宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

「アセンション」を世に広める

2011年11月01日 | こっくり亭日記

世の中、本当に景気が悪い。

景気が悪いと、厳しい現実に疲れた人々が、精神世界に目を向けるようになる・・・と言う人は少なくないのだが、長年にわたって、この分野をウォッチしてきた経験からすれば、どうもそういう気がしない。筆者の印象からすれば、むしろ逆だ。経済状態が悪いと、人々の気分は盛り下がり、ネガティブな発想が世間に広がる。この危機的な状況をしのぎきろうと、人々は目の前の現実に集中せざるを得なくなり、精神世界への関心は薄れる傾向がある。

筆者が、「経済の崩壊」を叫ぶ精神世界関係者について、「それは意識の覚醒に役立たない」としばしば論評しているのは、それが最大の理由だ。それは理屈ではなく、経験に基づいて言ってるのである。

宗教やスピリチュアルが大ブームになるのは、たいてい、景気が良いときなのだ。新興宗教ブームが起きたのは、高度成長期や、バブル経済の時代。日本最大の宗教団体である創価学会の折伏大行進は、日本経済の高度成長と軌を一にして起きた。筆者が学生だった90年代初頭のバブル末期には、オウム真理教や幸福の科学、法の華三法行を初めとする新興宗教が、大勢の信者を集めて爆発的に伸びていた。

新興宗教とはいえ、スピ系の分野で、大勢の一般人を巻き込んだ爆発的ブームが起きたのは事実だ。それに比べて、今は世の中に余裕がなく、このような熱気は想像しにくい。
 
ただ、熱気があって盛り上がった方がいいかと言うと、そうとも限らない。最近はまた、書店の精神世界コーナーに人だかりがしてきている。明らかに、精神世界への関心が静かに広がっている。こういうのが、本物のブームなのだろう。やはり、マヤ暦の終了に伴い、人々の意識が物質文明から離れて、精神的なものに向かうという話は、本当だったようだ。

「意識を覚醒して収穫されるのは、少数の人々だ」とか、「地球人類全員が一斉に進化することあり得ず、二極化が進む」というのは、多くの精神世界関係者の共通認識で、確かにその通りなのだが、やはり、全体の底上げも必要だ。ここは、アセンション思想を一気に世に広めたい局面ではある。

「一気に世に広まった」と言えば、歴史上の最大の前例は、イスラム教だろう。マホメットが神示を受け始めて、奥さんが信者第一号になってから、わずか20年後には、アラビア半島はイスラム一色に染まってた。それから数十年で、イスラムは世界の宗教界を制覇した。

これを言うと、「マホメットは剣を取り、武力で宗教を広めたのだ」と人には言われるのだが、それは偏見だ。マホメットは、できて間もないイスラム教団が全滅する寸前まで追い込まれたから、やむを得ず自己防衛したのであって、武力で宗教を広めたわけではない。
 
むしろ、当時のアラビア人はハテしなく続く部族対立の殺し合いに疲れはてて、別のものを求めていたから、皆がイスラムの教えに飛びついたのである。でなきゃ、あれほど一気に広がることはあり得ない。言ってみれば、ガスが充満していたところに、マホメットが火を付けたのだ。
 
現代の価値観からすれば、武力そのものが良くないとされている。それは、価値観の変化だろう。価値観は、これからも変わる。おそらく、後の時代から見れば、現代人がマネーゲームにアクセクしているのも、戦争で殺し合うのと同じように、異様に映ることだろう。

現代でも、宗教活動するには大なり小なり、活動資金を集める必要があるわけだが、これは後世の人々から見れば、奇妙なことに映るだろう。もちろん、一部の宗教団体は資金を集めすぎで、現代人が見ても十分におかしいのだが・・・(笑)。
 
筆者は友人知人に「アセンション」の話をすることがよくある。スピリチュアルに理解のある人ならともかく、一般人には冗談と受け取られることが多い。というのも、こちらは幼少の頃からの精神世界マニアで、長いこと空気や水のように慣れ親しんできているから、大人になってから新興宗教に目覚めたような人と違って、いまさら「妙に必死な人」になるのは無理があるのだ(笑)。スピリチュアル情報を語るときも、芸能スポーツ情報を語るときも、まったく同じような調子で日常の雑談そのものだから、かえって冗談と思われてしまうのかもしれない。

残念ながら、こればっかりは仕方がないようだ・・・。でも、少なくとも「アセンション」の知名度向上には、微力ながら着実に貢献していると思われる(笑)。