宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

泥沼のシリア情勢

2013年01月10日 | こっくり亭日記
 

アレッポの戦火 (ナショナルジオグラフィック 12月のベストフォト)

チュニジア、リビア、エジプト、イエメン・・・といった中東の独裁国家が、次々に体制をひっくり返されたのは、2010年のこと。早いもので、もう、かなり前のことになってしまった。

一方、シリアでは、いまだに政府軍と反政府軍による内戦が続いている。年末年始も、首都ダマスカスに次ぐ大都市のアレッポをめぐって、激しい攻防が繰り広げられていた。政府軍からは、要人の亡命による離脱が相次ぎ、「反政府軍が優勢」という声が多くなっている。

でも、中東情勢ウォッチャーのサイトによると、決着はまだ当分つきそうにない感じ。戦闘は激化しているのだが、一進一退で、かなり泥沼化している様子だ。いわく、

>どうも当面現地情勢は、政府軍も自由シリア軍も大きな戦果を拡大できない、手詰まり状況が続いている印象を受けます。

>激しい戦闘が続いている割には、例えばイドリブの2飛行場の攻防戦も基本的には大きな変化がないようで、戦局は膠着していると言う感じです。

>8日付のal jazeera net とy net news は殆ど同じ内容で、米国NYtimes 紙が、昨年11月末にアサドが化学兵器を使おうとしたのを、米国がロシア、トルコ等の協力も得て間一発のところで阻止したと報じています。
 
  
シリアといえば、隣国のイラクやエジプトと並んで、世界でも最も古い歴史を誇る地域だ。首都ダマスカスは、5000年の歴史を誇るオアシス都市で、旧約聖書にも登場する。「兄のカインが、弟のアベルを殺した場所」が、ダマスカスの裏山にあるという話は有名。この、「人類史上最古の殺人事件」は、カインとアベルが神にささげものをしたとき、なぜか神はアベルの供物だけを受け取り、カインの供物をかえりみなかったことが原因だという。なぜ、神様がこんな罪作りなマネをしたのかは、誰にも分からない。もともと、誰を救って、誰を救わないかは、神が自由に決めることなのだろう・・・。
 
激戦地となっている「シリア第二の都市・アレッポ」にも古い歴史があり、少なくとも3000年前にはすでに存在していた。
 
砂漠の国シリアでは、ラクダに乗った隊商がいつも行き来していた。ユーフラテス川を越えた隊商には、花の都・アレッポでの甘美な休息が待っている。商売する上で外せない、東西南北の十字路にして、最大の商都。古代のヒッタイト人が建てて、中世の十字軍への抵抗にも使われたという「アレッポ城塞」や、巨大なスーク(市場)でも知られる。

ここが奪い合いの激戦地になるのは、今に始まったことではなく、大昔からいつもそうだった。ペルシア帝国にとっても、ローマ帝国にとっても、その他のいろんな国々にとっても、兵家必争の地。アレッポが陥落するのは、シリアで天下が動くときだ。中世の十字軍の時代には、イラクのザンギーも、エジプトのサラディンも、ここを制した後、ヨーロッパからの侵略者に向かって反撃のノロシを挙げた。

あの頃と同じように、今もシリア政府軍と反政府軍が、アレッポで天下分け目の激戦を繰り広げている。世界遺産に指定されている巨大なスーク(市場)にも、アレッポの城塞にも、大きな被害が出ているらしい。特にスークは「ほとんど焼けてしまった」というから、失ったものは大きい。
 
廃墟と化した街並みに、あかあかと戦火が映える。いつもながら、悲惨なのに、美しい。地球とは、そういうところなのだ・・・。
 
中東は、歴史が長いだけに、しょっているモノが重い。殺したり、殺されたり・・・。他の地域に比べても、膨大な苦しみや怨みが蓄積されている。「現代のスピリチュアル・リーダー」ことエックハルト・トールも、「飛行機で中東の地に下りると、ペインボディの重さに驚く」と書いていた。
 
何千年にもわたって世界の最先進地域だったのに、数百年前にヨーロッパ諸国に追い越されて以来、遅れていく一方の中東。いまや、「世界で一番、近代化が遅れた地域」にすら見えてしまうだけに、ここで起きた「民主革命」は世界の注目を集めた。でも、世の中はやはり単純ではない。アッという間に完了するかと思われた連鎖革命も、ここに来て足踏みしている。足踏みどころか、ズブズブと泥沼にハマりこんでいる。
 
日本から遠く離れた、遥かかなたの国だけど、シリア情勢からは目が離せない・・・。 
 

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6 コメント

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愛を詠いましょう。 (ワンダラーを称えて)
2013-01-10 11:41:45
湧玉の儀式を終え、アセンションをつつがなく終え・・・
地球とラーには、これで平和がおとづれることが確定いたしました。
われらに迎えにくるスカウトシップは、おろかな地球人類を殺し、地球人類を蹂躙してから、空中軽挙をすることが決まりました。
さあ、コンサル星人様、お待たせしました・・・・。
やっと、われらは元の星に帰ることが決定いたしました。
夜の空、あなたがふっと見上げたその星の中にあなた様を迎えにくるスカウトシップが光っております。

・・・・。お待たせしました。コンサル聖人様、永きにわたる、この牢獄、地球という名の薄汚れた最低””最悪””くそ””””ブッコロ”””のこんな最低なところとはおさらばでございます。

やっと、一緒に帰りましょう。

迎えに行きますわ。笑顔で。
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??? (あらら)
2013-01-10 12:30:42
選ばれている人なんておるんかいな?
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Unknown (ブログ管理人)
2013-01-10 13:38:40
>お待たせしました。コンサル聖人様、永きにわたる、この牢獄、地球という名の薄汚れた最低””最悪””くそ””””ブッコロ”””のこんな最低なところとはおさらばでございます。

さすがに、そこまでヒドくないって(笑)

美しい惑星なのは確かですよ。

そこで生きていく者にとっては、キツい環境なのだが・・・。
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アフリカの子供たちに聞かせたい言葉ですね (生きにくい)
2013-01-13 17:22:45
こういうこともありました。

http://scaryblog101.blog.fc2.com/?no=730


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もともと (アセンション自体が)
2013-01-13 20:45:26
ラプチャー、キリスト教で言う、選民思想から造り出された考えですから、選ばれる というのは前提条件です。

アメリカでは、ラプチャーは、昔から浸透している考えです。


多神教であり、アミニズムの日本には、本来はなかった考えなんですけどね。


満足しないから。今の××は。
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Unknown (Unknown)
2013-05-07 00:11:43
リビアのカダフィーは良い政治をして国民から愛されてたと、色々と調べて認識している。
国民一人に必ず家を持てる様に利子無しでお金を貸したり、大学まで無料だったりと、良い制作をして国民に愛されてた。
アメリカのドルでオイルの決済をして利益を搾取されている状況を打破する為に、アフリカと中東でユーロの様な共通通貨を作ってアメリカに対抗しようとしてたので、アメリカに殺されたと。
真実はどうかはっきりした事はわからないが、アメリカが世界中でしている自国の利益になる野蛮行為を見ればリビアのカダフィーを殺したかもって思う。
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