小肌と書く

シンコも大好きだがチョットあぶらが足りない
うーーん生意気だねーーー

シンコは初夏の味今を外すと食べそびれる
最も東京湾では初秋に出てくるのだが
今出回っている九州物の方に人気がある
コレは暑さが始まりこれから先の猛暑に
チョットげんなりしているとき
若々しい姿と酢の味がたまらないのかも知れない

特に江戸の寿司職人は
このシンコはあまりにも小さいので二枚、三枚と重ねて握るところが
腕の見せ所ということだろうか

「初鰹」は女房を質に入れても食いたい
と江戸の人はおもう
其れと同じなのかもしれない

シンコを握りで食べるのは江戸の人
大阪はコノシロがバッテラという押し寿司になる
東京はコノシロは余り食さない
せいぜいナカズミまでだ
ナカズミになると一気に値段が下がり庶民の食卓用
コノシロはまた更に安価になるが
塩焼きやごま油で焼くと香ばしくて美味しい
小骨が多いのが難だが鰯より安い魚だ

さてシンコ
寿司職人の星さんは今から30年前は
新宿のホテル内の寿司屋の大将だった
初めて行ったときカウンターのコハダを見て
「コレはおいしそうだ!」と感じた
なんとなんともうもう美味しくて止まらない
うわーと遠慮も無く20カン食べてやっと周囲の視線に気づいた

聞くと星さん自身が毎朝築地で仕入れ
酢もしかり米もそれに合うのを吟味し
しかも炊き方にも工夫があった

その後銀座に「天川」という店を開き
今度は恵比寿に「ほし」という可愛い店を出した

おっ駆けをしているチャコちゃん先生ではあるが
銀座の店は早々いけない
しかしこの恵比寿の店はリーズナブルに値段設定しているからいい
味は全く一緒


さて新子というのは
もともと深川芸者の初出のことを言う
可愛くて色っぽいネ

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コメント
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