能里子のワンポイントアドバイス

☆ 腸と心身との関わり
　私達の体には約６０兆の細胞がありますが、その１０倍ほどの
細菌細胞があるそうです。人間の体に住みついている細菌や
ウイルスは、神経系と相互作用し、化合物を作り出している
そうです。それが不安やストレスなどの、私達の心に大きく
影響しているようです。正常な腸管と、精神状態とは密接な関係
があり、言いかえれば、腸が健康であれば、精神状態も安定して
いるようです。精神状態の不安定は、「プロバイオテックス」と
言われる、補助食品（乳酸菌、ヴィフイズス菌など）、微生物療法
が有効であると、認識されつつあるようです。

　患者の腸内細菌を調べ評価し、それに有効な補助食品を摂る
ことで、もしかしたら、精神状態の疾患を治療できる可能性も
ありそうです。また腸は「第二の脳」とも言われますが免疫力の
７・８０％は腸にあると言はれていますが、腸管は９層になって
いて大変複雑な器官です。体はブラックボックスですが、だんだん
体の中が解明されるにつれて、副作用のない、いろいろな治療法が
開発されていくことでしょう。私自身は２０年以上、カプセルで
直接腸まで届くヴィフイズス菌を続けて飲んでいますが、生来
腸が弱かったのが、スッカリ改善されました。

　最近では大変調子よく、風邪も予防中射もしないで、いつ引
いたか覚えていないほどです。また体調を崩しても、怪我をしても
その自然回復能力は高齢なのに驚くほど早いのは、多分腸がその
能力を十分発揮しているからかも知れません。
　いずれにしても、私自身の経験だけではなく、「消化器系が健康
であれば、心もまた健康で、自然の回復能力も高い」と言うことは
事実です。あなたも心身とも健康で、快適な毎日を過ごしたければ
大切な腸の調子を整えるために、発酵食品や、繊維の多い野菜類
海藻、豆類など、毎日食べるように、十分注意なさることをお勧
めしたいと思います。