ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子からのアドバイス

2010年06月08日 | アドバイス
  ☆ 潔く生きるために
 Bさんはある会社の営業マンですが、どの業界も同じですが、不況のため売り上げ
が上がらず悩んでいました。また社内であるトラブルがあり、「その原因は自分では
ないか」と思い込み、「あのときに00すればそんなことはなかった」と、後悔と反省
で眠れない毎日でした。Bさんは絵にかいたような、内罰的な対応の持ち主した。
 物事の受け止め方には、外罰的とは(相手が悪い、自分は悪くない)と感じるタイプ。
 内罰的とは(自分が全て悪かった)捉え、反省して納得する、最も損なタイプでした。
そのためBさんは、何か問題が生じると「自分が悪かったからだ」と、いつも自分を
責めるのです。子供の頃からそんな価値観で過ごしているので、いつも心が晴れず、気持
が暗くなりがちで、それが営業活動にも影響するのです。
 そんな自分を変えたいと相談に訪れました。
とてもルックスの良い人なのに、いつも表情が暗いため、得意先の女性社員の間で
「ネクラのBさん」と言われていたことを知り、ショックを受けたのも原因の一つでした。
 「前の不愉快な気持ちを引きずっていると、また必ず次の良くないことが起きるの
です。いつもこんな気持ちでいると、何のために生きているのか毎日がつまらなくて……」
とボソボソ話すBさんに、わたしは(そう言われても仕方がないわ)と、内心感じました。

 分析の結果はマイナス思考悲観的、ネガティブ、過ぎたことをいつまでも引きずる
タイプでした。それらについて詳しく説明し、「どうすれば変えられるかについて」具体的
にアドバイスしました。すると今まで「何故自分の気持が晴れないのか」の原因が
明確になり、変えるための方向性が定まったようで、とても嬉しそうでした。
 わたしはある程度の反省や後悔をするのは当然だけれど、それを何時までも引き
ずるのは良くないこと。どんな人でも些細なミスやポカはあるはず。
 でもそのうつうつとした気分に埋没していては、持てる力が十分発揮できない
何故なら、そんな状態には、エネルギーや思考は、すべてマイナスの方向に
引きずられてしまうからなのです。
 Bさんには「諦める、忘れる、気にしない」を、心の中で呪文のように唱える
ことを勧めました。大切なことは、サッパリと諦める「潔さ」です。
 自分の人生を思い通りに生きるためには、「マイナスを絶ち切り、それをバネにし
新しい発想や工夫を生み出す力」と言っても過言ではありません。
 最終回には、だんだん自信がついてきたようで、表情もすっかり明るくなりました。
誰から見ても、ハンサムでカッコイイBさんは、もう「ネクラ」などと言われることは
決してなく、アクティブな営業マンとして、これからはきっと、女性に一目置かれる
ステキな存在になることでしょう。

 ◇ もしもあなたが内罰的の心の持ち主なら、冷静に考え判断し、「自分も相手も
  悪くない。あの状況でははどうすることもできなかったのだ」などと、「無罰的対応」
  ができるような訓練をしましょう。



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