AFPニュース
ラスベガスのカジノで、ある台湾人が200万ドル(2億円くらい)も大損した。驚いたことに、その原因は、風水にあるという。
カジノ・ホテルに泊りがけでギャンブルに打ち興じていた台湾人は、宿泊したスイートルームの壁に1メートル四方の穴が開いており、それが黒い布で隠されていたことや、スイートルームの前にも2枚の白いタオルが掛かっていたことを問題視している。いわく、「中国人は、黒と白の布は家族が死んだときにしか部屋に掛けない。普通の人にとってもタブーなのだから、ギャンブラーにとってはなおさら」だそうな・・・。
さらに、この部屋に向かい合う大きなファン2台をまわしたことも、風水に影響したと訴えている。どうやら、扇風機で空気をかき回したことが、気の流れを悪くしたようだ。
それまでは40万ドル(約3800万円)も勝っていて順調だったのに、この悪い気の流れを発見した途端、200万ドルのマイナスに負け込んだというから、たしかに深刻。「風水を悪くされた」という理由で、裁判が起きかねない状況になった。カジノ・ホテルの側は、現金で10万ドル(約950万円)の返金と、同額のカジノ用チップの贈呈には応じると約束したというから、責任は感じているということなのか・・・。
日本人同士のマージャンでも、「流れの悪い場所に座ってしまった」という話になることはよくある。席替えで、「アイツが座ってた場所かよ・・・」と顔をしかめる場面だ。だが、泊まったホテルの気の流れが悪かったとは、日本人ならさすがに言わない。
これからは、ラスベガスでも、モナコでも、風水には要注意だろう。世界のギャンブル界を席巻する、さすらいのギャンブラー民族。中国文明圏の膨張とともに、風水が世界に影響を及ぼしつつある・・・。
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