前の記事で書いたアーレン・ブラッドレー製抵抗だが、今回初めて使用して気づいた事があるので、書き留めておく。
まず、抵抗値。
許容差が大きい。表示の許容差よりも大きいものもある。
経時変化で大きくなる傾向。ビンテージ品はかなりの年数が経過しているので、大概大きい。
正確な値を求める箇所への使用は適さない。敢えてその様な箇所に使う場合は選別が必要。
使用箇所とエージング時間(これが最も大切)。
私の場合、今回、信号ライン~グランド間に使ったが、この部分はDCバイアスが全く掛からないので、エージングにかなりの時間が掛かった。約20時間後くらいから調子が出てきた。本領を発揮するには50時間は必要かと思う。
使い初めは、ノイズが多く、音も何だこりゃ?と思うが、焦らずあせらず。じっくりと待つことが必要。
本領発揮後は、素晴らしい音の世界が待っている。焦りは禁物。
DCバイアスの掛かる(電圧の掛かる)ところに使えば、もっと短時間で、本領発揮すると思う。そして、音の傾向も多少違うかも?
兎に角、ビンテージ品なので、眠りから覚めるのも時間が掛かる。
このアーレン・ブラッドレー抵抗は、ビンテージ品が特に良いとされている。
この抵抗は、ウエスタン・エレクトリック(WE)、マランツ、マッキントッシュでは、指定となっているらしい。
なんせ、このアーレン・ブラッドレーは、他の抵抗では出せない音を持っていて、オーディオ通の間では神話的になっており、信者も多い。他のブログでも書き込みが多い。自作の抵抗には、必ずこの抵抗を使うという人も多い。
周波数帯域、情報量とも、カーボンとは思えない。特別な旨味、趣を持っていて、いつまでも、音楽に浸っておれる。
しかし、とうの昔に生産が終了しており、序所に入手が困難になってきている。最近はメキシコ産のレプリカ品がある。(色が少し薄い)
今まで、抵抗をデール(Dale)、タクマン(Takuman)、アーレン・ブラッドレー(Allen Bradley)と使ってきて思ったが、抵抗だけでも、随分と音を作る事が出来る。ひょっとしたら、真空管を交換するよりも影響が大きいかも。
こんにちは!
お忙しい中、ご丁寧な返信をいただきありがとうございました。
ノイズとの戦いがしばらく続くと思いますが、時間を掛ける以外なさそうですね。エージング以外にも、原因の可能性のある箇所を探していこうと思います。まずは球の差し替えでしょうか?ローノイズの球を探すことから始めます。
今後ともよろしくお願いします。
こんにちは。
返信が遅くなりました。
A&Bの抵抗に関してですが、記事を書いたのがかなり以前ですので、記憶が曖昧ですし、言葉の表現に個人差がありますが、確か「サー」と言うノイズだったと思います。
使う箇所にもよると思いますが、直接信号が通過するところだと、その傾向が顕著かも知れません。
しかし、それも50時間くらいエージングすると治まり、濃厚なA&Bでしか味わえないような音を聴かせてくれますので、気長に待たれたら宜しいかと思います。
どの様な部品でもヴィンテージ品は目覚めるまでに時間が掛ります。
『使い初めは、ノイズが多く、音も何だこりゃ?と思うが、焦らずあせらず。じっくりと待つことが必要。』の部分です。
そこでお訊ねです。
私もラインアンプのカソードフォロア回路に同社の
1MΩと100KΩの抵抗器を採用しましたが、あなたと同じように、「なんでこんなにシャーっていうノイズが多いの???」と感じ、ほとほと参っています。このノイズはボリュームの位置に関わりなく出ますが、あなたの場合はどんなノイズだったのでしょう。ぜひお教えください。よろしくお願いします。