チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

足が地に着く

2009年12月07日 18時21分44秒 | 日記
みかん畑の中にある洋館建てのセミナールームから
今ビル乱立の東京に着いた
新宿のビルは「結界」と言う人もいるくらい
何かを守っているらしい
そう思うとビルにも感謝の気持ちが湧く

広瀬恵子さんが移り住んだみかん山
はるかに太平洋も見えて青い空にオレンジ色のみかんが暖かい

この地に
リタイヤした夫婦が窯を建て陶器三昧
その焼きあがった陶器にご自分で打った蕎麦を載せる
これが美味
夫婦二人の生活は
これで十分まかなえると言う

みかん畑を一つつぶして
「イングリッシュガーデン」を作園
さすが南国色とりどりの薔薇が美しい
特に白い薔薇が青空に映えてすがすがしい

文旦つくりのみかん農家だから
お茶に文旦が一切れついてきておいしい
クリスマスはコンサートも開くので
「必ずいらして」
と念を押される

高校の先生をしていた女性
段々畑が売りに出され購入
其処に果物の木と野菜を作った
素人農婦だが此処8年かけてどうにか一人前

学校定年後
自分の畑で出来た素材を使い
田舎料理でもてなすことにした
料理も専門ではないが愛のこもった手料理が胃にやさしい
一週間の内3日だけと決めて
残りの日は
畑の手入れと趣味の油絵に専念

皆笑顔の美しい人たち
ドンドン仕事を大きくしたい恵子さんだが
足を地につけた人との交わりを尊いものと思うとき
新旧の文化が交差して
また新しい街づくりになるかもしれない

新宿のビルの間から
赤く染まる富士山を眺めながら
生きることに積極的な人の美しさを思う

高速道路無料になった暁は
いろんな人が尋ねてさらに楽しい空間になるといい
皆が楽しいことが
国が栄えることだと思う
コメント
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