宇宙のこっくり亭

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アメリカとロシアの衛星同士が衝突、巨大な宇宙ゴミと化す

2009年02月13日 | こっくり亭日記
     

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 
NASA(アメリカ航空宇宙局)も、「こんな事故、初めて」と、ビクーリ。
   
なんと、アメリカとロシアの衛星が、宇宙空間で衝突だ。

米Iridium Satellite社の所有する通信衛星と、数年前から使用済になっていたロシアの軍事衛星がぶつかった。

衝突は2月10日、シベリア上空の、高度約800kmで起きた。静止衛星(高度3万6千km)と比べたら遥かに低い軌道なのだが、国際宇宙ステーション(高度400km)よりは高い。
  
衛星は、ものすごい速さで軌道上を周回している。当然、両方とも大破した。地上の道路で車がぶつかったのなら、レッカー車が出てきて回収作業に入るところなのだが、宇宙空間だけに、それは容易なことではない。巨大な宇宙ゴミと化して、宇宙空間に止まり続けるのではと懸念されている。
  
心配されるのは、宇宙ゴミの影響だ。宇宙空間では、他の衛星も周回している。大気圏外の広大な領域だけに、出会う確率は低そうなものなのだが、地球を周回する衛星は、猛烈なスピードで飛んでいる。意外とぶつかる可能性は高い上に、ぶつかったときの衝撃はハンパではない。「本日、スペースシャトルに小石が当たって、穴が開きました。」といった事故が、実際に起きている。宇宙飛行士が船外活動中に命中でもしたら、まったくシャレにならない・・・。
  
気になるのは、ロシアの軍事衛星が、もはや機能停止していたとはいえ、原子炉を積んでいたということだ。専門家によると、放射性物質が地上に落ちてくる可能性は低いそうだが・・・。1978年、カナダの荒野に墜落したのも、同じタイプの衛星なんだそうだ。

これから先、宇宙ゴミ対策や、衛星同士の衝突防止対策で、多額の宇宙予算増額が必要になる可能性も指摘されている。今までも、NASAと国防総省は、1万個以上の宇宙ゴミを追跡していたという。

現在、軍事衛星、偵察衛星、科学衛星に加え、220基を超える商業衛星が地球の周りを回っている。もはや、放送や通信も、衛星なしでは考えられない時代。カーナビなしでは、道に迷ってしまう。Iridium Satellite社は、60基を超える衛星を使って、世界中の約30万人の加入者に音声・データサービスを提供している。今回の事件の影響は、バックアップがあるため、「最小限にとどまっている」そうだが・・・。
 
2007年には、中国政府が、古くなった気象衛星を単純な衛星攻撃兵器で爆破して大問題になった。自国の国土でさえ、平気で環境破壊するお国柄だけに、宇宙空間にゴミを撒き散らすなど、なんとも思っていないようだ。
 
旧ソ連の遺物である軍事衛星が残っているだけでも頭が痛いのに、宇宙でも環境破壊する中国の台頭。こうして、宇宙空間さえも汚染されていくのか・・・。
 
 

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