チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

町おこし

2008年05月12日 14時15分00秒 | 日記
手作りの町おこしが七尾の一本杉通りで行われいた。
「私たちは花嫁のれんと言う宝を持っていたので、その宝を活躍させることで、一歩一歩町おこしをすることができています」
と花嫁のれん展の発起人の一人鳥居正子さん。

醤油屋、昆布屋、仏壇屋、和蝋燭屋、菓子屋、御茶屋などそれぞれの店を守りながら、其の店の中に花嫁のれんを飾り、日常の生活の中で、花嫁のれんを説明する。

私たちはご商売を垣間見ながら、また日常の生活の空間を感じながらゆっくり座敷に座りもてなしを受ける。

政府肝いりで何億もかけて、笛や太鼓で町おこしをするのではなく、
地道に、町の人たちが協力し合い
意識しながら、昨年より今年、今年より来年と成果を上げるための工夫をしている。

バリバリに都心で仕事をしている同行の友たちが
「きちんと足が地に着き、しっかりと根を張って、自分個人のことより、先祖の残した財産をいかに次に世界の人たちにつなげているかの努力に、人間の大きさと、深さを感じて、何か恥ずかしかった」
と頭をたれる。

親から受け継いだ文化をどのようにして次の世代に繋いでいくのか
真剣に考え、日々の生活をしているかの地の人たち、
私たちは、本当の意味の豊かな生活を考えさせられた旅でもあった。

来年もこの七尾の一本杉通りでは
昔ながらの花嫁道中も計画の予定、
ぜひ足を運んでほしいと思う。

近くの和倉温泉で人風呂浴び、また中島町に有る仲代達矢の演劇堂で間隙を楽しむのも一興。
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